高鳴る鼓動と共に
“ギギギィ・・・”
扉が音をたてて、俺の入場を示す。
そして、俺はすぐさま奴を探した。
“ドクン”“ドクン”と高鳴る鼓動、、、
俺は部屋の中央に、奴を見つけた。
今、奴は座って何かの書類に目を通している…。
それを見た俺の心は『チャンスだ!!』と叫ぶ。
俺は心に従い、無音にして、じりじりと奴に近づいた。
そんな俺とは関係なしに、入り口付近に立ち尽くしているさとる。
そんなさとるを想って、息子に「おかえり」と発する奴。
俺は心で笑いながら『ただいま』と言い、奴に向かって手にしていたナイフを投げた。
ナイフは音をたてて奴の肩に突き刺さり、奴は俺を『何事だ!!』と言わんばかりの顔で睨んだ。
そんな奴の顔を見て『ムカつく』と思う俺…。
その怒りは、俺をさらに進ませた。
警察に電話するためか、電話に手をかけた奴に、俺は“ズサズサ”と近づき、電話をナイフで刺した。
すると、もう『ダメだ』と思ったのか、奴は自分の息子に「逃げろ!!さとる!」「逃げるんだ!!」と叫ぶ。
そんな姿を見て『子供の心配なんてしやがって・・・』と俺の心がさらに苛立つ。
そして、俺は叫んだ。
「よくも裏切ったな!!!!」 と…。