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丈夫なだけが、取り柄です…  作者: かたこり
1章 始まり - 森の中
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40 ばあちゃんと弓聖

道中は、とても順調だった。

ドリアンを背負っても、僕はいくらでも走ることができた。

体力もついてきたし、筋力もついてきた。

ドリアンは痛み止めの薬草が効いていた。

ベリーが添え木で足を固定してくれたこともあり、痛がることはなかった。

ばあちゃんちの近くで、大イノシシの気配を見つけた。

よけて大回りしようとすると、ドリアンがかまわないから、大イノシシの方へ行けと言う。

僕が、そのまま真っすぐ進むと、大イノシシが見えてきた。

ドリアンが僕の背中の上で、時間をかけ矢に精気をこめる。

ギラギラと精気が激しくまとわりついた矢を放つと、大イノシシは細い一本の矢にふっ飛ばされて、転がった。

「大イノシシなら、こうやって目を狙わずとも倒せる。しかし、無駄に精気を使う必要もなかろう。」

ドリアンが、説明してくれた

弓矢でも、いろんな戦い方ができるみたいだ。


途中で、走ったこともあって、予想よりも早く、ばあちゃんちに着いた。

「すまんのう、ハナ。迷惑をかける。」

ドリアンは、申し訳無さそうに言う。

「弓聖さまともあろう者が、なかなか男前になったね。」

ばあちゃんは、うれしそうに笑った。

ドリアンを下ろし、僕は、ドリアンが倒した大イノシシを取ってくると言った。

「ドリアンの薬草を付け替えておくから、大イノシシは、さばいてきておくれ。」

ばあちゃんにたのまれた。

僕は大イノシシを川に持っていって、さばいてから帰った。


その夜は、大イノシシを食べながら、昔話に花が咲いていた。

僕は、知らない名前ばかり出てきて、ぜんぜんわからなかったので、早く寝た。


目を覚ますと、枕元にキレイに修理された胸当てと肩当てがおいてあった。

僕は、ばあちゃんに感謝した。


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