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新たな生活の始まり 5

投稿いたしました。

「リョウ様、キョウ様、これを渡しておきます。」

「これは?」


ルレリアーヌが、メアリに頼み出して来たのは、銀色に輝く腕輪の宝飾だった。

そえは、大人の小指程の幅があり、その中には細かく刻まれた文字や文様が見られた。


「綺麗じゃの!? これをあたし達にくれるのかの?」

「はい、といってもこれはレティア様が私にお預けになったもので、リョウ様とキョウ様が地上界で普通に暮らす事が出来る為の神聖具、魔導具なのです。」


リョウとキョウはルレリアーヌから手渡されたそれぞれの腕輪を眺めたり、匂ったりしていた、って何故匂う?


「先ずは付けて見てもらえますか?」


ルレリアーヌの言葉に頷く二人は早速自分の腕に通してみる。

すると、その腕輪が勝手に手の太さに合わせて少し縮んだので、二人とも驚いていた。


「あ、大丈夫ですからね。外そうと思うと今度は元の大きさに戻りますから。」


それを聞いて安心する二人だが、念のためキョウが外してみると、確かに大きさが元に戻った。


「不思議だね。これが神聖具なんだ?」

「はい、天界で作成された物を神聖具、魔界で作成された物を魔導具と呼んでいます。」

「へえ、自分の腕の太さに合わせられるアクセサリーなんて、前世より凄いかも?」


リョウは素直に驚いていたが、ルレリアーヌは小さく首を横に振る。


「いえ、これは大きさが変わるのが目的では無く、リョウ様とキョウ様の膨大な力を抑制する為の装具なんです。これが無いと、まず普通の地上人では話す事どころか近づく事も出来ないでしょう。」

「え? でもルレリとメアリさんは平気に話してるよ?」


確かに地上人である二人が平然としているのを不思議に思う。


「それはこの部屋全体に、神聖力と魔力制御する結界がはられているのと、ほらこの腕輪が耐性力を強化しているのでこうしてお話が出来るのですよ。」

「え? ルレリのは強化? で、これは抑制なのじゃな?」

「はい、それでは今からこの抑制の輪を幾ら着ければ、地上人に影響無いか確認をします。メアリお願い。」

「はい、姫様。」


メアリは頷くと、部屋の調度品である家具から一つの水晶球を取り出して来る。


「こちらが、神聖力、魔力の双方の力大きさを計る聖魔具です。」


そう言ってメアリが三人が座るテーブルの中央にそっと置かれる。

大きさは握り拳二つ分くらいだろうか?

透明な球体を金属で出来た台座に置かれていた。

その台座にも、腕輪と同じように、文字や紋章が刻み込まれていた。


「この水晶球は聖魔両方の力の大きさの目安として使われるます。力が大きければ大きい程光輝き、小さければ、この水晶球の中に小さな点として光が見える様になります。」


メアリが簡単に説明をした後、自分の手をその水晶球へ近付けだした。


「あ!、光った! 凄い! ドンドン強くなるよ!?」


リョウは水晶球が光るのが面白いらしく、目を凝らしてジーッと見つめている。


「リョウ様! あまりジーッと見ないで下さい! メアリ相当に強いですから、眩しすぎて目を痛めますよ。」


ルレリアーヌの忠告通り、その水晶球全体が光出し眩しくなって行く。

あまりの眩しさにリョウは目を細め、それでもなんとか見ようと頑張っていた。


「だ、駄目だ~! すごく眩しいよ。メアリさんって凄いね! 太陽みたいに光ってたよ!」

「メアリは私の専属のメイドとして世話をしてもらってますけど、身辺警護もしてもらってます。多分、我が国の中でもメアリより強い人間を探す方が難しいかもしれません。」


ルレリアーヌが、普通に話しているが、それは英雄クラスと言っているのと同義語である。


「そっかー! 凄いね、メアリさんって。」


リョウが興奮気味に褒めると、苦笑いするメアリ。


「普通の人でしたら、この球体の中心にちょっと光の粒が出来るくらいで、騎士や聖法士や魔法士で上位に来るものでも球体全体が光る事は滅多にないです。ただルレリアーヌ王女殿下やセルマリアーヌ女王陛下は私よりももっと凄いですよ。」


メアリの言葉にルレリアーヌは少し顔を赤くし視線を反らす。

それを尊敬の眼差しで見入るリョウ。


「リョウ様、キョウ様、それでは抑制の輪を両腕に一つずつ着けて水晶球に触れて下さい。せめてルレリアーヌ様程度には光が抑えられれば、地上界で暮らすのに支障無いと思います。」


メアリの指示でリョウとキョウはそれぞれ腕に抑制の輪を着け、まずキョウから水晶球に手を近づけた。


バチ!!!


「うっわ!! な、なんじゃ!?」


キョウが水晶球に手を伸ばし、球体の3倍くらいの距離まで近づいた時、手と水晶の間に雷の様な光が音と共に発生した。

読んでみて下さい。感想等ありましたら宜しくお願いします。

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