表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ガクブル半隠遁  作者: 尾中垂太
乙女の身嗜みがととのうまで編
2/26

大泣きし助けを求める

お、お気に入りしてくださった方が!

ありがとうございます!

すごくうれしいです!!



短い話同士をくっつけました~。内容は変わってません!



「は?なにここ・・?」


見渡す限り木、木、木・・・木が3つで森って昔の人はうまい事を言ったもんだ。



て、森?



ちょ、えっ!?ここどこ!!

私さっきまで部屋にいたよね!?

あっ!スリッパはいたままだ!!どうしよう汚れる!

どどど、どうしようどうしよう!

違う!今はスリッパじゃなくて他に考えることあるだろ自分!!

でもでも考えるたって何を!?この状況!?

えっ!?えっ!?うそ、ウソ、嘘っ!?!?



結果、大泣き。



いやぁ、人間パニックになると感情の抑制が効きづらくなるって本当だったんだな、と。

涙腺が壊れたかってくらい次から次へと涙がでてくる。

まぁ出てきたのは涙だけじゃないんだけれども。


現状の意味不明さにひたすらわあわあと泣く。

座り込んだ地面の感触にリアルだと実感して泣く。

緑の濃い空気に戸惑い泣く。

ついでに就活に失敗したことにも少し泣く。

最後にこれからの不安からまたも大泣き。


座り込んで一生分泣きに泣いて頭がふらついてからふと気づく。


「暗くなったらヤバくね?」


一気に血の気が引いた。

そうだここは森?なのだ。獣が出るかもしれないし、それに___死んでしまうかもしれない。

恐怖と言う感情は頭を冷やしてくれた。もちろん

野宿なんてしたこともないし出来る気もしない。

マズイこれはマズイ。

とりあえず人に会わなくちゃ。そして人里へ。

だれでもいい!だれか助けて!!

そして私は泣きすぎて痛む頭をおさえながら当てもなく歩き出した。



歩く歩く歩く。


「つっかれた~・・・大泣きしたのは失敗だったかぁ。

 喉かわいた・・スリッパ歩きにくいし・・・」


あれから2時間近くは歩いていた。

あのあとポケットから出てきたスマホを時計代わりに進むと道っぽいのを発見。

なんか踏みしめられたって感じの地面がつづいてるその道をたどっている。


しかしここで問題が発生。

夜が、近いのだ。


まずいまずい。

どうしよう、アウトドアとかサバイバルとかの知識や技術なんか出来ない。これはマズイ。

それにそろそろ水分をとらなきゃ本気でやばい。

そしてお腹すいた!

ああまた涙が。



ちなみにスマホは圏外である。

文明の利器は大自然にあっけなく敗れた。

現実逃避気味に大きな時計と化したスマホを睨んでいるとおかしなことに気がつく。


「ん?こんなアプリ入れてたっけか??」


不思議に思いスマホを操作する。

すると出るわ出るわ気持ち悪いぐらいの記憶との相違点。



それは例えば

青い鳥の某つぶやき系アプリの絵が何故か青い蛇に変わってる。

音楽を聴くためのアプリは何故か胎教育成って名前に。

天気予報を教えてくれるアプリは何故かこの森周辺の天気情報が。

他にも某無料テレビ電話アプリの絵がSじゃなくてMになっていたりと胡散臭さ爆発である。



正直、気持ち悪いし納得できない。


勝手にスマホいじられたのか?胎教育成ってなにそれ誰の子供に使うアプリだよおい!

そもそも圏外なのになんで現在地の天気がわかるんだよ!!

微妙に変わってるアプリの絵柄にはつっこまねぇからなおい!

などなど疑問と憤りはつきないけれども何とか冷静さを取り戻すことに成功。



お帰り自分!!



そうして天気アプリから場所を知ることが出来た。色々と可笑しいのは分かっているが疲れるのでもうつっこまない。

ただ、帰ったらスマホを新機種にしようそうしよう。


ここは共有区域の罪深き山というとこらしい。

・・・うん、なんていうか物騒な地名だね!そしてそこはかとなく厨二くさい。そういったセンスはとっくに卒業したのだ。

当然のごとく記憶の中に存在しない地名。

そして森じゃあなくって山だった。

しかしこれで地名はわかったし、もしかしたら他にも・・・。

なにか現状を打開できるアプリが無いか祈るように気持ちで今まで以上の速度でスマホを操作する。


「あ~、しんど・・どこか、どこか安全なとこ・・お腹空いた喉かわいたスリッパも汚れちゃったし・・さいあく

大体なんでこんなとこいるんだよ~。何で、何でこんなことに・・あ~・・無理・・しんど」


もちろん口からはこの意味のわからない現状に対する呪詛を吐きながら。




操作し始めて5分ほどで自体は好転した。


それは先ほどあげたつぶやき系アプリを起動したときだった。

普通に起動するアプリ。だが、おかしい。

圏外なのにどんどんつぶやきが増えるのだ。


え?これ誰がつぶやいてんの?


さーっと血の気が引くも何とか耐えて、情報を集める。

かなりの数のつぶやき。

そのほとんどが眠いだの満たされているだの今の私に喧嘩を売ってるとしか思えない内容ばかりだった。

イライラしていると新しいつぶやきが。


『つみぶかきやまにひとがいる』

『えー』

『うそだぁー』

『あーほんとにいる』

『どこどこ?あっいたー』


また血の気が引いた、今度は耐え切れずにしゃがみこむ。

ちょっ、ホラーはだめぇー!!

あまりの恐怖に怯えながらも視線はスマホに固定されていた。

そうでもして気をそらさなきゃ手の中のスマホをわき上がる恐怖心から叩き割りそうだ。

そんな私をよそにどんどんと流れるつぶやき。

そのどれもが自分の居場所を特定してて気持ち悪い。



無理無理無理!!



半泣きになりながらとうとう座り込む。

ああ、もうすぐ日も暮れるしもうだめかなぁ。


『ないてる』

『いたいのかなー』

『いたい?』

『どうしたのー』

『とうしよう』


お?これはもしや。

震える手でスマホを操作し、つぶやく。




『助けてくださいお願いします!!』






その後はもうはやかったはやかった。

謎のつぶやきの人?達の指示されるがまま歩くとぼろっちい小屋を発見。狭い。が、今の私にはどんな豪邸よりも素晴らしい小屋に見える。嘘である。やっぱり豪邸、いや、実家の自室の方がいい。

しかしなんとかなったので寝床だわっほいと喜んでいると小屋近くの木に果物が!!

食べても大丈夫なものかまたもつぶやく。


『これ食べても大丈夫ですか?』


『だいじょうぶ』

『あまいよー』

『あめ』


あめ?あまいってこと??

平仮名表記なので彼らが何を伝えているのかいまいち分かりにくい。

首をかしげると他の人?達からもフォローが続々。


『あめざあざあ』

『おみずー』

『あつめてあつめてー』

『もうすぐふるよ』

『ざあざあー』


あめ!みず!雨!雨水集めて飲めってことかー!

ちょ、この人?達良いひと過ぎるー!!

ほんとさっきまでホラー扱いしてた自分を殴りたい!

ほんとごめんなさい!そしてありがとうございます!!


お礼をつぶやいてさっそく雨水をためれそうな物を小屋の中から探す。

鍋と瓶があった。

そのころにはポツポツと雨が降ってきていたから軽く洗って放置。

これで朝には水がたらふく飲めるだろう。




細長いりんごみたいな果物を食べ終わると眠くなってくる。

泣きすぎて乾いた身体に染み渡る甘さと水分に涙が出たままだったが気にしない。

つぶやく人?達と自然の恵みに感謝。

そして意味不明な現状にわく怒り。

でも眠い。

あーもういいや今日は寝よう、うん。



『今日はありがとうございました!おやすみなさい!!』




そうつぶやいて眠りに落ちた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ