華奢なお嬢様 4歳誕生日
「お嬢様お誕生日おめでとうございます!旦那様と奥様がお待ちでございます。」
席についていたお父様とお母様が立ち上がってやってきた。
いきなり体がフワリと浮いた。
お父様が高い高いをしてくるくる回ってくれる。
「わぁ~ぃ、きゃ~お父様より高いわっ!!」
「あぁなんてきれいなんだリリー!お誕生日おめでとう!いつもと違ってとってもお姉さんに見えるよ!」
「あなた、リリーの目が回ってしまうわ。降ろしてあげて?ふわふわの髪も似合っているわっリリーお誕生日おめでとう。」
お父様から降ろしてもらうと
「ありがとう。お父様。お母様。4歳になったの!」
にっこり
うっっこれはもはや屋敷から出してはいけない。可愛すぎてきっと連れ去られてしまう。危険だ!!(父)乱暴に担がれでもしたら、あの子の体が折れてしまうわ。(母)この屋敷の中ならば大丈夫だ!信用できる使用人達が必ず守ってくれるだろうし僕もいる。(兄)
屋敷から出さない方向で完全に意見が一致したのである。
お父様とお母様とお兄様がヒソヒソ何か話あっている。なんだろう?
「ルイ~お席に座って待ってる!」
ルイの手を繋いで見上げる。
ぅっ不意打ちは心臓に悪いな。
「では、お嬢様、まいりましょう。」
なんとか取り繕いエスコートするルイであった。
しばらくしてお父様、お母様、お兄様も席に着いた。するとお父様が
「さて、リリーお誕生日に何か欲しいものはないかい?」
「なんでもいいのよ。ドレスでも首飾りでも。」
うーん、、困った。頼んでもいないのにドレスは増えていくばかりだし、アクセサリーは壊したらどうしようとビクビクしてしまう。
うーん、、うーん、
「はははっほんとリリーは欲がないね。無理して考えなくてもいいんだよ。そうだリリーの好きなお花とかどうかな?」
「レオン!それでは記念にならないじゃないか!」
「そうよ、レオン。お誕生日ぐらいいつもと違う特別なものをプレゼントしたいわっ」
お母様まで、ん、、記念、記念、そうだ記念樹だ!!!
「わたしミネアの木が欲しい!!お庭に植えてお世話する!」
ミネアの木とは前世でいう檸檬の木なのだ。わたしはあのスッキリとした味わいと匂いが大好きなのだ。ユマがいれば枯らすことはないだろうし、自分で育てれば収穫もできるしセスに頼んで一緒に色々なものも作りたい!
「お願い!お父様!!」
「うーん、、木かぁ何だか華やかさに欠けるなぁ。」
「あら、、いいではありませんか。」
「そうですよ。お父様、これでリリーはますます屋敷に居たくなるでしょう!」
「それもそうだな!よし!!すぐにミネアの木を植えるよう手配しよう!ルイ頼んだぞ。」
「かしこまりました。」
「ありがとう。お父様。お母様。」
「僕からはこれだよ。リリーは本が好きだから僕のオススメの本を10冊選んだよ。」
「うわぁっありがとうお兄様!この数字のご本読みたかったの!」
うん、よしっ、これで1年はリリーは屋敷の外にはでたがらないだろう。レオンの愛は止まらない。リリーは知らない。その本は学院生でも理解するのが難しい公式の本なのだ。だが前世でベッドの上でできることはか限られ、読書や数式パズルなどを好んで嗜んでいたので何の不思議にもリリーは思わなかった。がっちり周囲に過保護に育てられていることに気がつかないまま育っていくのであった。




