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貴族様と言われたい  作者: チョウリョウ
第2章  デリア国編
28/62

バルトシュタット共和国

# 南方の密約 ― 共和国秘密会談


## 鉄壁の要害



バルトシュタット共和国首都・は南方最大の都市だった。青灰色の城壁が円を描くように街を囲み、その中央に聳える議事堂は巨大な鋼鉄の砦のよう。市民たちが行き交う石畳の通りには、かつてデリア国への遠征隊が掲げた旗が未だ掲げられている──破れた赤地に三日月の旗を。


「十年前の屈辱は今も生々しい」

ゲルハルト(共和国軍務大臣)は書斎の窓から群衆を見下ろしながら呟いた。「ラウテル山の黒豹……あの豹により我々は五万の大軍を失った」


光雷卿ヒンター・ベルガーは窓際に立ったまま応えた。「ラウテル山の黒豹、討ちたい」


「パベル王国の英雄が何を企んでいる?」ゲルハルトの目が細められた。「デリア国合戦に我らを巻き込もうとするのか?」


「いえ、ラウテル山の補給をできなくしてもらいたい」光雷卿は地図を広げた。「ラウテル山の補給を絶つ。ラウテル山を落とすためお願いです。


ゲルハルトは沈黙した。この若き将軍の冷徹な瞳が語るものを見極めようとしていた。パベル王国の臣下とはいえ、その手腕は既に知られている。


【ゲルハルト・フォン・ラッセル(毒蛇)】

噛みついたら話さない狡猾にどんな方法でも獲物をしとめる。

統率 78 武力63 知力 92 政治 77 魅力 62


## 補給線切断計画


光雷卿の指が地図上の。ラウテル山を結ぶの補給路切断である。


「バルトシュタット共和国には山ではなく……」彼の声は低く響いた。「この街道を封鎖していただきたい。完全遮断ではなく『通過を困難にする』程度でよい」


ゲルハルトの眉が上がった。

「これはラウテル山の孤立化であり、バルトシュタット共和国との不要な激突の回避安全確保でもある」


「どういう意味だ?」

「わが軍が共和国軍に一切の攻撃の意図がない補給切断の意図だけです」

ガルシア連邦やバルトシュタット共和国からのラウテル山補給線切断計画をパベル軍が行えば、敵対行動にとらえられないため


「黒豹が機動戦に依存しているということは、固定拠点を持たない。つまり彼らは大量の兵糧を保管できない」


ゲルハルトは机を叩いた。

「単純すぎる。奴らは洞窟などにに分散しているの可能性もあるのだぞ」


「そうかもしれませんが」光雷卿は首を傾げた。「だからこそ補給が生命線となる。ラウテル山の黒豹は食料を得るためにデリア本国との連携が必要不可欠なのです」


「それがどう私たちに関係する?」

「ラウテル山補給線切断計画」

「デリア国本国は援軍を必ず出てくる」光雷卿の声が低くなった。「食料枯渇という絶体絶命の危機に追い込まれればなそうなら」


「デリア国がラウテル山兵糧危機を救うため5万の援軍を送るとそこでパベル軍対デリア国ということか」

ゲルハルトの毒蛇のように目が鋭く光った。ついに核心に触れた。

「わかったこの密約受けよう」



こうしてガルシア連邦とバルトシュタット共和国、旅が終わる


こうしてラウテル山攻略作戦の下地ができる




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