14 服と鎧
朝から、ばあちゃんに呼び止められた。
僕の体の腕や足などの長さを、ばあちゃんは自分のてのひらを使って測った。
僕の服を作ってくれるらしい。
確かに僕の服はボロボロだ。
しょっちゅう川で洗ったり、服のまま泳いだりしているから、それほど臭くはないけど。
数日後、ばあちゃんはうれしそうに服を差し出した。
「完成したぞ。」
ツルをほぐして糸にして、それを編んだ生地から作ったシャツと下着とズボンだ。
すぐに着替えたが、僕にピッタリだった。体を動かしてみると、可動部分にはゆとりをもたせてあって、動きやすい。
「ばあちゃん、ありがとう。」
よろこんで僕が言うと、ばあちゃんも笑顔でうなずいた。
「あと、これもじゃ。」
後ろから出したのは、革の胸当て、肘当て、膝当て、靴だった。
「大イノシシの革で作ったから少し重いが、丈夫じゃ。」
見た目がカッコいいし、丈夫なのも助かる。
だけど、臭かった。なめしたばかりだからかもしれないし、なめすのに使った魚の油のせいかもしれない。
「ニオイは、じきにとぶ。」
僕の困った顔を見ていたばあちゃんは、笑った。
さっそく、狩りのときにすべて装着してみた。
この辺の獣では、攻撃を受けることがなくなってきたので、どの程度のダメージに耐えてくれるのかは、わからなかった。
でも、カッコよくて、それっぽい。
戦士のようだ。
重さも、気にならない。
最初はニオイも強かったが、僕は毎日、身につけた。
ばあちゃんの言ったとおり、そのうちにニオイは気にならなくなった。




