旅立ちと過去の記憶
ほたるの、過去編です。
章の名前通り、外伝です。
今より少し前の、さとるの家にピンポーン!!しに行く前の内容です。
それではどうぞ!!!
3月9日、14時頃、、、
1つ上の学年が、今年も学校から旅立った。
そう、今日は卒業式である。
私は去年の夏に、この学校に転入した。
よく知らない先輩を見送る私。
ただ、私はテニス部に入部したので、その関係の先輩だけは知っているが…。
しかし、その知らない先輩も、知っている先輩も、ほとんどの人が泣いている。
けれど、私はこの事がわからない。
なぜ泣くのだろうか?
また、高校に入ってから会えばいいのに…。
私は大好きな人と会えないというのに…。
大好きな人と、顔も合わせることができない、何とも言えないもどかしさ。
もし顔を合わせることが出来たら、彼は一体、どんな顔をするだろうか?
想像しただけでも、恐ろしくってたまらない。
だって、私が原因でした喧嘩で、こんな状況になったんだから…。
だから、私は今でも後悔している。
いいや、これから先も、後悔して生きていくのだろう。
私は今、友達と、、、
新しくできた友達と、「じゃあ、また!」と別れを交わした。
それは、卒業したテニス部の先輩とご飯を食べに行った後の話だった。
私の家と学校との真ん中ぐらいにある橋の上を歩いていると、川に映っている太陽がとても綺麗で、私は思わず空を仰ぐ。
すると、太陽の周りに、虹がかかっていた。
所謂、ハロと呼ばれるやつだ。
それから、私はそれをよく見るために橋の手すりにもたれかかって、もう一度空を仰ぐ。
《まだ虹はできている・・・雲の流れが速い・・・》
そう思っていると、私はふと、過去を思い出した。
『あぁ、私がさとると別れてから、半年も経つんだな・・・』
その間、私は何の行動もしていない。
私が起こした喧嘩だし、確かに謝ろうとも思った。
けれど、勇気が全然出てこなくって…。
結局、そんな毎日が続いて、今日という日になった。
前の中学も、今日が卒業式だけれど、さとるは今頃どうしているのだろうか?
私は、彼女だったわけではないが、今頃新しい女といるのだろうか?
そんな私は、空が好きだ。
空を見上げると、小さい頃に、よく2人で遊んだことを思い出す。
太陽がキラキラ光る中で共に遊び、星がキラキラ輝く中で共に寝た、あの頃を、、、
今でも、時々、あの頃に戻りたいと思うことがある。
昔は、毎日が楽しかった。
それは、さとるがいたから、、、
大好きな人と一緒だったからなんだと思う。
そんなさとるは、今何をしていますか?
私と同じ空を見ていますか?
次回からは、再び愛理の活躍です。




