華奢なお嬢様7 4歳誕生日後父目線
うちの子達は賢い。というか天才である。兄のレオンは一回読んだ本は忘れず家庭教師達はもう教えることはありませんと逃げていく。冷徹でニコリともしないで論破していく姿は祖父に似たのであろう。顔は妻のカレンに似て緑の瞳に金髪をサイドを少し刈り上げた短髪で清潔感があり将来は私の跡を継ぎ宰相になる予定だ。将来の宰相としては冷静で頼もしいが感情がでず、子供らしいことをしないレオンが心配だった。
しかし妹が生まれてからガラリと変わった。妻が身籠っている時も口先では「大丈夫ですか?母様。」と心配しているような素振りをみせていたのだが無表情なのだ。
だが生まれてきたリリーを一目見て笑ったのだ。「かわいい、僕の天使だ」と笑顔で、リリーの側から離れようとしない。
レオンはリリーのお世話を妻と一緒にした。子育ての本を読みあさり、それでもわからない所は子育て経験者の使用人達に意見を求めるようになった。以前とは違い分け隔てなく会話をするようになり、使用人達の楽しそうに働く姿が見受けられるようになってきた。カレンもレオンと一緒にリリーの育児をするのが楽しくてしかたなく、可愛い子供達とおやつを食べたり、庭で花見をしたり。。庭から笑い声が聞こえてくる。羨ましい、、、仕事さえなければ、、、お父様も一緒にいたいぞ、、、そうだ、少しだけなら、、
ジロリ
ルイがドアの前で直立して微笑んでくる。
こわっお父様は寂しいょ、、カレン。