盗賊退治
≪パベル士官学校≫
15歳になり首席で卒業
(貴族)「まあ俺は天才だからな」
毎日槍のけいこ、兵法の勉強、兵站の管理、努力家なので魔の森での指揮など自分で考え勉強しまくり、忙しくしていた結果、貴族の生活をまるでせず、貴族のプライドだけ高い将来ベルガー軍を率いる事を夢見るヒンターの卒業である。
≪ベルガー家軍務指令室≫
【ヒンター父】
統率 59 武力53 知力 76 政治 43 魅力 56
父に面会するヒンター
(貴族)「父上、兵を1000人貸していただきたい」
(父)「どうするのだ?」
(貴族)「盗賊退治をして参りたいと思います」
士官学校を卒業したすぐの者が1000もの軍を率いるのはあり得ない事なのだが。
貴族の父は息子に甘かった、玩具でも挙げるように
(父)「よし分かった、お前は天才だからな盗賊退治頑張るのだぞ」
軍の指揮官ロレンソ(時渡将軍)は苦々しく見ていた。
(貴族)「有難うございます、必ずや盗賊を退治してまいります」
胸を張り言う。
父は知らなかった盗賊1つを退治しに行くものだと。
ヒンターは領内のすべての盗賊を退治しようと思っていたのだ。
(俺は強くなる、もう誰にも裏切られないそのために、軍を強くする、実戦だ、実戦を知らねば、ただの頭でっかちだ、まずは盗賊退治で指揮の力を高める、俺は平民が誰もたどり着かない場所まで行って、軍では誰にも負けない、努力だ、平民が頭を下げる強い貴族になる努力だ努力だ。俺の才能は誰にも負けない努力だ!)
貴族様と言われたいために努力をする、考え方が間違っているような、やっている事はあっている貴族様
ヒンターはまずゴッシュ、マリイカ、チャイス、スベッチ呼び寄せ子飼いして、足が速く体力がある50人をゴッシュに預け訓練、弓のうまい300人をスベッチに預け訓練、100人の馬の扱えるものをマリイカと騎馬隊の訓練、そのほかの550人を歩兵隊にし3人一組の隊を作った新人は盾で防御、中堅は槍で攻撃、ベテランは剣でほろうにして、自分とチャイスで訓練をすることにした。
1か月厳しい訓練で様になったところで、盗賊退治である。
≪盗賊がいる森≫
まず斥候で盗賊が何人いてどこを本拠地にしているか調べ、作戦を立てて攻め込む。
(貴族)「突撃!」
盗賊は、基本的に軍とは戦わない勝てないからだ、だからわざと逃げ道を作り、そこに伏兵の弓を置き一網打尽にし、危ない所に騎馬隊が遊撃部隊として使えるようにして指揮をする。
最初の盗賊は50人だったのですぐに制圧した。
(貴族)「この調子で全土の盗賊を退治だ」
盗賊退治の間、ヒンターは兵士と同じ物を食べた、学生時代は魔の森で食料など沢山持ち込めないので質素な食事は慣れていた、腹に溜まればいいのだと軍人に言われたことがあり、それがカッコいいと思っていた、ただのやせ我慢であるが。
盗賊の中でも、大きな盗賊が現れた1000人規模である、拠点にいるので、籠城と同じで、逃げもしないから、普通に戦えば、ベルガー軍が不利である。
【ヒンターの作戦】
(ゴッシュ)「どうしますか?」
(貴族)「夜襲をする、その前に内部に潜入しろできるか?」
(ゴッシュ)「はい」
(貴族)「内部に入ったら夜に火をつけろそれが突撃の合図だ。
そしたら叫べ、ベルガー軍1万が来たと、裏切り物がいると叫べ
夜じゃ1000も一万も分からない。盗賊など結束が弱い、裏切り者はいると思えば、すぐに逃げ出すだろう」
≪盗賊のアジト≫
夜、盗賊のアジトで火が上がる。
(貴族)「突撃、声を上げろ」
(ベルガー兵)「殺せ、殺せ」
アジトの中から
(ゴッシュ)「ベルガー軍1万が来たぞ、裏切者がいる、裏切り者がいるぞ」
ゴッシュの声が聞こえてくる
盗賊は疑心暗鬼になり、もともと必死で守る気もないので
(盗賊)「逃げろ!」
一人が言うと戦う物もいるが逃げる者もいて統率が取れなくなる。
そこへ統率が取れたベルガー兵が来る
(貴族)「まず、弓隊、火矢を放て」
火の光で周りが見えてくる
アジトの中から悲鳴と混乱が聞こえてくる。煙に巻かれ逃げ惑う盗賊たちの姿が浮かび上がってきた。
「弓隊、放て!」ヒンターが命じる。「今度は剣を持て!突撃!」
ベルガー兵たちは一斉にアジトへ雪崩れ込んだ。ヒンター自身も剣を抜き先頭に立つ。
(貴族)「敵の将を見つけ出せ!首を取った者には褒美を与える!」
夜の闇の中、炎に照らされた盗賊たちの目が血走っている。彼らにとってこれは生き残りをかけた戦いだった。しかし統率のとれたベルガー軍の前には無力だった。
突然、大斧を持った巨漢が現れた。盗賊団のリーダーである。彼の斧の一振りで三人の兵士が吹き飛んだ。
(貴族)「あれが敵の将だ!取り囲め!」
ヒンターは冷静に指示を出し、敵の前に出る。
「生意気な小僧め!」が怒鳴る。「貴族の坊ちゃんが何ができる!」
貴族しか見えていないその間に兵が周りを囲む
「ヒンター様を援護しろ!」チャイスが叫び、ディフェンダーたちが盾を持って駆け寄る。
その隙にマリイカの騎馬隊が背後に回り込み、挟み撃ちの形となった。
(貴族)「今だ!」
チャイスが大斧を盾で防ぐと、ヒンターが槍を突き刺さした。
「ぐぉおお……!」は斧を落とした。
盗賊団はリーダーを失い完全に崩壊した。残りの兵士たちは投降するか逃亡するかを選ぶしかなかった。
(貴族)「歩兵隊突撃、弓隊ほろう、騎馬隊は逃げる盗賊を追え」
こうなると、烏合の衆の盗賊など、統率の取れたベルガー隊の敵ではなかった。
≪盗賊退治をした村≫
盗賊退治を領内でしていくと今まで見えなかったものが見えてくる、領内の貧困だ、自分の領地は裕福だと思っていたしかし税が高く、払えないものが盗賊になっていく現状を目の当たりにしながら盗賊退治を進める、領民は盗賊狩りをする軍に感謝する。
(領民)「軍の皆様には有難う御座いました」
(貴族)「いや当然の事をしたまでだ」
後ろの方で声がする
(領民A)「貴族の野郎どもは何もしないでいいもの食ってるくせに、えばり散らかしやがって」
個人が特定されないように人の後ろの方で言う。
(ゴッシュ)「おい」
(チャイス)「斬りますか」
剣に手をかける
(貴族)「やめろ、多分あいつの言っていることが正しい」
何となく分かっていたが、やはり言葉にされると衝撃的である。
俺は貴族”様”と言われる努力をしなければ、”様が重要である”
1年余り盗賊狩りを続けた、
≪ベルガー家 本邸≫
一年間の盗賊退治を終えたヒンターは、父のもとへ報告に訪れていた。しかし今回の報告には、単なる成果だけでなく、領民の現状についての懸念も含まれていた。
(父)「よくやった。これで我が領はより安全になったな」
(貴族)「ありがとうございます。ですが……報告があります」
ヒンターは慎重に言葉を選んだ。これまでのような単なる武功ではなく、もっと複雑な問題を父に伝えなければならない。
(貴族)「盗賊たちの大半は……元々は普通の農民でした。税が重すぎて生活できなくなった人々です。彼らは盗みをする前に何度も訴え出ていたそうです」
(父)「何を言い出す。税は適正だ。不満があれば代官を通して申し出るはずだ」
(貴族)「実際に声を聞いたことがあります。『代官は何もしてくれない』と」
ヒンターは領民たちが隠れるように言った言葉を思い出していた。「貴族の野郎どもは何もしないでいいもの食ってるくせに」
(父)「そんなことを気にする暇があったら、次は何をするか考えろ。軍人は強さを求めねばならん」
それはヒンターに盗賊退治で軍を動かした事による指揮の成長、貴族に対して少しの迷いを生んだ1年であった
エピソード終わり
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4コマ漫画
【ごみ掃除(盗賊退治)?】
「昨日ごみ掃除をしたんだ」「何を?」
「不用品」
「盗賊」
「おまえの荷物」




