君とまたあの日のように
星が広がる空、最初に見た時、その時は半絶望状態だった。翔也やレジリアがいたから地に足をついて立つことができた。俺は、一人でここにきたとは思わない、だからこそこれからも、俺の全てを、彼らや彼女らに、託す。
「キリッ…ねえねえ、そんなキリッ、てして何やってんの。」
「何にもないよ、これからも…それを願うばっかりだけど…な。」
「ずっとあの日が続けばいいのにってか?」
「そうそう、また、あの日のように………何がだ?」
「…なんなんだろうな、たしかに。」
でも何か、大事な何かが、手の届く所にある気がする。ふと手を伸ばせば、手が届くような、そして、離れていくような。
それがまるで、ずっと昔から、そばにあったような…懐かしい日々が、この手の奥に…
「……あ〜眠い、もう無理だ、おやすみ。お前もあんまり夜更かしするなよ、なんてったってこの国の王で世界の救世主なんだ、やれやれ。」
…元いた世界なら、こんな事はなかった、誰かにここまで必要とされるなんて……本当に、そうなんだろうか、何かがチラつく、誰なんだよ、お前は…。
どこかに消えて無くなれよ、気味が悪い…おかしいな、霊感の類はないはずなんだがな…はぁ。
至高神は、切り札。それが、俺の中に。でも、これの使い方は、俺は知らない。それは、許されることか?切り札が、この手にあるのに、それを使わない事は、それは宝の持ち腐れ。
何がどうあって、それに繋がるかなんて知らないのに、全ての道が見えた気がする。なんなんだ、これは、一体。既にもう、<神は>死んだ、俺が殺した。
あの神は、可哀想で<哀れな>子供だった、管理者に遊ばれて、<玩具>にされて、それでも争った、人であるために。
十分、すごい人間だ、お前は。俺には、出来なかった、そんな事は。だから今、ここにいて、ただ、空を見てるんだ。あの日に戻れたらなんて、考えながら。
「俺は今、何人の上に立ってるんだ。意思を継ぎ、歩く覚悟はあっても、無駄には出来ない。そう思うと…怖くて、手が震える。ゼルスは今、俺の中にいる。でも、レザイアも、サフィアも、この世のどこを探しても、居はしない。」
なんてな、そんなわけないだろ。俺を、なんだと思ってるんだよ。如月 文也、託された王で、ただの一般人だ。くどいかもな、ただ俺は本当にそうなんだ、ただの一般人なんだ。誰かいないと、何も出来ないぐらい、弱い人間だ。
「だから、二度と、弱音なんて吐くなよ。誰かがいて、初めて俺がまだ人としていれるようになる。なら俺がするは弱音を吐いて諦めるより、やるべきことをやる…だろ、な?」




