華奢なお嬢様5
わたしは4歳になった!!
やったー風邪もひかず健康優良児だ!
トントン
「おはようございます。お嬢様。起きていらっしゃいますか?」
「アン、おはよう。入って入って。」
「失礼致します。まぁお嬢様っ」
「アン、わたし4歳になったの!自分でできたの!すごい?」
わたしは4歳になったから自分で一番簡単に着れそうなピンクのドレスを着てみた。いつもアンが着せてくれるのを見ていたし、前世15歳だし、自分で着れたと自信満々である。。しかし前世の服も自分で着たことがなかったのにいきなり複雑なドレスは無理である。ドレスのリボンが髪に絡まりまくりとてもじゃないが着れていない。アンがお嬢様を傷つけずにどうやってなおそうか考えていると
トントン
「おはよう!お誕生日おめでとう!リリー!」
「お兄様!みてみてわたし自分でドレス着れたの!もう4歳だもの。」
飛びついてきたにこにこと笑顔のリリーを見てレオンは一瞬で理解した。うん。リリーかわいいな、、、
「リリーとっても上手に着れたね。しかし、今日は誕生日だから緑のドレスを着て欲しいな。僕とお揃いだょ。」
お兄様のポケットチーフは緑。私達の瞳の色だ!
「わぁ~お兄様とお揃いがいい。今からお着替えするっ。アン、ごめんね、手伝ってくれる?」
さすがレオン様。
「もちろんです。お嬢様。今緑のドレスをお持ちしますね。」
「僕が髪をとかしてあげるよ。リリー」
「ありがとう!お兄様。」
リリーのサラサラの長い髪がリボンに絡まりボサボサである。レオンは部屋の外に控えていたメイドに髪を巻くように指示する。
ふわふわカールに緑のリボンをサイド結んで完成。
「お嬢様!お綺麗です。」
「皆、手伝ってくれてありがとう。」
にこっ
『どういたしまして。お嬢様!!!』
はぁぁっっっなんっって尊い!
「リリー可愛いよ。僕の天使。」
「お兄様ありがとう。お兄様とお揃いで嬉しい!」
うっっリリーが可愛すぎて見せたくないな、、、
お兄様のエスコートでダイニングに着いた。
「「「お嬢様お誕生日おめでとうございます!!」」」
使用人の皆が全員いてお祝いの言葉をくれる。
嬉しくてポロポロ涙がでてしまう。
「「「お嬢様!どうなさいましたか?大丈夫ですか??」」」
皆心配して聞いてくる。
「あ、、りがと、、祝ってくれてうれしくて、、ありがと。」
にこっ
くぅっっ。今日はいつもにましておきれいすぎて、、下を向いて使用人が耐えている。
執事のルイが
「皆さん、そろそろお仕事に戻りましょうね。」ニヤリ
「「「はいっ」」」
ガクブルガクブル、、、皆走って我先にと仕事に戻っていってしまった。