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ソウルイーターの救世主  作者: fatality
異世界転移編
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憂鬱な朝に憂鬱な仕事






澄み渡る蒼い空、それはこの日の始まりを伝える光とともに憂鬱な気分にさしてくれた物。でも今の俺は違う、やらなければならないと、やる気にさしてくれる希望の光。


今日の始まりだ、阿呆みたいに今日しかない風も、綴られる物語も、唯一無二のもの。楽しもうじゃないか、な。



「…レジリアか、丁度良かった、少し着いてきてくれ。少し、足踏みをし過ぎた。エルレタールにとある事象をリストアップしてもらっていてな、魔物の発生が多い場所、そこに行くからついてきて欲しいんだが…大丈夫か?」


「任せてください!文也様について行きます!」



よかった、それなら早い話手分けして…いや、やめておこう。また前みたいな事があったら俺は自分を許せなくなる、さてどこから行くか…遠いところから行くか。となると…国境を越えてからは対象外か、なら一番国境に近い…ここか。


逆に国に近い場所ならみんなに任せて大丈夫だ、俺よりも強いからな。歩兵もポーンも誰かにトドメを刺してもらうために存在してる、有利な状況を作るための駒、それになればいいんだ、今は、死ぬ気は微塵もないがな。


さて、馬車なんてしばらく使わなかったから誰かに渡したぞ、これ。そういえば奴隷がまだいるとか言ってたな、先にそれを終わらせるか。確かそれもリストアップされてたはず、戦帝優秀。なんだ四字熟語みたいだな、さてさて…あった。


この世界は奴隷が当たり前だった世界、それをいきなり奴隷無し、なんて言って聞くわけがないよな。それが普通なら、悪いとも思えない。俺のいた世界も、奴隷なんて表面上はいないけどただの社員とかは奴隷みたいなものだろ。


だってそうじゃないか?出社は5分遅れたら凄まじくキレられるのに退社時間は暗黙の了解みたく帰らせてもらえないだろ、どうかしてる。


でも、なんとかなるはずなんだ、理論上で可能なら誰かが狂わせない限り進むはず。もちろん、凄い働かないとならないってのは抜きにして…な。


「…さて、城内にある大転移設置魔法なら行ったことのないところでも繋がってる柱があるところなら飛べると聞いたんだが…どう使うんだ、これ。」


「!?…陛下、ここで……何故その…ただの石を触っておられるんでしょうか………?」


ただの石なのか、これ。なら…ならどうやって飛ぶんだ、おい!


「この魔法陣を使いたいんだが…どう使うんだ?」


「それでしたら私たちが詠唱しますので少しお待ちを。」


…なるほど、俺が最初に呼び出された時みたいに集団での詠唱がいるのか。それはそうだよな、この大きさだもの。



「集まりました、では詠唱をはじめます。パーティリーダーである陛下はどこに行きたいか表示されるのでその中で考えてください、レジリア様は陛下に付く形で…そこまではいいと思いますが、では始めます、"集団詠唱転移魔法・ヴォイドテレポート"!!」



この感覚…なんだと、単に飛ぶよりも相当にきつい…正気でいられるだろうか。気持ち…悪い。

______________________



「…到着、か。ここは…中心か?この町の。」



一応国の中に町とか村がいくつかあって城があるあそこが首都……みたいなものと聞いた。実際はもっと複雑で途中で諦めたよ、うん。



「さて…見てて、気持ち悪くならないか?俺は、反吐が出そうになる。右見ても左見ても、どうかしてる。


中にはただ娯楽で痛めつけたいからという理由だけで痛めつけるクズもいるらしいな、働かしておいて早く出来ないからって痛めつけて、痩せ細った体でどうしろってい……どこ行った、おい。」



まずい、まさか見るに堪えないから実力行使をする気か。おい…どうする、まてまて、落ち着いて地図を見てレジリアの場所を…



「文也様、これ…そこで見つけて美味しそうだったので買ってみました、食べ」


「っ!?……なんだ、そこにいたのか…流石に刀抜きに行ったのかと思って焦った。んでこれは…なんだ、これ。林檎みたいだが…林檎じゃない。甘いな、なんだこれ。」


「魔力を込めると甘くなるらしいですよ、込め過ぎるとそれはそれで腐敗が早くなるらしいので保存食に使われるとかなんとか…」



なるほどな、通りで甘いわけだ。それにしてもなんだか持ってたらふらついてきた、アルコールでも入ってるのか、これ……MPが、底を尽きた…だと、通りでこんなにも甘いわけだ。


さてさて、ここにきた真の目的、忘れるわけにはいかないよな。



「レジリア、その辺好きに見てていいぞ。お前、今から数十回地獄を見る趣味なんてないだろ。」



そもそも連れてきた真の理由は広い世界を見せるため、こんな地獄を見せる気は一切ない。



「いえ、私も行きます。何を言ったとしても…私を連れてきたという事は、既に察せられたんでしょう…わからないように振る舞ったつもりなんですが…文也様には無意味でしたね……」



…薄々、気づいていた、というより雷基に言われて決定付けた感じだ。全ての場所を回っていく事で、過去に、打ち勝てるんじゃないか…ってさ。


というよりいつかにくる予定だったからついでって具合だがな……ん?誰かぶつかったか…?



「ご…ごめんなさい!」


「気にす……お前その指輪、最近流行りの」


「違います!ごめんなさい、失礼します!」



…やっぱり黒だな、あの指輪、似た様な力を感じた事があった。そう、奴隷商の馬車の中にあった足枷、手枷。救えない、バレなきゃ何をしてもいいがバレた時のこと、勿論考えてるんだよな。



「行くぞ、レジリア、ここの代表の所に。」

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