覚醒
...ちっ、どうやら予想通り倒せないのか...まぁいい、なら予定通りにパンドラの箱をこじ開けてその間に少し休憩を
「いったああああああい!!!!!痛いよお!痛いんだよお!助けてよお!ねぇ!」
...なんだこいつ、狂気じみてやがる。
「...いや、あんまり痛くないな。うん、申し訳ない、はしゃぎすぎたみたいだ。どうやら腹に穴が空いた程度...この程度ならこの通りあっという間に治るのさ!それじゃあもう一回始めようか、殺し合いを!!」
「俺はもう力がなくてな、きっとこのままやり合ってたら持たないだろう。だから助っ人を呼ぶ。世界の禁忌を詰め込みし箱、"パンドラの箱"!俺に力を貸せ!」
「パンドラだと...たかだか人間如きに使えていい代物ではない!その箱を、寄越せえええぇ!!!!」
「やらせはしない、"ジャミング"!」
「"魂の一刀"!」
「くそっ!その中のやつは...!!」
「知るか!開けえええぇ!!!」
よし、開いた!これで俺の勝ちは確定的に明らかぁ!!
「へぇ、久しぶりに世界を揺るがさないといけなさそうね。私たちを出せるの、これで最後と思いなさい。私たちじゃ勝てないかもしれないよ、少なくとも今の私たちじゃ4分の1も力が出せない。逆にあんたは全力の私を倒したんだ、余裕なはずさ。もし私たちが負けたらすぐに私たちを喰らいな、あんたの力の糧にするために。」
「そうだなぁ、俺たちは...もうここまでらしいな。」
おいおい、何を言って...まさか俺が箱自体を喰ったから俺以上の力が出せないというのか...なら俺が箱を喰ったのは相当なミス、こいつらを喰らえば...勝てるのか、本当に。
「本当ですかぁパンドラァ!なら今の私に怖いものなんてありはしない!魔王様と共に新世界を作り出す!この世界に来る異世界の魔物の支配も可能になってきた、もう私たちは止められないいいいい!!」
「「うるさいな、そろそろ黙れよ生粋の大馬鹿者がぁ!!」」
「私を馬鹿と!?その馬鹿に殺されろオオオォ!!!"混沌暗黒光輝烈断"!!!」
「俺が喰らう、お前は安心して詠唱を。文也!そのアポカリプス消すんじゃないぞ!再度出すのに相当なエネルギーが必要になるからな!俺が喰ってるこのエネルギーはお前に9割入る、力が戻ってきてからでいい。手伝ってくれ!」
「詠唱ならとっくに終わっている!全員の全ステータス上昇、デリモの全ステータス減少!だから今は私の残りの魔力全てを注ぎ込んでステータスを無理矢理下げてるところさ!」
「なるほど...ならおれも悠長にはしてられないな、お前たちとの本当に最後の共闘...存分に楽しもうぜ!」
「あぁ、俺はお前にくっついて正解だったよ。それじゃあ行くぞ文也!」
「「狂え我が肉体よ!世界を貪り万物を喰らい尽くせ!」」
「俺が喰らい!」
「俺が振るう!」
「「今、世界の個に、審判を下す時!悠久を喰らえ、我が腕よ!我が肉体を糧とし、我が敵を、世界の害を、抹消せよ!"ナイツオブラウンド・オーバーソウル"!!!!」」
俺はまだいける、喰らってくれた分がある!
「俺の生きた証を、今ここに!"
原初の厄災"!!!!」
全力っ!俺たちの!!これで終わりだあああああああぁぁぁぁぁ!!!!
「身体が!消えてゆく!こんな感覚、初めてです!これはどうでしょう、くせになっちゃいそうですねぇ!?だが足りない!わたしには、決定打にならない!私を殺したいならもっと、もっともっと強いのを打ってきてください!あなたたちじゃわたしには勝てないということだ!」
嘘...だろ、おい、待てよ、こいつを保つので精一杯になってきた、相手は俺を殺したくはないらしいし俺の体を取引にこいつらだけは...
「それは違う。俺たちには最後の手段がある。」
おい、待てよ。
「ええそうね、どちらかと言うとこれでなんとかなるなんて思ってなかった。」
「ふざけるな、俺はお前らや命を喰らう気は一切」
「喰らえ、俺たちを!全員で生還するにはそれしかない!神器を扱える勇者はそういない、お前はこんなところで死んでいい人間じゃない!いやそれは神器なんてちゃちい物じゃないかもしれない、お前はここで死ぬな!文也!!」
「私たちを喰っても私たちの力があんたにいくだけだ、戦力はどちらかというとソウルイーターの増幅効果でより高くなる、私を失望させないでくれ、あのガキのように。」
...どういうことだ、いやそれよりも。喰うか、喰わないか、だ。...くそっ!俺はこんなところでこんなちっぽけな事で躊躇う人間だったか!?いままで俺は生きるのに何を食ってきた。肉、魚、その他etc!生命を食って生きてきた、今更なんの躊躇いがある!?...引っかかるんだ、俺自身わかってる、魂を喰われた側は抜け殻みたいになるって...でも今はそんな事言ってる時じゃあないのはわかって!
「危ない!文也様!!っあっ...ああ!!大丈夫...まだ耐えれる、私の力を具現化するように...創り上げる!魂の二刀!狂い咲け!!"乱れ雪月花"!!っああっ!!!腕が...!」
「"ハイヒーリングショット"!文也、せめて戦えないなら引け、相手の狙いはお前だ、お前だけでも!」
戦闘不能が2人、そして俺のために命を懸けて俺を助けようとしてくれる奴が2人、迷う暇なんてない。迷い自体も全て喰らう。
「いや、大丈夫だ...。もう、躊躇いなんてない。パンドラ、ソウルイーター、今までありがとう。俺の中で、生き続けてくれ...お前たちのことを俺は...方時も忘れない。俺の中から見ててくれ、こいつを喰らう姿を。」
「あら、やっと決心ついたのね。言われなくてもそうするつもりよ。」
「俺もこいつと同意見だ、このアホにお仕置きしてやれ。」
本当にありがとう、短い間だった、なのになんでかこんなにも色んな感情が渦巻く、でももう大丈夫だ、安心して、灰になってくれ...二人とも...
「あれあれ?自ら戦力ダウンさせるので?ちょっとオツムが悪いのはあなたの方では?あはははは!!!」
「黙れ」
「へ?もっと大きく!へい!あなたの口はなんのためにぃ!?そう、しゃべるため!...と、そろそろ真面目にやらないと。あなた今相当顔怖いですからね、何かする気なんでしょう。その前にあなたを殺」
「せると思うな、少なくともお前みたいな馬鹿にはやられはしない。このアポカリプスと...あの二人に誓って!」
「うるさいですねぇそれあれです?絆とかいう一銭にもならない事言ってたりします?やっぱ頭悪いなお前、さっきの乱れ雪月花、手を使ってないのによくやりましたね、私も真似てみます。もちろん、自己流に変更して。"狂桜・光ノ道"。」
乱れ雪月花はよかった、強かった。そしてこれも中々のものだ、それでもあの二人に比べたら...'時が止まってる'みたいに遅い。
「お前は罪を償え、永遠に。俺に対してじゃあない、あの二人に対して!"終わりなき罪を償い続けろ(エンドレスペイン)"!!」
「っああぁぁぁぁぁ!!!!...なんて、痛くも痒くも...体が動かない、どうして、まあイイでしょうなら魔法...違う、MPが尽きている、いや、強制的に最大値がゼロに!」
「いったはずだ、永遠に罪を償えと。」
「体が焼ける!電流が!痛い、切られる!やめろ、これをやめろお!」
「やめるわけないだろう、ただ一つやることを忘れていた。お前の核を9割喰っておかないとな。残った1割で未来永劫苦しみ続けろ、救えねぇ罪人が。行こう、レジリア、翔也。経験値も大量に入った。もう、ここに用はない。いや、作る気もない。」
「ああ、そうだな。」
「...ですね。」
「そうだ、もひとつ。これは今思いついたんだがお前どうせ...魔王とかいうのに連絡できるんだろ?俺のことしっかりと伝えとけよ、そして伝言だ。'二度と仲間は奪わせない'...と言っといてくれ。頼んだぞ。」
...二度と帰ってくることのない二人の仲間を、俺のせいでなんて生きるのはごめんだ。俺の中で問題なく生き続けてくれている、最初の頃の感覚が戻っただけだ。推定あと一ヶ月ちょっと、この魔物の襲来...天災を凌ぎ切ったら行動開始。この力があれば、二人のレベルがこれだけ上がれば、作戦の達成はもう、容易だ!
...クラスアップするの忘れてたからレベル上がってないんじゃねぇの?...いや、俺は黙示録っていうアビリティが増えてレベル上限が...表記無しってことはどこまでもいけるんだろう。レジリアが...二刀の少女でレベル上限が100...少女かあ?まぁ中身はまだ多分15?16?...まぁ少女か。
「なんだ、いい顔できるじゃないか。文也、お前にそんなしんみり顔似合ってねぇよ。」
「そうですよ!お二人のことは...その...残」
「言うな、大丈夫だ。俺の中にいるさ、二人とも。だから、俺のことは気にするな。それよりも次の天災の後の作戦に支障が出ないようにしろよ、お前ら。俺たちにはまだすることが山ほどあるからな。」
「...はい!」
「任せろ。」
この力、使い道を間違えるわけにはいかない。この力は俺だけのじゃない、みんなで手に入れた力だから、なぁ二人とも。




