煌めく刃
ふぅ…
疲れますね^^
オレの帰りに、オヤジが「おかえり」という言葉を放つ。
ここで本田は、その言葉とほぼ同時に、ベルトに挟んであったナイフを取り出した。
オレの目の前で煌めく刃、、、
そして、“ヒュン”っと音をたてながらオヤジの肩に突き刺さる。
本田は投げたナイフを目で追いながら、オヤジの方に“ズカズカ”という音をたてながら近づく。
オヤジは書類を見ながら「おかえり」とオレに声をかけたので、『何事だ!!』と言わんばかりの顔で、ナイフの突き刺さった肩を押さえながらこちらを見た。
そして、本田を確認して、警察に電話をかけるために受話器を取ろうとする。
しかし、そんなオヤジより先に動いたのは本田だった。
ナイフを電話に思いっきり突き刺し、オヤジを睨み付ける本田。
オヤジはその本田の顔を見て、オレに向かって叫んだ。
しかし、何を言っているのかわからない。
オレの幼い頭には理解できず、頭は真っ白になっていたからだ。
ただ立ち尽くすばかりのオレ…。
そんなオレに目もくれないで、本田はオヤジに向かって言葉を放った。
「よくも裏切ったな!!」っと―――――。
作者は裏切られるのが嫌いです。