第49話 修学旅行の準備をしよう
「10月とはいえまだ暑いよね〜」
「そうだな〜。薄めの方がいいよな」
「でも夜は肌寒いかもだよね〜」
「あー、たしかに。パーカーとかそういう脱いだりできるような物もあった方がいいな」
今日は俺と優で修学旅行のために買い物に来ている。
今見ているのは服。
修学旅行は10月ということで、秋にはなるのだが、昼間はまだ暑いし夜は涼しいという難しい気候で洋服選びに苦戦している。
「色々着てみようか」
「そうだな」
男子同士だと言うのにすれ違う男性はみな優に釘付けになっている。
そして俺にも嫉妬の視線が突き刺さっている。
たしかにもうこれほぼデートだもんね!!
もう一度言うけど、男同士だからぁ!!
―――
「おお、すごく似合ってるぞ」
「そう? 楓汰くんもオシャレだよ〜」
「ありがとう。じゃあこれにしようかな」
そんなこんなで試着を重ね、俺たちは洋服選びを終えた。
次はその他諸々の買い物だ。
これが一番困るんだよな〜
修学旅行って服以外に何がいるんだ?
歯ブラシぐらいじゃね?
「修学旅行って服の他に何がいるんだろう」
「たしかに何を買えばいいのか困っちゃうよね!」
「とりあえず要りそうなもの考えよっか」
「だな」
俺たちは必要なものを考えるため一旦フードコートで休憩することにした。
服選び、結構疲れたしね。
「あ、南くんじゃん!」
「え?みんな?」
「南くんたちも修学旅行の買い物〜?」
「うん。そんな感じ」
白波さんと日和と緑川さんも買い物に来ていたようだ。
やっぱみんな考えることは一緒なんだな。
まぁ修学旅行まであと二週間切ってるしね〜
さっきもチラホラうちの生徒見かけたし。
「日和たちは何を買ったの?」
「ふぇっ!?えーっと……」
ん?なんか反応がおかしい気がする。
修学旅行の物を買いに来たんじゃないのか?
「えっとねーミナミン、私たちが買ったって言うのは……下着なの」
「あっ……ごめん」
気まずくなってしまった
まさかみんなで下着買いに来てるとは思わないじゃん?
「そ、そういえば、服以外には何がいるのかなって優と話しててさ〜」
話題転換しか切り抜ける道はない。
頼んだぞ、優。
「そ、そうだったね〜。みんなはどんなもの持ってくの?」
おお、優、お前ってやつは……良い奴だなぁ。
「女子は化粧水とかヘアーアイロンとか色々持ってくものあるから逆に多すぎて大変なくらいだよ〜」
「あ、あぁ、そうか。女子って大変なんだな」
「まぁ帰りにはお土産とかあって重くなるしあまり荷物ないなら無いでいいんじゃない?」
「たしかに」
まぁ、最悪なにか忘れても金さえあればあっちで買えるしね。
今日はとりあえず服が買えたから良しとしよう。
「楽しみだね〜修学旅行」
「そうだね、白波さん」
「日和とのデート、楽しんでね〜?」
「そういうんじゃないから」
「へぇ〜?」
これはからかっている時の顔だ。
めっちゃニヤニヤしてる。
―――
フードコートを出て、歯ブラシとか要りそうなものをとりあえず買っておいた。
これだけあればよっぽど困ることは無いだろう。
といっても女子たちが買った量に比べればほんの少しに過ぎないんだけどね。
女子、買いすぎじゃね?
化粧水みたいなやつだけで4本くらいあるよ?
「じゃあね〜また明日〜」
「ミナミンたち、ばいばい〜」
「また明日」
「また明日〜」
「ばいばい〜」




