アロエ様をお好み焼きで笑顔にします(8話)
☆悪役令嬢料理放浪記☆
☆百合注意☆
~乙女ゲームの悪役令嬢転生物~
(お好み焼きとダシと昆布の佃煮のレシピを連載中です)
注意事項:お好み焼きは、六人前です。
~8話~
私は、高校生の料理の世界大会の決勝戦の前日料理の準備中に間違えて毒キノコを食べて死んでしまいました。
そして気がつくと乙女ゲームのスイートハートストーリーの悪役令嬢のアンズ・スミスに転生していました。
そして乙女ゲームの主人公ヒロインのイチゴちゃんと令嬢のモモちゃんと出会い友達になる事ができました。
そして牛丼と焼きそばを私とイチゴちゃんとモモちゃんと一緒に料理を作りました。
やっぱり誰かと一緒に料理をするのは、楽しかったです。
「昨日の焼きそば作りは、楽しかったですね……
また、皆さんと料理を作りたいですね……」
私は、中庭のベンチで料理の本を読みながらまた皆さんで料理作りをしたいって思いました。
「やあ、アンズ、こんなところでどうかしたのですか?」
声をした方を振り向くと甘いスマイルを浮かべて私の婚約者のアロエ様が立っていました。
「こんばんわ、アロエ様。
次に作る料理を考える為に料理の本を読んでいたところです」
私は、料理の本を見せて料理の事を伝えるのが嬉しくてニッコリと笑いました。
「へーー、アンズって料理をするのですね。
確か昔屋敷の台所で調理をして台所を爆発させて調理禁止になっていませんでしたか?」
アロエ様は、可笑しそうに口元を押さえてクスクス笑いました。
「そう言えばそんな事もありましたね。
あの時は、子供でしたから色々とむちゃをしましたね……
その説は、アロエ様にご迷惑をお掛けしました……」
私は、子供の時の事を思い出して口元を押さえてクスクスって笑いました。
そして頭を下げて謝りました。
「っ!?
い、いえ、気にしなくて構いませんよ。
子供の時の出来事ですからね」
アロエ様は、私のしぐさを見て少しだけ言葉を詰まらせました。
そして何かを誤魔化すように軽く首を横に振り甘いスマイルを浮かべました。
「そうですね……
昔迷惑をかけたお詫びに何か料理を作らせてもらえませんか?」
私は、あんまりアロエ様に迷惑をかけたら破滅フラグが発生するかもって思いました。
だから破滅フラグの回避の為にアロエ様に料理をごちそうして死の断罪だけは、回避しようとしました。
「ア、アンズが料理ですか?
食べれる物を作れるのですか?」
アロエ様は、私の料理って言葉を聞いて冷や汗をだらだらと流しました。
「失礼ですね。
ちゃんと食べれる料理を作れますよ。
モモちゃんやイチゴちゃんにも料理が好評だったのですよ。
ですから安心をしてください」
私は、腰に両手を当てて頬っぺたを膨らませて不満を表しました。
そしてアロエ様を安心をさせるようにニッコリと笑いました。
「そ、そうですか……
それでは、アンズに料理を作るのをお願いをしても大丈夫ですか?」
アロエ様は、私の反応を見て困ったように苦笑いを浮かべました。
「はい、もちろん構いませんよ。
料理を作らせてもらいますね。
ついでにアロエ様のリクエストの料理とかありますか?」
私は、アロエ様に料理を作るのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。
「料理のリクエストですか……
それならばお好み焼きって食べ物を食べてみたいです。
アンズにお好み焼きを作る事ができますか?」
アロエ様は、私を挑発するようにクスって笑いました。
「お好み焼きですか……
確か作るのに時間がかかる料理でしたよね……
結構時間がかかりますが大丈夫ですか?」
私は、お好み焼きの料理の仕方を思い出して料理の時間にアロエ様を待たせるって思い料理をするのに時間がかかる事を知らせました。
「えっ……アンズにお好み焼きがつくれるのですか……?」
アロエ様は、私がお好み焼きを作れるのを驚きました。
「はい、時間と手間が入りますがお好み焼きは、誰にも作れる料理ですよ」
私は、お好み焼きを作れるのが嬉しくてニコニコ笑顔で答えました。
「そ、そうなのですね……
そ、それでは、お好み焼きを作ってもらえませんか?」
アロエ様は、私の態度を見て戸惑いながら私を見つめました。
そして甘いスマイルを浮かべてお好み焼きを作るのをお願いをしました。
「はい、お好み焼きを作るのを任せてください」
私は、両手を前で握り締めてニッコリと笑いお好み焼きを作る意気込みを表しました。
私とアロエ様は、食堂の厨房に向かいました。
途中でイチゴちゃんとモモちゃんと出会いしました。
「こんばんわ、イチゴちゃん、モモちゃん」
私は、イチゴちゃんとモモちゃんに出会えたのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。
「アンズ様、こんばんわ、それからその……アロエ様も……」
イチゴちゃんは、私に気がついて嬉しそうに微笑みました。
そしてアロエ様の存在に気がついて私を護るようにアロエ様の前に立ちました
「こんばんわ、アンズ様、その……アロエ様も……」
モモちゃんも私に気がついて嬉しそうに微笑みました。
そして私を護るようにアロエ様の前に立ちました。
「こんばんわ、イチゴさん、モモさん。
それでどうかしたのですか?」
アロエ様は、イチゴちゃんとモモちゃんの態度を見て気にしないように甘いスマイルを浮かべました。
「……そ、その……アロエ様は、私のアンズ様に酷い事を言っていました。
私のアンズ様に酷い事を言って傷つけたり大切にしない人に私のアンズ様に近づいてほしくありません……
それが例えアンズ様の婚約者でもです……」
イチゴちゃんは、怖々とおどおどとして少しだけ睨むようにアロエ様を見つめました。
「わ、私もイチゴさんから聞きました。
私達のアンズ様に蔑ませたり酷い事を言うような人にアンズ様に近づいてほしくないです。
例えそれがこの国の王子様でもです……」
モモちゃんもおどおどとして控え目にアロエ様を睨むように見つめました。
「モモちゃん、イチゴちゃん、ありがとうございます。
でもアロエ様もきっと本心から言った訳でありませんよ。
それにアロエ様とは、形ばかりの婚約者です。
ですから将来アロエ様と結婚するって訳でありませんからアロエ様の事をなんとも思っていませんから気にしないでくださいね。
アロエ様もイチゴちゃんとモモちゃんの言った事を気にしないでくださいね」
私は、イチゴちゃんとモモちゃんの気持ちに感謝を表すようにイチゴちゃんとモモちゃんを抱き締めて優しく微笑みました。
そしてアロエ様の方を向いて満面な笑みを浮かべてアロエ様も気にしないでほしい事をお願いしました。
「そうだったのですね。
すいませんでした、アロエ様……」
イチゴちゃんは、何故か嬉しそうな満面な笑みを浮かべて頭を下げてアロエ様に謝りました。
「そうだったのですね。
すいませんでした、アロエ様」
モモちゃんも何故か嬉しそうな満面な笑みを浮かべて頭を下げてアロエ様に謝りました。
「い、いえ、気にしていませんから気にしないでください。
いや、本当に気にしていませんから……」
アロエ様は、何故か落ち込んだように少しだけ涙目になっているように見えました。
そして何故かイチゴちゃんとモモちゃんは、互いの両手を握り締めて喜んでいるように見えました。
「それで今からアロエ様の為にお好み焼きを作るのですがイチゴちゃんとモモちゃんも一緒にお好み焼きを作りませんか?
イチゴちゃんとモモちゃんも一緒にお好み焼きを作ってもらえたら嬉しいです」
私は、上目遣いでイチゴちゃんとモモちゃんを見つめてお好み焼きを一緒に作るのをお願いをしました。
「えっ、私達も一緒にお好み焼きを作っても良いのですか!?
で、でもお好み焼きって難しい食べ物だと聞いた事があります……」
イチゴちゃんは、お好み焼きを作るのが不安そうに私を見つめました。
「大丈夫ですよ。
お好み焼きは、手間が入りますが誰でも作れる料理ですよ。
それにイチゴちゃんとモモちゃんならば簡単に作れるはずです。
ですから安心をしてくださいね」
私は、モモちゃんとイチゴちゃんをお好み焼き作りを安心させるように優しく微笑みました。
「わ、解りました、では、お好み焼きを一緒に作らせてください」
イチゴちゃんとモモちゃんは、私の言葉を聞いてイチゴちゃんとモモちゃんが互いを見つめて軽く頷きました。
そしてイチゴちゃんは、軽く両手を握り締めてお好み焼きを作る意気込みを表しました。
「は、はい、私も一緒にお好み焼きを作らせてください……」
モモちゃんも軽く両手を前で握り締めてお好み焼きを作る意気込みを表しました。
「はい、もちろん構いませんよ。
一緒にお好み焼きを作りましょうね。
アロエ様もそれで構いませんか?」
私は、イチゴちゃんとモモちゃんと一緒にお好み焼きを作るのが嬉しくてニッコリと笑いイチゴちゃんとモモちゃんの気持ちに答えました。
そしてアロエ様の方を見て一緒に作っても良いのか確認しました。
「はい、アンズが良いのでしたら構いませんよ」
アロエ様は、優しく甘いスマイルを浮かべて賛同しました。
「ありがとうございます、アロエ様。
それでは、厨房に行きましょう」
私は、頭を下げてアロエ様の気持ちに感謝を表しました。
それから私とイチゴちゃんとモモちゃんとアロエ様は、厨房に向かいました。
「それでは、最初は、ダシ作りですね。
材料は、
料理専用のお酒
昆布
かつおぶし
水
です。
まず中ぐらいの大きさの鍋に水を水が沸いてもあふれないぐらいの量の水を入れます。
次に中火で水を暖めます。
水が沸騰したらお鍋の底の大きさと同じぐらいに昆布を切って入れます。
次にかつおぶしを手で3回ぐらい掴みお鍋に入れてグツグツ煮込みます。
次にお酒を大さじ一杯入れます。
お湯がお鍋の半分ぐらいになったら味見をして味がついていたら火を止めます。
お鍋よりも大きな容器に水を入れます。
次にダシの入っているお鍋を大きな容器の水につけてダシを冷まします。
この時に水がお鍋のダシに入らないように気をつけてくださいね。
ダシが冷えたらボールの上にザルをのせてダシを入れてザルで昆布とかつおぶしをとります。
そしたらダシが完成です。
ダシは、色んな料理に使いますから覚えていたら役に立ちますよ。
味は……ダシは、やっぱりこの味ですね。
はい、イチゴちゃん、味見をして見てくださいね」
私は、ダシの作り方を説明しながらダシを作るとダシを味見をして満足そうに頷きました。
そして私の味見をしたスプーンでダシをすくうとイチゴちゃんにダシの入ったスプーンを向けました。
「ん……ダシってこんな味なのですね……
さっぱりして美味しいです……」
イチゴちゃんは、私にダシを味見させられて同じスプーンで味見をしたのが間接キスだと気がついて恥ずかしそうに顔を赤らめて嬉しそうに照れ笑いを浮かべました。
「うん、何回味見をしても良いダシがとれていますね。
はい、モモちゃんも味見をしてみてください」
私は、もう一度ダシを味見をして満足そうにニッコリと笑いました。
そして私の味見をしたスプーンでダシをすくいモモちゃんに向けました。
「あ、あーーーん……
あ、あの、ダシってこんな味なのですね……
凄く美味しいです……」
モモちゃんは、私の向けたダシを飲んで私にあーーんをしてもらうのと間接キスが嬉しく恥ずかしそうにほんのり顔を赤らめて薄く微笑みました。
私は、もう一度ダシをスプーンですくい味見をして満足そうに頷きました。
「……アンズ、私もダシを味見をしてみて良いですか?」
アロエ様は、モモちゃんとイチゴちゃんが味見をしたのを見て少しだけ考え込んで直ぐに甘いスマイルを浮かべて味見をした事をお願いしました。
「はい、構いませんよ。
はい、アロエ様」
私は、ダシを味見をしたスプーンでダシをすくうとダシをアロエ様に向けました。
「うん、これがダシの味なのですね。
なかなか美味しいですね。
でもこれってアンズと私の間接キスになりますね」
アロエ様は、私をからかうように口元を押さえてクスクス笑いました。
「あっ、そう言えばそうなりますね」
私は、アロエ様と間接キスをしたのに気がついてほんのり顔を赤らめました。
「あ、あの、私もアンズ様と間接キスになります!」
イチゴちゃんもアロエ様に張り合うように私に近づきました。
「わ、私もアンズ様と間接キスになります!」
モモちゃんもイチゴちゃんとアロエ様に張り合うように両手を前で握り締めて私に近づきました。
「そ、そう言えばイチゴちゃんとモモちゃんとも間接キスになりますよね……」
私は、モモちゃんとイチゴちゃんと間接キスだと気がつき恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。
私とイチゴちゃんとモモちゃんは、互いを見つめて恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。
「そ、それでは、次は、お好み焼き作りですね。
お好み焼き(六人前です)の材料は、
長いも(とろろ)
キャベツ
長ネギ
生姜
ダシ
卵
干し海老(桜えび)
かつおぶし
米粉
小麦粉
マヨネーズ
ソース
青のり
です」
私は、照れるのを誤魔化すように両手で顔を叩いて気合いを入れました。
そしてキッチンでお好み焼きで作る時に使う材料を集めました。
「それでは、最初にキャベツの2/1ぐらいをできるだけ薄く千切りにしてください」
私は、キャベツを千切りにして行きました。
「はい、解りました……
んっ、キャベツがなかなか薄く千切りにできません……
それに比べてアンズ様のキャベツの千切りは、薄くてふわふわしています……」
イチゴちゃんは、どうにか頑張りながらキャベツを千切りにしていきました。
そして私のキャベツの千切りを見て感心したようにほんのり顔を赤らめてうっとりと見つめました。
「んっ……キャベツの千切りって難しいです……
どうしても大きくなります……
それに比べてアンズ様の千切りは、薄くて綺麗です……」
モモちゃんもどうにか頑張ってキャベツの千切りをしていきました。
そして私のキャベツの千切りを見て尊敬するように恋する乙女のようにうっとりとしました。
「これぐらいイチゴちゃんとモモちゃんだったら少しだけ練習したら私と同じぐらい千切りができるようになりますよ。
イチゴちゃんとモモちゃんは、料理の才能がありますからね」
私は、キャベツの千切りを終わらせるとイチゴちゃんとモモちゃんを安心させるように優しく微笑みました。
「へーー、アンズって本当に料理が得意なのですね。
こんな綺麗で薄い千切りは、見た事がありませんよ」
アロエ様は、感心したように私のした千切りを見つめました。
「そんな事は、ありませんよ。
私ぐらいの千切りだったらたいした事はありません。
普通の料理人だったら私よりも綺麗で薄い千切りができますよ」
私は、アロエ様に千切りを誉められて困ったように苦笑いを浮かべました。
「それでは、卵を4個割ってボールに入れてお箸で良くかき混ぜます。
しらみの透明なところがなくなったら小麦粉を100gと米粉を100gを加えてダシを200gを入れて混ぜます。
混ぜ終わったら一度スプーンですくいどろどろだったらダシを少しずつくわせてなめらかにとろとろになったら長いも(とろろ)を磨り潰してとろとろのとろろにして100g入れて混ぜます。
次に千切りにしたキャベツと千切りにした生姜と干し海老(桜えび)と長ネギをみじん切りしてかつおぶしも入れて良くかけ混ぜます。
次にフライパンを暖めて弱火にしてアルミホイルをフライパンの上に広げてオリーブオイルを塗ります。
アルミホイルは、裏表がありますから気をつけてくださいね。
次にアルミホイルの上にさっき作ったお好み焼きの元をおたまですくいのせます。
そしてフライパンに大鍋の蓋をして弱火で焼きます。
10分ぐらいしたらヘラでお好み焼きがひっくり返します。
無理でしたらお好み焼きの上にアルミホイルをひいて大鍋の蓋を被せてフライパンを裏返しにします。
ゆっくりとフライパンを取って大鍋の蓋の上にのっているお好み焼きをアルミホイルごとずらすようにフライパンにのせます。
上のアルミホイルを取りヘラでお好み焼きを叩いてもう一度蓋をして弱火で10分ぐらい焼きます。
蓋をあけてヘラでお好み焼きを叩いてじゅって音がならなかったらお好み焼きを裏返して固まっていたらアルミホイルを取り中火でお好み焼きを焼いて少しだけ焦げ目がついたらお好み焼きを裏返して中火で焼いて両面に焦げ目がついたらお皿にのせます。
そしてお好み焼きの上にソースとマヨネーズと青のりをかけて完成です。
ソースの変わりに焼き肉のタレをかけるのも大丈夫ですよ」
私は、お好み焼きの作り方を説明しながらお好み焼きを作りました。
「で、できました……
あ、あの、これで大丈夫でしょうか……?」
イチゴちゃんは、私の教わった通りにお好み焼きを作り不安そうに私を見つめました。
「はい、大丈夫ですよ。
上手にお好み焼きができていますよ。
でもさすがは、イチゴちゃんですね。
料理の才能がありますよ」
私は、イチゴちゃんの作ったお好み焼きを見て嬉しそうにニッコリと笑いお好み焼きを誉めました。
「ア、アンズ様にそう言ってもらえるのでしたら自信ができます。
ありがとうございます、アンズ様」
イチゴちゃんは、私にイチゴちゃんの作ったお好み焼きを誉められて嬉しそうに微笑みました。
「あ、あの、私のお好み焼きは、どうでしょうか……?
アンズ様やイチゴさんのお好み焼きよりも不恰好で焦げてしまいました……」
モモちゃんは、自分の作ったお好み焼きが不恰好で悲しそうに俯いて不安そうに上目遣いで私を見つめました。
「モモちゃんもちゃんとお好み焼きができていますよ。
不恰好とかは、問題でありませんよ。
料理にどれだけ愛情を入れたかです。
モモちゃんのお好み焼きには、食べる人に十分愛情を込めているのが解ります。
私は、モモちゃんの作ったお好み焼きは、好きですよ」
私は、ニッコリと笑いモモちゃんのお好み焼きを誉めました。
「っ!?
ア、アンズ様にそんな事を言われるだなんて嬉しすぎます……
ありがとうございます、アンズ様……」
モモちゃんは、私にモモちゃんの作ったお好み焼きを誉められて嬉しくて涙をボロボロ流しました。
「いいえ、どういたしましてです、モモちゃん」
私は、嬉し泣きをするモモちゃんを優しく抱き締めました。
「良かったですね、モモ様」
イチゴちゃんは、私とモモちゃんのやり取りを見て優しく微笑んで私とモモちゃんを優しく抱き締めました。
私とモモちゃんとイチゴちゃんは、しばらく抱き締めているとどちらともなく離れました。
「アンズとイチゴさんとモモさんは、本当に仲良しなのですね。
でもアンズがここまで料理が上手だとは、思いませんでした。
王国の料理長と同じぐらいの腕だと思いますよ。
もしかしたら料理長よりも上手に料理が作れるかも知れませんね」
アロエ様は、満足そうに甘いスマイルを浮かべて優しく私を見つめました。
「ありがとうございます、アロエ様。
そうだと嬉しいです」
私は、アロエ様に料理を誉められて嬉しそうにニコニコ笑顔になりました。
「それでは、最後にもう一品作りますね。
余った昆布を使って昆布の佃煮を作りますね。
材料は、
昆布
砂糖
みりん
醤油
お酒
お酢
胡麻
水
です。
小さなお鍋に水を鍋の真ん中よりも多めに入れて水を沸かします。
次に昆布を千切りにして一口サイズにします。
そして昆布をお湯の入ったお鍋に入れます。
次に火を止めて砂糖を大さじ3とみりんを大さじ3とお酒を大さじ2と醤油を大さじ3入れて中火よりも少ない火加減でグツグツ煮込みます。
大体30分ぐらい煮込みます。
ダシが少なくなったら一度昆布を食べて味見をして下さい。
昆布が固かったら水をたしてもう一度煮込みます。
昆布が柔らかくなるまで何回も繰り返します。
昆布が柔らかくなったらダシがどろどろになるまで煮込みます。
ダシの量が少なくなり始めたら弱火にしてダシと昆布が焦げないように気をつけて下さい。
ダシがどろどろになったらお酢を小さじ一杯入れて混ぜて昆布とダシをお皿に入れて胡麻をふりかけて完成です。
びりからにしたい人は、ラー油を少しだけかけるのも悪くないですね。
冷えたら冷蔵庫に入れて下さい」
私は、昆布の佃煮の作り方を説明をしながら昆布の佃煮を作りました。
「凄いです……
余った昆布でこんな料理ができるのですね……」
イチゴちゃんは、私の作った昆布の佃煮を感心しながら見つめました。
「はい、食材を捨てるのは、勿体ないですからね。
それに食材を無駄にするのは、料理に対しても食材に対しても失礼です」
私は、両手を大きく広げてニッコリと笑い料理への愛情を表しました。
「本当にアンズ様は、料理が好きなのですね……」
イチゴちゃんは、私の態度を見て愛しそうに私を見つめました。
「アンズ様から凄く料理への愛情を感じます……」
モモちゃんも私の態度を見て優しい眼差しで私を見つめました。
「アンズに謝らないといけませんね。
アンズへの料理の気持ちをバカしにしてすいませんでした。
アンズの料理への気持ちは、本物ですね」
アロエ様は、愛しそうに私を見つめて甘いスマイルを浮かべました。
「えへへーー、ありがとうございます、モモちゃん、イチゴちゃん、アロエ様。
最高の誉め言葉です」
私は、モモちゃんとイチゴちゃんとアロエ様に私の料理への気持ちを誉められて嬉しそうにニコニコ笑顔になりました。
私とモモちゃんとイチゴちゃんとアロエ様は、お好み焼きを持って食堂に向かいました。
「それでは、お好み焼きを食べましょう。
いただきます!」
私は、両手を合わせていただきますをしました。
「いただきますです……」
イチゴちゃんも両手を合わせていただきますをしました。
「い、いただきます……」
モモちゃんも両手を合わせていただきますをしました。
「いただきます」
アロエ様も両手を合わせていただきますをしました。
「うーーん、やっぱりお好み焼きは、美味しいですね」
私は、お好み焼きを食べて幸せそうに微笑みました。
「そうですね……
お好み焼きって凄く美味しいです……
あ、あの、アンズ様、あ、あーーんです……」
イチゴちゃんは、お好み焼きを食べて幸せそうに微笑みました。
そしてお箸でお好み焼きを掴む私にお好み焼きを向けました。
「あーーん……うん、イチゴちゃんに食べさせて貰うのは、格別に美味しいですよね。
はい、イチゴちゃん、あーーんです……」
私は、イチゴちゃんにお好み焼きを食べさせてもらい幸せそうにニコニコ笑顔になりました。
そして次は、私がお好み焼きをお箸で掴んでイチゴちゃんにお好み焼きを向けました。
「あ、あーーん……
アンズ様にお好み焼きを食べさせてもらうと格別に美味しいです……」
イチゴちゃんは、私にお好み焼きを食べさてもらい幸せそうに微笑みました。
「あ、あの、アンズ様、あ、あーーんです……」
モモちゃんは、私とイチゴちゃんのやり取りを見てお好み焼きをお箸で掴んで控え目に私にお好み焼きを向けました。
「あーーん……うん、やっぱりモモちゃんに食べさせて貰うのも格別に美味しいですよね。
はい、モモちゃん、あーーんです……」
私は、モモちゃんにお好み焼きを食べさせて貰い幸せそうに微笑みました。
そして次は、私がお好み焼きをお箸で掴んでモモちゃんに向けました。
「あ、あーーんです……
そ、その……アンズ様に食べさせて貰えて凄く幸せです……」
モモちゃんは、私にお好み焼きを食べさせてもらい幸せそうに微笑みました。
「本当にアンズとモモさんとイチゴさんは、仲良しなのですね。
そうです、それならば私もどうぞです、アンズ」
アロエ様は、私とモモちゃんとイチゴちゃんのやり取りを見て生暖かく私達を見つめました。
そして悪戯ぽく微笑んでお好み焼きをお箸で掴むと私に向けました。
「あ、あーーん……
うん、アロエ様に食べさせて貰うのは、変な感じですが美味しいですよ。
はい、アロエ様もあーーんです」
私は、アロエ様にお好み焼きを食べさせてもらい幸せそうに微笑みました。
そしてお好み焼きをお箸で掴むとニコニコ笑顔でアロエ様に向けました。
「あーーん……
うん、アンズに食べさせてもらうのも悪くないですね。
格別にお好み焼きが美味しく感じますよ」
アロエ様は、私にお好み焼きを食べさせてもらい幸せそうに微笑みました。
そして愛しそうに私を見つめました。
私は、アロエ様にもイチゴちゃんにもモモちゃんにもお好み焼きを食べて喜んでくれたのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。
これからも私の料理で沢山の人を笑顔にできれば良いのにって神様にお願いました。
ーTo Be Continuedー