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から揚げ
第二の視点 part2 は、現在と過去に分けることにしました。
まずは現在です(^o^)丿
私に向かって、さとるは言った。
「心配するな!お前は絶対に守るから!」
「昔、オヤジが死んだ時に、1人になったオレの隣にお前がいたように、ずっとお前の傍にオレがいるから」
そう言われた私は、嬉しさのあまり何も言えなくなってしまい、数秒間私達は見つめ合っていた。
その後に、さとるは照れ笑いをして、私の瞳から目をそらした。
そして、私もつられて目をそらした。
そして、思った。
『一体、いつ以来だろうか?』
『私とさとるが2人で笑い合っているのは…』と―――――
もうすっかり冷めてしまったカップラーメンの汁を啜りながら、さとるはから揚げを1つ手にして話した。
さ:「もう冷めてっけど、これ食えよ・・・」
そう言って、から揚げの乗った皿を私のところにやった。
そして、私は勧められたまま、から揚げを1つ箸で掴んで口に入れた。
そして思った。
『確かに、冷たいなぁ』と―――――