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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第三の視点 part2
34/113

殺人を犯す俺と、証拠を消す俺

  俺は“叫び”と同じくして、ナイフを奴の胸に突き刺した。


  それを受けて、奴は言う。


  「裏切ってなどいない・・・」「お前が足を残したのだ!!」と…。


  『そんなはずはない』 と俺の心は奴の言ったことを否定する。


  『俺の・・・』


  『もう1人の俺が殺人を犯して、俺が完璧に証拠を消し去る』


  『それが、俺の今まで生き抜いてきたやり方だ・・・』


  『その殺人方法が、奴に話したすぐ後にバレたんだ!』


  『奴が話さないで、バレるわけがないだろう?』


  そんな思いに俺は呑まれた。






  ―――――――――――――――――――


  ―――――――――――――――


  ――――――――――






  気が付くと、何処からか声がした。


  「さーとーるー」「あーそーぼー」 と…。


  俺はその声を聞き、我に返った。


  そして、反射的にその場から立ち去ろうと決め、俺は出口を目指した。


  その時に、「さーとーるー」と声を上げた女の子と目が合った。


  その女の子は俺と目が合った直後、俺のやった現場を見て腰を抜かした。


  そんな女の子を見て、『かわいそうなことをしたな・・・』と少しだけ思った…。


  そう、、、ほんの少しだけ、、、

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