表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第一の視点 part2
20/113

信じるという事

久々の更新ですね^^

  オヤジが最後に言った2つの言葉(こと)をオレは思い出していた。


  まず、1つ目の言葉は「たとえこいつが悪いと思っても、そいつのことを決して恨むな・憎むな・自分が憎悪に飲まれたら負けだ」である。


  そして、2つ目の言葉は「すべてを疑え、ありえないなんてことはありえない、絶対と言う奴には裏がある」というものだった。


  この2つの言葉は、オレにとって形見としか言いようがないものだった。


  なぜなら、元来オヤジは物を残すのが嫌いな人であったから。


  使ったものはすぐに捨てる。 いらないと思ったものは残しておかない。


  これがオヤジの考えだった。






  オヤジの考えがなんでも正しいと思っていた昔、オレは馬鹿みたいに人を信じて裏切られた。


  けれど、それを今まで悔いたことは一度もない。


  人を信じることは今でも良い事だと思っているから…。






  時を遡ること数年前、、、


  小学校の帰り道、オレは20歳ぐらいの男に声をかけられた。


?:「あの…ちょっといい?」

 :「君って、吉田探偵事務所のところの子だよね?」

 :「僕の名前はほんだ…本田剛って言うんだけど…」

 :「君の名前は?」


俺:「そうだよ?」

 :「えぇ…っと名前は、吉田さとるだよ?」


本:「そうか、さとる君」

 :「この前、僕は君のお父さんのところに相談しに行ったんだよ!」


  そんなことを言いながら、“本田剛”と名乗る男はオレに歩み寄ってきた。


  しかし、ここで問題があった。


  昔のオレは馬鹿でどうしようもない奴だったのだ。


  確かに、今も馬鹿ではある。


  しかし、今のそれとは比べようのない大馬鹿者であったのだ。


  誰かに話しかけられたりすると、その人のところに付いて行ってしまうような、、、


  知らない人にアメを貰ってしまう代表例と言っても良いかもしれない大馬鹿者っぷりであった。

しばらく第一の視点です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ