華奢なお嬢様 4歳 料理長の戦い
俺の名前はセス。侯爵家で料理長をしている。
侯爵家の旦那様、奥様、お坊っちゃまは好き嫌いなく、ご要望もおっしゃらないので変わることのないメニューを作り続ける毎日だった。このまま日々が続いていくのだろうと思っていた。
ところがお嬢様がお産まれになってからガラリと変わった。お嬢様も好き嫌いがなく何でも食べられるのだがなにせ少食だ!!うーん、でも少しでも食べられているならこのままでいいかと思っていたのだが、
「ちぇちゅ、きょうもごはんおぃち~ょありがちょぅ。」ニコニコ笑顔でなんと調理場にまで来て言ってくれたのだ!!
ああーーなんっって、、尊い。。
お嬢様が可愛いっ可愛いすぎる。
「リリーがどうしても行くと言ってきかなくてね。邪魔したね。」
あの無愛想だったレオン様がニコリと笑う。宝物のようにしっかり抱っこされているお嬢様が手を振って去っていく。
調理場全員すごい勢いで手をブンブン振っている。
それから調理場は変わった。少しでもお嬢様においしく栄養があるものをとってもらいたいと皆で意見を出しあい、試行錯誤を繰り返す毎日が始まった!!
最近で一番お喜びになられたのは料理をごく少量づつワンプレートに盛り付けお嬢様のお好きなフルーツを一口ゼリーにして出した時だ!!
「うわぁ!!!お子さまランチだぁ!わぁ~い!旗をつけなくっちゃ!!」
「「「お子さまランチ?旗?」」」
「お父様、お母様、お兄様わたし今度は旗皆の分も旗を作ってきますね!!旗は大事ですもの!」
ワクワク!!
「「「あ、、あぁ。」」」
いや、、旗ってなんだ?お子さまランチってなんだ?この料理のことなのか??
まぁいいか、リリーが楽しそうだし。
うん、それもそうね!
目で会話しあうレオン達であった。
お嬢様が完食した!とアンから聞いて調理場の喜びはすごかった!
そこにお食事を終えられたお嬢様がやってきた。
「おいしいお料理をありがとう!!わたしお子さまランチなんてご馳走食べられて本当に幸せだわ。」
前世で外出を許可され、体調が良いときしか食べられなかったスペシャルなご馳走である。
にっこり。にこにこ。
「い、いぇお嬢様お気に召されたようで何よりです。」
かわいーー(身悶え)
何とか返事を返したセス。
「次にお子さまランチを作る時は教えて欲しいの。お願い。」
うわっッ、上目使いヤバい、、、悶えしぬ、、
「お、、お子さまランチ、先ほどの料理の名前ですか?では明日も早速お作り致しましょう!!」
「まぁありがとう!では今すぐ旗を作ってくるわっっまたねっ」
走り去っていくお嬢様の後ろ姿を全員ポカーンとした顔で見送っている。
「旗ってなんだ?」
「料理長も知らないんですか?」
「わからん、が、お前達明日もとびきり美味しいお子さまランチを作るぞ!!」
『はいっ!!!!』
その様子を通りかかったルイが見ていてため息をついた。ふぅっお嬢様のファンがここにも、、まぁいい、これからもお嬢様の為に新しい料理を作れよ、ニヤリと笑い去っていく。
侯爵家の料理は画期的で美味しいと評判になっていった。




