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プロローグ
不思議で怪しい洋服店「狐華屋」。これより開店です!
「キャインキャイーン!」2匹の狐が大きな声で鳴く。「こら」凛として透き通った鈴のような声。「そんな大声をだして。近所迷惑でしょ。」金糸の柄が施された着物を着た女性がまるで霧のようにさぁっと姿を現した。「キャンキャン!」2匹は何処からか金と銀の模様が入った皿を引きずってきた。「あらぁ、お腹が空いたのね。でも待てる?」「キャン!」2匹は返事をするように鳴いた。「そうねぇ、丁度お悩みの方がいらっしゃるし少し早いけど開店しましょうか。」彼女は皿に澄んだ清水を注ぐ。小学生くらいの女の子の姿が映った。2匹はピョンとちゃぶ台に飛び乗りお客が来るのを今か今かと待っていた。金と銀の毛並みが太陽の光でうっすら輝く。「ただいま。」綿花の種を撒き終わり彼女は戻ってきた。正面の扉に掛かっている「準備中」と書かれた札を外し、彼女は言った。「さあ、狐華屋開店よ!」「キャイキャイーン!」2匹の狐が嬉しそうに、そして騒がしく店内を走り回っていた。
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