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第36話 桜木さんと劇の練習

今週は今しか更新できそうにないのでこんな時間ですが更新しました。


ブックマーク登録ありがとうございます!


「南さん、劇の練習に付き合ってください」


お盆休みのある日。

桜木さんの劇の練習に付き合うことになった。

桜木さんのクラスの劇は白雪姫らしい。

桜木さんは白雪姫役、白波さんはお妃様役らしい。

ハマり役だな。おっと、こんなこと白波さんにバレたら殺されかねないな。


「いつもは京子と練習しているんですけど今日は用事があるらしくて……」

「なるほど……。分かった、俺にできる範囲でなら……」

「ありがとうございます!!」


台本は普通の白雪姫の話だった。

魔改造されているクラスもあるらしいが桜木さんのクラスは無事だったようだ。




―――

ある所にお妃様がいて、魔法の鏡にいつもあなたが1番美しいと言われてきた。

しかし雪のように白い肌を持ち、美しく成長した白雪姫が現れると、鏡は白雪姫が1番美しいと言うようになる。

これに怒ったお妃様が白雪姫を殺そうとする……

お妃様は林檎売りのお婆さんに化けて白雪姫に毒林檎を食べさせようとする……

お妃様、完全に悪女!!


「う、美しいお嬢さん、りんごはどうかね?」

「まあ、なんて綺麗なりんごなの!!」


俺のほぼ棒読みの演技に対して桜木さんは熱演で返す。すごい!桜木さんの演技力ヤバい。

もう十分上手いじゃん!!


毒りんごを食べた白雪姫はばたりと倒れ、二度と目を覚ますことは無かった……

逃げた先の森の小人たちは悲しんだ。

そして棺の中に寝かせた。


ある日、一人の王子が白雪姫を見つけた。


「あ、あぁ、何と美しい姫なのでしょう。まるで眠っているようだ」


王子はつい白雪姫にキスをしてしまう……

俺は顔を近づけキスをするフリをする……


すると、白雪姫は目を覚ます。

「あれ? 私はどこにいるの?」

王子は答える。

「私とずっと一緒に居ましょう。姫」


その後、王子と姫は結婚し、幸せに暮らしましたとさ……



―――

「桜木さんすごいね!めっちゃ演技上手いじゃん!」


「そ、そうですか?」


「そうだよ!演劇部顔負けだよ!!」


「ありがとうございます」


照れているのか桜木さんの顔は真っ赤になっていた。褒められると嬉しいもんね……

微笑ましい……


「南さん、今少し失礼なこと考えましたね?」

「すいませんでした」


「やっぱり!! 怒りました!今日からできる日は私の劇の練習に付き合ってください」

「それはいいけど、白波さんはいいの?」


「京子には私から言っておきます。あ、京子も一緒に練習するというのもアリですね……」



―――次の日

白波さんも俺の家に来た。

なぜか、3人で劇の練習をすることになった。

俺はまた王子役だ。

俺はほかのクラスだというのに……

まぁ俺は実行委員だから劇の出演ないからいいや


「ほほー、南くん、いいじゃん」


「昨日より良くなってますね!」


「え?そう?」


桜木さんはもちろんのこと、白波さんもめっちゃ演技上手かった。

まあ白波さんの場合は意地悪キャラとか合いすぎているしな……


「南くん、今何考えてたのかな……?」

「すいませんでした」


なんなの!?2人揃ってエスパーなの!?

怖いんですけど……!?!?


「もう一回やりましょう!!」

「う、うん」


あのあと3回やった。

3回とも、2人が上手すぎて置いてかれた。



―――

「南くん、練習付き合ってくれてありがとね~。違うクラスなのに」


「俺いつも暇だし大丈夫だよ」


「衣装出来たらすぐに見せてあげるよ……ね?日和~」


「は、はい!すぐに見せてあげます!!」


なんか食い気味に来たな。

そんなに衣装を見せたいのか?


「あ、ありがとう……」


ガチャリ……

陽菜かな?もう帰ってきたのか……ってやばい、今までは桜木さんだけだったが今日は白波さんが居る。陽菜には隠すべきか?いや、もう無駄か……


「ただい……ま? お兄と日和先輩と……」


「南くんの妹? あ、私は白波京子。 日和の親友だよ!よろしくね!」

「は、はい。京子先輩」


「可愛いね~。お姉さん嬉しいぞ~ウフフ」


白波さんの距離の詰め方は何なんだ?

何かいつも以上にお姉さんオーラを出してる。

というかおばさんオーラ……?


ギロッ


白波さんがこっちを睨んだ。


「南く〜ん?今何考えてた~?」

「いや、何も考えてないっす……」


「ところで、なんでお兄が美少女2人も連れて家にいるんですか?」

「それはね~? 南くんがしたいって言うから~」

「おい!誤解を招く言い回しをするな!!」


ほら、陽菜がものすごい顔で睨んできてるし……

やめろ、俺が浴衣自撮りしてたときよりも鋭い目を向けないで!!


「というか桜木さんが劇の練習したいらしいから付き合ってって言っただろ、俺」

「そうだっけ~?ニヤニヤ」


うわ~白波さんがめっちゃ意地悪な顔をしている。


「私が南さんにお願いして劇の練習に付き合ってもらってたんです。だから南さんは悪くないですよ?陽菜ちゃん」


「日和先輩、やっぱり脅されたりしてないですか?」

「おい陽菜、まずは俺を信じろよ」


「ところで京子先輩って前にお兄の全身コーデ整えてくれた人……ですよね?」


「そうそう!知ってたんだ」

「あのお兄の全身コーデなんて大変だったでしょう……。ありがとうございます」


おい陽菜無視するなよ。

というかあのお兄とか言うなよ、泣くぞ。

なんか、俺なんて居ないみたいな雰囲気で会話してますけど……、目の前に居るんですけどー??

たしかに地味な俺の全身コーデとか大変だとは思うけどさ~

南楓汰、泣きそうです。いや、もうちょっと泣いてます。

劇、懐かしいですよね〜

私の劇の思い出は黒歴史しかありませんが……

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