それどころじゃない
朝、希望に満ち溢れる空からの日差し…新しい世の始まりを知らせるもの…そして、新たなる夢を見せてくれる、クソみたいなもの…だったんだ、今までは。
お前とこの世界で会えてよかったよ翔也、元いた世界で会えていたなら…どんな出会いだったかな、さて、始めるとするか…こんな朝、寝起きの…
「お前ら…絶対話聞いて終わりにするつもりだろ……?」
「…だってまあ、眠いもんなあ。それにまだ全員揃ってないんだ、玲が来るまで待つ方がいいだろ、な、翔也。」
「そうだな、流石に今回ばかりは…凛も、そう思うよな?」
「ええ、隼人さんが裏切り者とわかり、その上でまだ……まさか、玲さんが!?」
ああ、その通りだ、兵士全員の士気を上げながら能力上昇のスキルを広範囲に使える玲を失ったのは相当厳しいものがある、こちらの戦力は見るに堪えないほどに下がった…この状況での進行は明らかに不利、なんなら攻められたらもう詰み…
いや、そこだ。なんで脳死で攻め続けない?できないからだ、天災も等間隔というわけでもないし次いつくるかというのもできるのは予想てい………ある、一度行ったことがあるあの場所、あそこに何かあるはず…。
「…今、少し興味があるとこの地点を送った。ここは…詳しい説明は省くが面白い場所…天災を、任意で引き起こせるかもしれない場所だ。」
「「っ!?」」
翔也は既に知ってる、だが知らない二人は歓喜より恐怖が勝るだろうな…一体誰が何のために…って。
「そこに行って、天災を起こす、一人は…というより翔也には魔物の出現場所に法則性があるかどうかが聞きたい。安心しろ、民には少々嘘をついて避難してもらっている。
雷基と凛には早急な殲滅、後始末はできそうならやってくれ、無理そうなら俺が片っ端から喰っていく…この任意の天災…何度も何度も起こしたらどうなるのか気になってな、狂人みたいに思われてるかもしれないから補足しておくと…。
俺たちは毎回魔王軍に先手を取られている、その原因はわからない。しかし何故か毎回天災の後に来ている、だから無理矢理引き起こしてしまえばバカの一つ覚えのように来るんじゃないかとな。」
…疲れた、元いた世界じゃここまで大声でかつ人前で話すことなんてなかった…意外と、喉にくるものだな。しかしそんなこと言ってる暇はなさそうだ、そろそろ誘導が終わる、これで進展がなかったとかなったら怒りが爆発するだろうな民も…。
だが任せろ、必ず、成功させる。昨日の夜から一応結界…のようなものは貼っておいた、役に立つかはさておいて…だけどな。しかしまあこれだけの結界を出しながらのまともな戦闘は不可能と考えるべきだ、国一つ分…大きさはどれぐらいか、予想もできない。
もしかしたら端の方は結界に入れれていないかもしれない、魔物が俺の腕の複製によって喰われていく結界…自分で作っていて何だが明らかに道徳に反してる気がする、許せよ、お前ら…名も知らない魔物にかける慈悲、それはこの世界じゃ敗北する原因になりかねないんだ。
すまないな、こんなことに付き合わせて…そして一番最初に出ていくのが、俺で。
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久しぶりに…ここに来た、初めにここに来た時はまるで、あいつらから逃げるようだった。なんで…何で何だろうな、今は、そんなことはないと思ってる、これ以上ないほどの、いい仲間に出会えたから。
あの時、翔也がいたから今の俺がいる、そう思うと、あれもよかったのかもな…ある意味は。さて、過去を懐かしむのはもうやめよう。
「起動しろ、よくわからん機械!お前の力をここに示せ!!」
…まあ、わからないわな、そりゃあ。さて、あとは外に出て………この成功は、喜ぶべきものなんだろうか…それとも、恐るべきなのか、来たか、魔物が…!
翔也から、メ…!?まさか、そんな、嘘だろ、もしこれが…もしこれが本当なんだとしたら……もう、どうしていいか……予想通り過ぎて、逆に不安になる。
ある点が、魔物の出現が早いらしい、その上量も多い…ならこれが終わったらそこに行くか。どの辺りかは記してもらっている…よし、今から始まるのは防衛戦だ。
以前ここでこの力を使った時はまともに扱えなかった、今に遠く及ばない力だった。でも今は、そんなことはない、手伝ってくれ、ゼルス!




