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異世界ガクブル半隠遁  作者: 尾中垂太
乙女の身嗜みがととのうまで編
1/26

つぶやく

尾中垂太おなかすいたです。初投稿ですがよろしくお願いします!

ああ、神様。

もし貴方が本当にいるのなら私を地球に帰してくださいお願いします。

小さな小さな自分のつぶやきを拾って別に望んでもいない事を叶えたのだから責任をとってくれ!

お願いです多少の試練・障害にもめげそうなんです!!


そして申し上げます・・・

戦争放棄後ウン十年の生まれも育ちも平成生まれの自分には今回のことはハードルが高すぎると思われますが、そこの所どうお考えでしょうか?


「うわぁ・・・これはもう詰んだー」


乾いた笑いと共にぽつりと言葉が出る。

手元には不採用通知。

もう後がないと気張って受けた会社のものだった。

別名お祈りメールとも。

なにがご縁があったらだ。お祈りするくらいだったら職をくれ!




品川祐子は思考を飛ばす。

これは現実逃避である。



もともと自分はお世辞にも明るい性格とはいえなかった。

しかし、かといって暗いわけでもない。

普通の一般中流家庭で育ちそこそこの学力を保ち容姿も可も無く不可も無く。

人並みに思春期反抗期を迎え中二の頃になると発症されるあの病気ともうまく付き合えたと思う。

まぁ多少は妄想なんかしてニヤニヤしていたけれど・・・うん、セーフだセーフ。

あれは頭の中での出来事だし。


そこそこの大学に入った後も周囲に溶け込むようにして生きてきた。

目立つのは苦手だし、かといって周囲と交流しないのもまずい。

古来より女とは群れるととても怖いのだ。

出る杭は打たれ、評価の低いものは下に見る。

人とはそういうものだ。


家族ともそこそこの距離を保ち関係も良好。

しかしこのまま実家に居座るわけにも行かない。

私の下には今年大学に入る弟と高校生の妹がいて、両親は昔から私には2人の見本となって欲しいと思っているようだし、祖母の介護やら弟妹の学費やらでこれからもっと大変になる。

失望されたくないし迷惑はかけられない。

何よりこの状況で実家に居座るのは私が辛い。


うーん、契約社員か派遣・・・ああ愛しの正社員。

だいたいコミュニケーション能力ってなんだ!

普通に相手の顔見て話せればいいだろそんなもん!!

良い大人が今更、競ってアピールするとかもうなんと言えばいいのか、私には意味不明すぎる・・。

不採用通知が1社2社のうちはまだしょうがない次はがんばるぞって笑えてた。

しかしそれが積もり積もって軽く2桁を過ぎるころには全然わらえない。

なんだか社会に自分の人格から何からを否定されているような気さえしてくる。




思考を飛ばしたまま何気なくつぶやく。



「はぁ・・いっそひきこもりたい」



口にした瞬間、私はこの世界から消えた。





思った事を文にするって難しいですね。

これから精進していきます。

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