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有り余った時間
俺の場合は、時間がなくて困っている。
気が付くと、俺は寝てしまっていた。
ベンチで寝ていたせいか、それとも単に寝相が悪かっただけなのかはわからない。
だが、起き上がると腰がものすごく痛かった。
だから、俺は少しだけ“ぼー”っとしてから時計を見た
砂が若干かかっていて、正確に指している時間がわからなかったが、だいたい13時40分を示していた。
『あぁ、寝すぎたな…』
そんなことを少し思ったが、学校はまだ終わらないので、『どうでもいいや』と思い、もう一度寝転んで目を閉じた。
次に目を覚ましたのは、14時20分、、、
『何とも、ビミョーな時間…』 俺はそう思った。
しかし、もう一度寝てしまっては、起きることはできないだろう…。
だから、俺は立ち上がり、少し伸びをした。
すると、「うぅ…」と思わず口にしてしまった。
『腰が痛い…』
そう心が訴えるので、気を紛らわすために、鼻歌交じりで歩き出す。
ゆっくりゆっくり、近づく俺の足。
その足の先には、奴の子供が通う小学校があった。