第24章 第二の悪魔の捜索
第24章 第二の悪魔の捜索
アンドレイは自分のもう一つのキャラクターを監視する代わりに、アサシンの姿のまま第二の悪魔の捜索を続けることにした。
彼の向かった先は都市の南壁――川が流れ、スラム街が広がる区域だった。
その地区は貧しかったが、以前の世界ほど危険ではない。
この世界では魔法によって犯罪がある程度抑えられているためだ。
それでも、不穏な雰囲気は確かにあった。
実際、ここは以前エヴェリナとして魔力を探知した際に、暗いエネルギーの痕跡があった場所でもある。
「悪魔はどこに隠れている?」とアンドレイは考えた。
「このレベルの存在がスラムに潜むとは考えにくいが……」
捜索の結果、彼は南壁近くの川沿いに辿り着いた。
そこには確かに暗黒魔力の痕跡が残っていた。
探知魔法を使い、アサシンは隠された扉を発見する。そこには毒矢を含む複雑な罠が仕掛けられていた。
だがアサシンと盗賊の技術によって、それは容易に解除された。
内部には通路があり、地下へと続く複雑なトンネル網が広がっていた。
その一部は都市の下水道とも繋がっているようだった。
魔力の痕跡を追い、アンドレイは広い地下空間に到達した。
どれほど深い場所かは分からないが、明らかにただの下水道ではない。
そのとき、かすかな声が聞こえてきた。
罠を避けながら近づき、彼は会話を盗み聞きする。
声は低く、内容ははっきりと聞き取れた。
「依頼主は城から来ている。我々は公爵の動向に興味を持っている」
「そうだ、奇妙な出来事が多い。市長の情報を集め、城へ報告する必要がある」
アンドレイは慎重に耳を傾けた。
頭の中で状況が整理されていく。
・暗殺者たちは公爵を監視している
・彼らは城からの指示で動いている組織
アンドレイは理解した。これは暗殺者ギルドだ。
「悪魔ではなかった。
この暗い気配は罠や暗殺者の能力によるものだ」
そう判断すると、彼は無理をせず撤退を決めた。
影に紛れて地下から脱出し、宿へ戻る。
宿の部屋に戻ったアンドレイは、得た情報を慎重に整理した。
長い思考の末、結論に至る。
「この街に第二の悪魔はいない可能性が高い。
悪魔だと思っていたものは、別の魔法的勢力だっただけだ」
すべてを整理し終えた彼は、ようやく安心した。
久しぶりに心が軽くなり、静かに眠りについた。




