作戦
「じゃあ、本格的な作戦を考えますか…」
俺はさっきまでのあの雰囲気を惜しいが断ち切った。
この作戦に、美少女…アラムのいそうろうがかかっているのだから。
「はい。」
アラムは、何でも来いという顔つきでこちらを見る。
とても、やる気があるようだ。
作戦なのだが、全てアラムの演技にかかっていると
いっても過言ではない。
「この作戦は行く宛が無く、孤児院に行こうとしている少女をこの家にいそうろうさせるという内容だ。そんでもって、アラムはこの世の終わりのような顔をして、説明を頼む。俺は、細かい説明を担当する。これだけだ。気をつけてほしいのは…カタコトになることかな?」
大きくまとめて、アラムに言った。
そう言うと、自信ありげに
「任せてください!演技ならとても得意なので!」
これは、頼れる…かな?アラムの演技を見たことがないから、わからないが、顔を見てだいたい分かる。これは大丈夫な顔だ。
「セリフなどは…できれば私におまかせをお願いします。」
俺は思わず驚いてしまった。どこまで自信があるのか…宝塚にでもいたのか?すまんが、俺は期待しちゃうよ?こういうの…
「そ、そうか…じゃあ頼む。頼むが、明日作戦実行をする前に、俺にセリフを聞かせてくれ。」
「任せてください!」
少しの心配が混ざるんだが大丈夫なのだろうか?
こういう奴は、だいたい失敗する…
まぁ、考えていてもしょうがないな。アラムを信じよう。
「最後に…作戦実行は、明日…土曜日の夕方だ。
姉はバイト…いわゆる仕事から夕方に帰ってくるから
そこを狙う。いいな?」
そう言うと、少し楽しげな雰囲気でアラムは言った。
「イエッサー!」
大丈夫なのだろうか…?しかし、楽しくなってきた。




