第9話 風を読め、夢を折れ!紙飛行機選手権
これはAIが書いたものです
金曜の朝、10:35。Slackに、またしても佐倉の投稿。
【イベント予告】
本日12:00より、**「第1回 紙飛行機選手権」**開催。
会議室D(西側窓際)にて滑走路をご用意。
勝者には“名誉と風の称号”を授与。
紙:A4サイズ1枚(当日配布)
道具:使用可(折り、切り、貼り、重しOK)
持ち込み:知恵と情熱
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12:00 会議室D・“滑走路”
長テーブル2つを繋いだ即席滑走路の向こうには、窓の外から吹き込む自然風。
出場者は11人。紙を前に、静かな熱気が充満する。
「風向き……追い風か……」
「重心、どう取るかだな……」
「紙飛行機って、こんな真剣に折るもんでしたっけ……?」
紙の裏に定規を当てる者、ノリで尾翼を貼る者、折り方のYouTube動画を記憶から掘り起こす者――
大人たちは今、“昼に飛ぶ夢”を本気で設計していた。
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12:15 テスト飛行と調整タイム
最初の数機が試験的に飛ばされる。
•山崎の“デルタウィング型”が天井へ突き刺さり失格
•川端の“後ろ重心型”がブーメランのように戻ってくる
•村上の“切り込み重し型”は、驚異の直線飛行で会場をざわつかせる
「……これ、村上優勝あるぞ」
「ちょっと待って、真似させて」
「コピーは禁止。全機体、個性を重んじよ!」
ルールを読み上げながら、佐倉はホチキスで小さなフィンをつけていた。
「俺の機体名は“サラリーマン・ウィング”。このビルの上まで飛ばすぞ」
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12:30 本戦開始
一人ずつ前に出て、滑走路の端からフライト。
記録は、床に貼られたメジャー型マスキングテープで計測。
飛距離記録:
•村上 :4m38cm(現在トップ)
•高田 :3m84cm(飛行は美しかったがやや右旋回)
•川端 :2m50cm(後半失速)
•山崎 :0m00cm(またも垂直離陸)
会場がざわつく中、最後に残ったのは――佐倉。
「じゃあ行くよ。“サラリーマン・ウィング”、出社!」
彼の機体は、折りとカットの絶妙なバランス。
助走をつけて放たれた瞬間――
「おお……!」
風が、窓の隙間からちょうど吹いた。
機体はふわりと上昇し、まるで鳥のように滑空。
目測で5メートルを超えた。
「記録――5m36cm!」
「ちょっと、佐倉さん……昼に全振りしすぎじゃないすか?」
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12:55 表彰式と称号授与
優勝:佐倉
機体名:サラリーマン・ウィング
称号:“風の課長代理”
副賞は、コーヒー一杯と「1時間分の“風呂敷”(何でも実現する権利)」
「……この風呂敷で、次回イベントもぶち上げます」
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13:00 現実帰還
午後の打ち合わせ、プロジェクターに映された資料の角には、
誰かの紙飛行機が置かれていた。そっと羽ばたくように、ページがめくれる。
現実の中に、ちょっとだけ夢が残る――そんな昼だった。




