【雇用№017】愛と魔法創造その4
「愛様、他にも魔法は使えるのでしょうか?」
フランダさんがそう聞いてきた。よっぽど魔法が使えたのが良かったのか、ニッコニコな表情で、声のトーンまで上がってるから。
「それはまだ作ってないですね。お城に戻ってから、色々と考えながら作ろうと思ってますわ。」
「残念」
「そうなんですね。でも、私にも魔法が使えることが分かったので良かったですわ。」
「愛様。次。どんな魔法作る?」
ロゼさん、まじカタコト可愛い。
「まずは、身近な生活で使えたらいいかなと思ってるの。というか、これまで使ってなかったから、まずば魔法に慣れることから始めた方がいいかな。 だから、さっきみたいにちょっと飲み水を出す魔法や、お風呂上がりに髪を乾かす魔法なんかがあったらいいなーって思うの。」
「愛様。それ凄くいい」
とロゼさんが右手を出してグッジョブしてくる。ロゼさん髪綺麗で長いもんね。女の子にとって髪は大切なお友達だから、綺麗に優しくしてあげたいものね。
「私も凄くいい考えだと思います。是非髪を早く乾かす魔法をお願いしますわ。」
フランダさんにも好評だよ。エミリーさんはニコニコと隣りで、うんうんと頷いているしね。
「では早速帰って魔法を頑張って作りますか!」
「「「はい」」」
私達は魔法を扱えるのも確認したし、その場を後にして帰った。もちろん帰りもペガサスに乗って空の旅。帰りは、フランダさんじゃなくてエミリーさんと一緒の遊覧飛行でした。
あっ、そうそうちゃんとスカートは、風ではためかないように空を飛ぶ前に重りを仕込んで貰いましたよ。下にスパッツみたいなものが履ければ、そこまで気にもしないのだけど。重りを仕込んだ甲斐もあって、空を飛んでいても、スカートが風圧で捲りあがる事はなかった。私は飛ぶ時は眼をつぶっていたし、ある程度、安定したら下を見ないで、前を向くようにしていた。
帰ったらフランダさんに相談してみよう。無かったら、生地と裁縫道具もらって自分で作ればいいからね。
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城に着くと、太陽が落ちかけて、あたりが夕陽で紅く染まっていた。異世界で空から眺めるお城の赤焼け綺麗だな。リュウ君と一緒に見てみたいな。
お城には兵士の方たちが警備をしていて、出迎えてくれた。私たちは、城門の外で一旦地上に降りて、そこから歩いて城の中に入っていった。
スカートの中を見られる心配もなかったし、これでバッチリだよ。神聖領域への対策はいの一番にやっていかないとね。ますば自分がこの異世界で気持ちよく、日本と同じような生活が出来るように少しずつ魔法を作成していこう。
慣れてきたら、防衛のための魔法や転移系や、透明マントみたいに見えなくなる魔法を作って自分に有利な環境を作っていく。
あの有名な魔法使いの映画を参考にして、作れる魔法を作って行こう。こんな時は、ちょっとプログラムをかじって、仕事で設計、事務、業務全体の効率を改善してるリュウ君がいてくれたら頼りになるんだけどなー。
夜は夜で、見た目凄い豪華!でも、味はやっぱり薄味で期待半分以下の料理が出てきて、ちょっとがっかりしたんだよ。ご飯って、仕事してきた疲れを癒やす1番の特効薬なのに、それがこんなにも残念な食事なんて信じられないよ。朝は、一人で自室で食べたけど、夜はそういう訳にもいかず、城のお偉方と挨拶や本日の結果の報告をしながらの食事だった。ある意味天皇陛下と同じくらいの人物と同じ食卓で食事するといういのは、すごく緊張してしまう。会社では、上司に報告することは度々あったけど、社長ともなると会うことは滅多にない雲の上の人のような存在となる。天皇陛下と言えば位はさらに上の上、下手なことをあまり言わないように言葉を選びながらの食事は駄目だね。食べた気がしなかったんだよ。
せめて、もう少し塩味を足してくれればそこそこいける夕食になるのに…………。塩が少ないなら塩を作ればいいんだよ。塩なら私でも採れるからなんとかなるもん。海に行って海水が手に入れば作れるのに。
フランダさんに、スパッツの件を相談したところ、エミリーさんがそういう裁縫や裁断関係が得意なんだって、魔法少女の衣装を女神様のデザイン画を見ながら、エミリーさんが作ったんだって。
コスプレイヤーの方から喜ばれそうな特技を持ってますなー。という形で、エミリーさんに説明と詳細な絵コンテを書いてお願いした所、心よく引き受けてくれた。明日の朝までには出来るんだって。
でも、そんなに簡単に作れるものなのかな?夜なべして、寝ずに作るなんてことはないよね?
私が作ろうかと思って生地だけ貰えないかと、相談したら、それはメイドのお仕事ですので、私達にお任せ下さいですって。愛様は愛様しか出来ないことをして下さい。メイドで事足りるものは、全てメイドにお任せをって言ってくれた。
よく考えたら、私みたいな小娘一人に3人も有能な秘書つけるって日本なら考えられないよね。




