表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
丈夫なだけが、取り柄です…  作者: かたこり
1章 始まり - 森の中
76/97

76 ウホウホとの別れ

角猿たちは、大丈夫だった。

結構強く殴ったつもりだったのに、しばらくすると、身体を痛そうにさすりながら立ち上がった。

電光を喰らった連中も、頭を振りながら、立ち上がっていた。

『ツノザルはじょうぶだからね。』

ウホウホが笑って言った。

全員が立ち上がると、ボスザルが言った。

『やろうども! オレたちは、このウホウホについていくことになった。オレがかんたんにまけちまったからな。ツノザルのおきてだ。』

ボスザルが、ウホウホを見た。

『ボクは、すべてのツノザルをひとつにまとめるよ。エサにありつけないツノザルがいるなんて、おかしいからね。ついてくるのがイヤだったら、ぬけてもいいよ。でも、ボクにむかってきたら、たたきつぶすよ。』

ウホウホは笑ったが、他のツノザルは笑っていなかった。

あんな戦いを見せられたら、笑えるわけがない。

でも、ウホウホがボスザルを倒した時には、みんな気絶してたけどね。


僕らは洞窟の入り口まで出てきた。

久しぶりに見た外の景色は、文字通りまぶしかった。

目が太陽の明るさになれるのに、時間がかかった。


『じゃあ、ここでお別れだな。』

僕は、ウホウホに手を差し出した。

『やっぱり、いっちゃうのかい? いっしょにきてくれたら、こころづよいけど…。』

ウホウホは、悲しそうに僕の顔をのぞき込んだ。

『ああ、こっからは、お前の戦いだもんな。頑張れよ。』

僕はながいこと留守にした、村とばあちゃんちに帰ろうと思っていた。

『ツノザルをひとつにしおわったら、また、いっしょにぼうけんできるかな?』

『ああ、もちろんできるさ。』

僕が笑って答えると、ウホウホはやっと僕の手を握ってきた。

『ありがとう。ほんとうにありがとうゴロゴロ。ボクをたすけてくれて。』

ウホウホは顔をクシャクシャにしている。


僕は笑顔で手を振って、その場を離れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ