第48話 修学旅行の班決め
先週は更新できなくて本当にすみませんでした。
『中間考査も終わったところで、今日のHRは修学旅行の班決めを行います。行動班は男女混合の4〜6人班を作って、宿泊班は男女分かれて4人ずつの班を作ります』
ついに来てしまった。
ぼっちにとって地獄のイベント、班決め。
しかもそれをHRという全員参加の場で行うということはその場であぶれる者が出るということ。
むむむ……
「楓汰くん、一緒の班になろ?」
ん?一緒の班になろう?
どうしよう、俺、幻聴が聞こえてきた。
このレベルまでやばいの、俺?
「えっと……迷惑だったかな?」
「いや、そんなことはない。決してない。俺が誰かに誘われるなんてこと今まで無かったから現実なのかどうか分からなかっただけ」
「もう、楓汰くんは相変わらずネガティブだね〜」
「ありがとう、優。修学旅行よろしくな」
「うん!!」
ということで俺の宿泊班が決まった。
ちなみに残りの二人は一緒に障害物リレーを走った田中くんと...…なんとかくんだ。
優と二度目の泊まり込みの旅行……おっと。
「ミナミンたち行動班決まった〜?」
「まだ決まってないよ、緑川さん」
「そっか〜、じゃあ私たちの班と組まない?」
「え?いいの?」
緑川さんと言えばクラスの中でもかなりの陽キャだよ?
陽キャ集団が俺らのグループと組むのはいいのか?
「いいよね?みんな」
「ウチはいいよ〜」
「いいんじゃね?」
「おっけ〜、よろしく〜みなみく〜ん」
即了承してくれた。
陽キャ、優しすぎんだろ!
―――
「ふ、楓汰くん……たす……けて……」
何やら助けを呼ぶ声が聞こえるぞ?
班が決まってからずっと優は陽キャ集団に可愛がられている。
まぁ可愛いのだから仕方ないだろう。
今は頭を撫でられている。目の保養になるな。
「楓汰くん……?」
優がジト目を向けてくる。
もうそろそろ助け舟を出すか。
「ところでどこに行くかは決めたの?」
話を転換する作戦!!
「まだ〜、どこいく〜、やっぱ金閣寺〜?」
「いいね〜」
「インスタ映えスポットも行こうよ」
よし、いいぞ、楽しそうだ。
優が笑顔でこっちを見てくる。
それはありがとうという意味でとっていいんだよね?心做しか目が笑ってないように見えるんだけど。
「楓汰くんはどこか行きたい所ある〜?」
うわ、急に俺に振ってきやがったな、優め。
うーん、どうしたものか。
「やっぱ清水寺とか?」
無難に受け流せたぞ。
「清水寺の近くにインスタ映えしそうなスポットあるよ!!」
「まじ、どれどれ?」
「これ〜」
「え、いいじゃん!」
女子集団+優が盛り上がっているようで良かった。
俺はそっとフェードアウトを……
「ねぇミナミン、三日目の自由行動は何するの?」
「え?特に何も考えてないけど……」
「私たちの班員さ、みんな彼氏とデートなんだって」
「なるほど……」
たしかに自由行動はデートには最適だよね。
班員みんなデートとはね……
「じゃあどこか行く?」
「そうじゃなくて!私は姫くんとどこかに行くからミナミンはひよりんを誘ってみたら?」
「え?なんで急に日和?」
「せっかく仲良いんだしさ〜。修学旅行は一度きりだよ?」
「誘わなかったら自由行動の日はぼっちだよ〜?」
「田中くんたちは……」
「ねぇ田中くん、そっちは三日目予定あるよね?ね?」
「は、はい。予定アリマス」
あ、脅してる〜、悪い子〜
てかこれもう誘うしか無くなってきてるよね
「ミナミン?分かったね?」
「は、はい……」
―――その日の夜、楓汰と日和のLIME
楓汰『修学旅行三日目の自由行動の日って予定ある?』
日和『無いです!どうかしましたか?』
楓汰『このままだと俺一人になっちゃうんだけど、もし良かったら二人でどっか行かない?』
数分後
日和『はい!よろこんで!どこ行きます?』
楓汰『日和の行きたいところに行こう。詳しくはまた今度ゆっくり話そうか』
日和『はい!おやすみなさい』
なんとか誘えましたよ。
数分返信がなかった時は変なことを言ったのではと焦ったわ。
京都・奈良、行きたいな……




