第40話 学校祭3日目①
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今日は文化祭3日目、全学年演劇の日だ。
午前中に1年と、2年の半分、午後に2年の残り半分と、3年生となっている。
俺のクラスは午後、日和のクラスは午前だったかな。
俺は実行委員の仕事で演劇の最中は常に舞台裏に居ることになるらしい。ちなみに優と一緒だ。
緑川さんは音響の手伝いに行くらしい。
―――
まずは1年生の演劇。
1年生らしい、緊張交じりの演技が多い。
ところどころプロ並みの演技力の子がいるのはおそらく演劇部だろう。
演劇部の演技力は半端ない。
「みんな楽しそうだね~」
「そうだな。クラスが団結してる感あるね」
「2年生も楽しみだね~」
俺は優と雑談しながら舞台裏で待機している。
舞台裏で何をやるかって?
「次のクラスは準備してください」とか言うだけ。
各クラス円陣を組んだり、微笑ましい光景が見れる。
―――
2年生の劇が始まるようだ。
日和のクラスは2番目だったな。
ということはもうそろそろ準備を始めるのかな。
夏休みも練習頑張ってたし、いい演技が出来るといいなぁ。
ザワザワ
――え?どうするの?
――誰か代役居ないの?
――誰もセリフとか覚えてねぇよ~
――じゃあどうすれば……
ザワザワ
「何かあったのかな?桜木さんのクラス」
「何だかザワついてるね。楓汰くん、聞いてきたら? ここは僕に任せて」
「おう、ありがとう。ちょっと行ってくる」
―――
「どうかしたんですか?」
――あ!委員の方ですか? 実は、王子役の子が欠席してしまって、代役を立てようとしているのですが、できる人がいなくて……
なるほど。それは大変だ。
しかしよりによって王子役が欠席か。
さすがにいきなり代役を立てるにしてもセリフは覚えられないよな……
「あ、南さん……」
「桜木さん、大変だね。代役の目処は立たなそう?」
「はい……。セリフが多いので……あと、衣装が会う人もあまり居なくて……」
「なるほど……衣装のこともあるのか」
セリフだけならまだしも衣装なしの代役はやばいもんな。王子役の衣装が着れて、セリフも覚えている人って条件にするとそりゃあ代役立てるのは難しそうだな
「そうなんです……」
日和がめっちゃ落ち込んでいるんでいる。
まぁ、そうだよな。夏休みとかあんなに頑張ってたもんな~。
「あ!南くん!」
「あ、白波さん。大丈夫?」
「ちょっとヤバいかも…………あ!」
「どうかした?」
ニヤリ、と白波さんが笑ったような気がした。
そしてそれは気のせいではなかった。
「王子役の代役、南くんがやってくれないかな?」
「えぇぇぇーーーー!?」
「だってほら、夏休みとか練習してたしセリフは大丈夫でしょ?それに元の王子役の子とも身長とか体格とか近いし衣装も合うはずなんだよね」
「でも、俺は他のクラスだし、それに急に来たやつが代役とかクラスメイトもおかしいと思うでしょ?」
「ふっふっふ。それには秘策がある。私に任せなさい」
秘策??
というか、俺の言い訳は無視?
というかもうこれは決定事項なのかな?
「南くん、日和を悲しませたくないよね?」
くっ、それを言われると無理とは言えない……
「はぁ、分かった。でもクラスメイトは説得してくれよ、あと秘策ってなんだ?」
「これだよ、はい着けて?」
「え?これが秘策?はい?」
白波さんに渡されたのは目元だけが隠れるマスクだった。いわゆるマスカレードマスク……。
これで変装すれば誰か分からないから大丈夫とか言う気なのか?
「じゃあ私は仮面王子が助っ人に来てくれたよってクラスメイトを説得してくるね~♡」
「おい、ちょっと……」
仮面王子になりました。




