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エルデパルディア王国 3

今日は三回目の投稿。

此処は、エルデパルディア王国の王都、ラフィディア。

その都市の北側の丘の上にそびえる王城、ラフィディア城の一室にて、この国の重要人物が10名程集まっていた。

一人は、このエルデパルディア王国の王であるパルディア王。

彼は、この玉座の間の最奥にある鎮座する椅子の傍らにある王の座と呼ばれる豪華な椅子に座り、他の者を一段高い場所から見下ろしていた。

その王の傍らにはパルディア家の長兄である、デアレダ殿下が寄り添う様に立っている。

その一段低い場所には、政務を取り仕切る大臣の面々と、有力貴族の数名と、神王教と魔導教の大司教とがそれぞれ緊急の召集に集まり、会議が始まるのを今か今かと待ち侘びていた。

おかしな話ではある。

王も王子殿下もおり、主要なメンバーが揃っている様に見えるのに、その会議は未だに開かれていないのだから。

玉座の間にいる王と王子も何処かいらついており、視線をあちこちに向けたり、身体を揺すったりと落ち着かない様子だが、その口からはいっこうに会議の開催を告げる言葉を発してはいなかった。


「皆様方! ご到着されました!」


玉座の間に、衛士声が響き渡ると、集まっていた者が一斉に部屋の両脇に整列し直立に姿勢を整える。

それに続くように、王も椅子から立ち上がると奥にある大扉の方へと王子と共に視線を送る。


「ルレリアーヌ・エルデ・パルディア姫殿下!ご入場!!」


重厚な大扉が呼び声と共に、ゆっくりと開かれる。

するとその中に、騎士の士官用の制服を姫用に改良したものを着たルレリアーヌが立っていた。

そのルレリアーヌ用に特注された士官用制服で特徴的なのは白い短パンに長いロングブーツを履き、ほんの少し見える白い太ももが女性らしさを強調させている。

白に青のグラデーションが入った、豪華なマントを翻し、ルレリアーヌが颯爽と入って来る。

扉を挟み両脇をフルメタルの鎧を着込んだ衛士が背筋をピンと伸ばし立っている。

それに続き文官、貴族が深々と頭を下げる中、ルレリアーヌはその中央を玉座へと向かって歩く。

その直ぐ後には、メイドのメアリも続いて歩いているが、その姿は先ほどのメイド服の上に肩と胸に怪しく光る軽装用の金属防具を身につけ、手甲も金属製、ブーツもすねあてや足の甲を守るところを金属で作られた特殊なものを履いていた。

そして、ルレリアーヌが玉座の中央奥、一段高い壇上に上りこの部屋で一番豪華な椅子の前に立つと、黍酢を返し貴族達が傅く方を見下ろした。

メアリはそのまま玉座の椅子の斜め後方に位置し、ルレリアーヌを見守る。

一方、パルディア王は、ほぼルレリアーヌの右横に未だに立ったままで、その一部始終を見ているだけだった。

ほぼというのは、若干姫より後ろに立っているという事であり、この立ち位置がこの国での順位を物語っていた。

王子はさらにその後方に控えたっている。

左右、立つ位置は違えどもメイドのメアリよりももしかしたら後方に立っているかもしれなかった。

そしてルレリアーヌはその玉座の椅子に座るかと思いきや、その立った状態のまま皆を見下ろし周囲を一通り見渡し終える。


「皆の者! 大儀である! この場にはおられない、セルマリエーヌ・エルデ・パルディア女王陛下の代行としてこの、ルレリアーヌ・エルデ・パルディアが今緊急会議を取り仕切る! 宜しいですね、ドイル・パルディア王?」

「ふん、意義無しである。」


何だろう?釈然としないというか、嫌々なのか王の言葉には素直には受け取れないものを感じられた。

とは言え、その王の言葉を聞いた、ルレリアーヌは、一番近くにいる大臣に目配せ無言の頷きで了承の確認を行う。


「それでは、会議に入る!!」


ルレリアーヌ姫殿下の号令の元、集められた者が一斉に承服の礼を発っす。


「「「御意!!」」」


その響く声の中、舌打ちをする王と王子がいることを、メイドのメアリ以外は誰も気付いてはいなかった。


よろしければ一度読んで下さい。

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