第39話 2人で学校祭
白波さんの提案で日和を入れて4人で学校祭を回ることになったのだが、緑川さんと優はそれぞれ友達のところに行ってしまった。
俺と日和、2人で学校祭を回ることになったのだ。
「じゃあ行こうか、桜木さん」
「……」
じーーーーーーーーーーー
ん?何だ?俺何かしたか?
なんか膨れてるし……
考えろ。何をしたか…………
全くわからん。
「楓汰さん。今は2人きりですから、その……」
あ、あぁ!そういうことか!
まぁ2人きりと言っても学校祭だから廊下にたくさん人居るんですけどね……
「行こうか、日和」
「はい!楓汰さん」
―――
「あ、あそこに縁日のフロアがありますよ!!」
「ほんとだ。祭りみたいで楽しそうだな」
「はい!!」
日和がめっちゃ目をきらきらさせている。
そんなにやりたいのね
ここは男 南楓汰。行きましょう。
縁日とか燃えるんですよ。
「楓汰さん、勝負です。どっちがスーパーボールを多く取れるか」
「よし、乗った。負けないよ」
―――数分後
「ふ、楓汰さ~ん。取れません……」
「なんかごめん」
獲得合計、楓汰10個。日和2個(うち2個おまけ)
つまり日和は1個も取れなかったというわけだ……
難しいとはいえ0個はちょっとな。
まあ日和らしいといえば日和らしいけど
「楓汰さん、今失礼なこと考えましたよね?」
「え?なんの事かな?」
「ぐぬぬ」
悔しがりすぎじゃね?
そんなに悔しいとは……
―――
「次は射的で勝負です。次こそは勝ちます」
「いいの?また俺が勝っちゃうよ? ハンデいる?」
「いりません!!」
ふっふっふ。
令和のガンマンと呼ばれた(自称)俺に射的勝負を挑むとは……
手加減してもいいがガンマンは常に真剣勝負だ。
手わ抜かないぞ……
数分後
「やりました!!!!楓汰さんに勝った!!」
「くそ、まさか負けるとは……」
「私こそが令和のガンマンです!!」
最終スコア
楓汰 300点。日和 350点。
的一個分の差だ。
まさか日和にあんな才能が隠れていたとは……
悔しい、悔しいぞ!!
これが悔しいということなのか……
―――
「ここは……、トランプ部屋??」
「そうみたいだね。あそこでトランプが出来るみたいだよ?やってみる?」
「はい!勝負です!!」
ここはトランプ部屋。
色んなトランプゲームで遊べるらしい。
ここはババ抜きをやろう。
同じタイミングでクラスに入ってきた他クラスの女子2人も交えて4人でババ抜きだ。
数分後。
残ったのは2人。もちろん俺と桜木さん。
海の時のようにはいかないぞ。
俺は日和のだましを見破るんだ。
前回はまさかのフェイクがあったからな……
「こっちだぁぁぁあ!!」
「ふふふ」
「え?」
負けたあァァァァァァァ
何故だ。分かりやすい性格を逆手にとって……
―――
「よし、日和。次はこれで勝負しよう」
「かき氷……ですか?」
「そうだ。かき氷早食い競争だ!!」
「いいですよ~?」
ちなみに俺はレモン味、日和はイチゴ味だ。
ふっふっふ……
かき氷の早食いでは絶対に勝てる自信がある。
俺はこの間テレビでかき氷で頭がキーンとならない方法をやっているのを見たのだ。
この勝負は貰ったな……
「うげ!!頭が……」
前言撤回。全く効果ナシ。
「う~……」
日和も頭を抑えて苦しんでいる。
よし、この際一気食いで頭の痛さを感じる前に食べきろう……
「ま、負けませんから……」
「こ、こっちこそ……」
両者譲らぬ展開……
あとちょっとだ!!
俺が……勝つ!!
「ふう……」
「はぁ……はぁ……」
結果、2秒差ほどで楓汰の勝利。
「よっしゃぁぁぁあぁぁぁぁあ」
「悔しいです……」
これで互いに2勝2敗。
これは引き分けか?
まあ楽しめたしいいか
学校祭を楽しいと感じるなんて初めてかもな……
―――
「最後にこれで勝負しましょう。最終決戦です」
「まだやるんだ……」
「もちろんです」
日和って本当に負けず嫌いだよね~
にしてもこれか……
俺たちの目の前にあるのは巨大なパフェ。
どこかのクラスで20分以内に食べ終われば無料、食べ終わらなければ代金の支払い&コスプレ写真(掲示)という企画がやっていたため、ここで勝負することになった。
さっきかき氷食べたのが響くな……食べ切れる気がしない……
「甘っ!!これまじでやばいぞ……」
「甘いものは別腹なんですよ? いけます!!」
「え?まじで?」
もう無理なんすけど……
何で日和あんなに細いのにそんなに食べれるんだ?どこに入ってるんだ?
勝ち負けどころかコスプレ写真も確定なんですけど??
20分後……
「ふぅ、ギリギリ食べきれました」
「俺まだ半分くらいなんだけど……?」
「ふっふっふー。私の勝ちですね?」
「はい、参りました」
その後、2人で何とかパフェを完食した。
――じゃあ~男性の方~こちらへどうぞ~
「まじでやるんすか?」
――まじですまじです~。綺麗な顔してるんだしやっちゃいましょ~
「えっ、ちょっ、ちょっと……」
―――数分後
「ひ、日和、おまたせ」
「ふ、楓汰しゃん……カッコイイ」
「何か言った?」
「い、いえ……」
今俺は、白タキシードを着せられています。
正直メイド服とか覚悟していたため、男物だったのは良かったのだが、着てみるとこの恥ずかしさは予想以上だった。
――じゃあこの看板を持ってその格好のまま少し校内を回ってきてくださ~い
「はい?マジで言ってます?」
――マジです。桜木さんもその方がいいでしょ?
「はい」
――あ、ちょうどいいし桜木さんも可愛い服着たくない??
「え?それは、その……」
――決まりね。こっち来て
どうやら日和も道連れになったようです。
更衣室に連行されていきました。
ごめんよ、日和、でもこの白タキシードのまま校内を歩くのはきついのよ
同じような人がほかにいれば安心できるんだ。
一緒にがんばろうぜ……
―――数分後
「ふ、楓汰さん……」
「……」
言葉が出なかった。
なぜなら、日和が白いウェディングドレスのような服を着ていたからだ。
めっちゃ可愛いし、ブーケ持ってるし……
「どう、ですか?」
「お、おう。めっちゃ似合ってるよ」
「ひ、ひゃい」
――はーいおふたりさ〜ん、写真撮りますよ~はいチーズ!!
おい、急に写真撮るな……
――よく撮れましたよ~見てください
あ、ほんとだ……
って、これじゃまるで結婚写真じゃねぇか!!
――では早速印刷して廊下に掲示させてもらいますね~宣伝目的で
やめ、やめてくれ……という声は全く聞き届けられなかった。




