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ソウルイーターの救世主  作者: fatality
異世界転移編
22/162

見れる記憶とその所以








まだここはあいつらの息がかかってないらしい。温泉なんて元いた世界でも一回行ってるか行ってないかぐらいだ。どうやら一つらしいが...

「ここは譲れないよなぁ?」

「お前俺をいきなりテレポートで呼びつけたよな?ならここは俺が先に」

「ここは私も譲れません!」

と、結局じゃんけんで決めたが俺は最後...翔也が最初で次がレジリア...はぁ、早く入りたいねぇ。

「それじゃあお先に行ってきますね」

「ん、行ってきな」

何か話し声が聞こえる...何を話してんだ?

「翔也さん...その体...」

「あぁ、あいつには黙っといてくれ、なにかと深く考えてしまうやつだからな」

...もしかして傷が残ったりしたのか...?いやそれならあのすごい弾で戻せるだろ?そしたら一体なんなんだ...ん...あぁ、眠い。今思うとろくに寝れてなかった。早く温泉に入ってスヤァしたいなぁ...

「...様〜?...也様〜!」

「ぼーっとしてどうした?」

「いやすまない、うたた寝していたらしい。みんなもう出たのか?...まぁ見ればわかるな。うん、俺も入ってくる。」

意外としっかりしてるんだな、扉が三つぐらいあったなふと思うと...すごい、景色が綺麗だ。元いた世界じゃこんな景色見れなかったもんなぁ...すごい...幻想的だ。よくわかんないが硫黄...の匂い?温泉は詳しくないけど硫黄はなんかいいって聞いたことある気がする、知らないけど、うん。多分。

___________________________

ん〜っ!久しぶりに羽を伸ばせた気がするよ。さて、もうそろそろくるだろうなあいつらが。さっきなんだあかりが移動しているのか大量に見えた、奴らだろうな。

「よ、お前ら。もう行くぞ、奴らがきた。」

「了解、準備はとっくにできてるさ。レジリアは馬車で待機してくれてるよ。」

「わかった。行こう。」

人数があまりに多すぎた、あれだけの国力があるなら廃れた村の復興を手伝えたろクソ。

「レジリア、見渡しのいい崖上...とりあえずここから見える一番近いあそこにいってくれ、嬉しいことに兵隊共から逃げる様に行けるからな」

「だとしたら袋の鼠になるんじゃないのか?」

「ふくろの...え?」

「いや大丈夫、魔物が二回目以降四ヶ月はきていない。つまりいつきてもおかしくないってことだと思うんだ。だから魔物がきたら兵たちを襲わせて俺たちは下に降りる。下には平野があるからな、周りから狙われるという欠点もあるが俺の能力の関係上広い方がいいから...そういえばあいつら帰ってきたのか?」

「あいつらって?」

「パンドラの箱の中にいる2人の助っ人がいるんだが...まぁいいや、多分いるだろ。ところで...どうしたレジリア、具合でも悪いか?」

「なんでもありません!」

「そ、そうか。わかった」

やっぱり...よくわからんなぁ。

「いたな、突撃兵...みたいなもんか、水晶を持ってるがあれが例の危険因子か?」

「あぁ、原型を留めない程に盛られる、もちろん悪い方向に。だから全部割ってくれ、追尾弾みたいな感じでなんとかならないか?」

「なんとかなるとは思うがあれだけ人がいたら当たるかもな...人に。」

「やむを...得ないな。俺がやる、ロックウォール"!」

足止めとしては完璧だろう、足止めなら盛られる事もないだろうしな。それにしても空の色がおかしくなってきた。そろそろくるだろうな、俺の予想通り魔物が。

「レジリア、そこの角、影になっているところに馬車を止めてくれ、来る、魔物が!」

「わかりました...よし、これで大丈夫です。では当初の予定通り」

「待ってくれ、あそこ...平野の中心にデカい何かがいないか?多分あれが...今回のボスなんだろうな。3人で行ってもいいが周りの雑魚が面倒なんだ。レジリア、頼めるか?」

「任せてください!」

「よし、俺が先に降りてボスのヘイトを溜めてくる。三回ほど叩いたら降りてきてくれ、レジリアは最後に降りてきてくれ、多分敵は俺たちの場所に集まるだろうからな。」

「あの...無理だと思います。」

「どうしてだ?何も欠陥はないわけじゃないがまだマシな方だと思うんだが」

「いえそうではなく...あれを...」

そこにはボスと戦ってる4人の阿呆の姿があった。そもそもあのサイズ相手によく戦いに挑めるな。あいつ...あのボスは一体...

「あれは多分...いや、なんだあいつ、クラーケンの尻尾を召喚している魔術師...'クラーケンウィザード'とかどうよ」

「えらくまんまだな、まぁどうでもいい、あいつらがやり合っているらしいな。丁度いい、玲とか言うのが注意を引きつけてくれている。あいつがタンクをしてくれるなら俺たちは3人で瞬殺すればいい話、行くぞ!」

「任せろ!」

「わかりました!」

「来い!アポカリプス・レプリカ!」

___________________________


「メラクナイ、敵を貫け!"急所突き"!!」

「神は我らに救いをくださいます。"神の防壁"!!」

「その触手、根っこから落としてあげますよ、"ディメンションアロー"!!」

「お前ら、気合入れていくよ!勇者の助けになりたいならもっと頑張りな!私も手伝ってやるよ、"あんたらはやればできるんだ、頑張りな"!!」

「おい、こいつ硬いぞ!防御壁より火力が上がる何かをくれ!」

「すでにやっています!これ以上は皆さんの体が持ちません!」

状況は不利らしいな、俺たち3人でやるからこいつらには周りの雑魚を相手しておいてほしいが仕方ない。

「厄災よ!我が領域に再誕せよ!"パンドラの箱"!!来れ!厄災よ!」

「愚かな人間よ、思い上がり何度も呼びつけやがって、俺は永遠に暇なわけじゃねぇんだよ!」

「私だってそうよ!しょうがないでしょ!主導権は彼にあるんだから!」

「ならしょうがない、こいつを秒でぶっ飛ばして」

「再びあんたとの決着をつけてやる!」

「「世界の厄災よ我が手に集え、永劫の天災となり語り継がれるものとなれ!"フォーチューンディザスター"!!!」

やっぱりこいつら...強い!俺のSPとMPは結構持っていくが何ら問題はないレベルで!

「あら、もう時間か、まぁ体力もほとんど減ってなかったんだ。最初はジャブ程度で体をあっためるべきだなたしかに、それじゃあまた呼んでくれよ。」

「ま、そう言うこと。それじゃあね。」

こいつら...4人で減らせてないってマジか。これは予想を遥かに下回る弱さだな。

「いくぞ!代行者を倒す時に使った合体技!」

「任せろ!」

「「日を喰らい、月を喰らい、世界に仇なすものを喰らえ!俺たちの敵を!」」

「我が腕で!」

「其の者のの腕で!」

「「貪り喰らえ!"ソウルイートパラダイス"!!!」」

よし、完璧に入ってる!!俺と翔也の攻撃が!

「な...なんだよあれ」

「僕たちはいらないんじゃ」

「彼らは神に仇なす存在、いずれ私たちの敵となりましょう。その時のために、やるなら今です!」

「まてまてまてまて、俺たちじゃ少しも減らせなかったボスをあそこまでやってくれたんだぞ?逆に俺たちの敵になるって可能性の方が少なくないか?」

「しかしあの禍々しき力、あれを無視することは私にはできかねます。」

「何を言ってるかは知らんがもうボスは俺たちが倒した、あとは直近の村を中心に手助けに」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「っ!?レジリアどうした!!」

「っああああぁぁぁぁぁ!!!」

「翔也!俺にやった時みたいに!」

「やらないわけないだろ!もうやった!あれは何かが違う、暴走というよりかは...分離だ。」

なにか...何かが出てくる...和服、黒い和服の女。刀を持ってる...左の腰に一刀そして背中側の腰に小太刀を一刀...。なんだこの雰囲気、臨戦態勢を取らないと...こいつはなんていうかな、代行者のやつとは違った何かを感じる...絶華族が迫害される所以の一つか...?

「...ふぅ、あぁ、お待ちいただきありがとうございます。私はとある別世界より参りました氷宮 刀季と、申します...なんて元々日本から来たっていうのになんでこんな変な喋り方になるんでしょうかねぇ、少し笑みが溢れそう。それはそれとしてなんでこのお方の中にいたのかというと...いえ、私には時間がありません、あと2分有るか無いかといったところ。早急に1人でも戦闘不能にしてから帰ることにします、それでは...御免!」

「姉さん綺麗だな...そんなに早いなんて凄いんだな、俺が雷を使えなかったら多分今頃どんなに運が良くても片腕は飛んでいた。だがそれほど強いとわかったのなら手加減はできない、メラクナイ!目にも止まらぬ速さで貫け!"瞬影突き"!!うっそだろ!?」

まさか...こうも簡単にいなして直接切りに行くとは...これは俺が行かなくちゃあな。

「へぇ、今のも避けるんですか。確実に持っていく気だったのですが」

「そうか、なら俺を狙うのはやめとけ、時間の無駄だぜ!」

「翔也!レジリアを頼む!他のやつも狙わせやしないがな!"ペインレスサイズ"!!」

ちっ!避けられた!素早いだけならいいが見た感じ一発一発に重みがある、それにスキルを何一つ使っていない、まだ強くなるんだここから。他の3人は何してやがる!

「"刻不知"、"無影の流儀"、"魂の一刀"」

なんだ...、動きが遅い?いや違う、こいつが早いんだ、いやそれも違う。その両方か!?なんだ、目で追えない!頭だけが回るせいで余計におかしくなりそうだ...こいつは何を...誰を切るつもりだ...まさかレジリアを!やらせは...やらせはしない!!

「待てえええぇ!」

「ほう...よくこの領域から脱しましたね、そんなに大事ですか、彼女らが。」

「あぁ、大事だとも。来い、アポカリプス・レプリカ。...なぁ、せいぜいあと1分ちょっとだろ?もう帰ってくれ。」

「いやです、と言ったら?」

「お前には最悪の時間を過ごしてもらう事になる。さぁ、始めようか!」

「えぇ、あなたとそこの彼女ら以外はろくに戦えもしませんからね、まぁあの槍使いはマシでしたが。」

「澄ました顔はいつまでできるかな!これでも食らって帰りやがれ!"インスァナルサイズ"!!」

「ふむ。もしかしてもう力が残っていないんでしょうか、あなたほどの実力者ならとっくに私を自らの身を顧みず抹消しに来ているでしょうに。それ故に私は今、傷跡を残さなければならない。次の"天災"までに。」

...天災、何かはわからないがよく無いこと。とりあえず魔物の襲来=天災と仮定してみよう。次の天災にこいつは来れるってことを意味すると思う。故にこちらも、傷跡を残されるわけにはいかない。

「お前がそうしたいように、俺たちは全員無事にこれを乗り切る必要がある!"ディレイフィアー"!!」

実際問題ぶっつけ本番でのスキルが9割超えている、これができなくなるのは俺の体がやばくなってきた時ってことだろう、つまりまだいける、まだやれる!

「少しは休め、お前...ちょっとだから使いすぎだ。体がもってない、あとは任せろ。倒すことは無理でも還す事なら可能だ。"ランダムテレポート"!!」

そうだ、これがあった!わざわざ犠牲者をださなくても無傷で終わらせることができるスキルが!

「あら、どこを狙っているんでしょう。私はここですよ。」

「いつの間にっ!?避けれな」

「避けさせる気もありません。現世、"無明の一刀"。」

「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!」

片腕が...飛んだ。いつの間に、俺はずっと目を開けていた。この世には結果だけが残ったと言われても遜色ないレベルで...これはまずい、こいつは俺がやらないとやっぱりダメだ!

「世界よ歪め、己が罪と業を知り、歪みゆく世界と共に消え去れ!"ディストーショ」

「やめろ!俺の片腕が取られた、だからできることもある!"等価交換"と洒落込もうぜ、その傷だ、もう戦えないだろう?」

同じ部位...左腕が飛んだ。ふと思ったがこの腕、治るのか?それが一番の問題だぞ...

「お前は自分で腕は治せないだろ!?俺はできる、いくらお前みたいなやつでも片腕飛んでたらろくに戦えないだろう。すまないが...俺の、いや俺たちの勝ちだ、今回はな。」

「...らしいですね。ですが私とてもう来ないわけではありません、次こそは必ず貴方たちを、この手で...それではそろそろ時間らしいので、さようなら」

...終わったか、この戦いがやっと。

「大事ないか翔也!」

「あぁ、安心してくれ。あとは安静にしてればくっつく...とは言ったもののどのみち安静にはしていたろう、体が限界だ...だからあとはよろしく頼む...もう、疲れた。すまないな。」

あぁ、まかせろ。お前の苦労は無駄にはしない。

「レジリア、翔也が起きたらお前の武器を変えにいくから準備していろよ。」

「それなんですけど...」

「どうした?何か欲しいものでもあるのか?」

「はい、さっきの人が使ってた剣が欲しいんです、あの人の記憶が少しですけど流れ込んできて、剣筋が少しですけどわかるんです。」

「...わかった、あとあれは剣じゃなく刀っていうものだ...よし、あの剣技が見切れるんなら少しいいものにしようか。」

「ありがとうございます!」

「気にするなよ、俺たちはあいつと対等ぐらいだったんだ。だが剣技がわかるなら対等、いやそれ以上もいけるかもしれない...とりあえず翔也が安静に過ごせる場所まで行くか。」

「そうですね、馬車取ってきましょうか?」

「...いやいいかな、森の中の良さげな場所を探そう。村やら街は多分俺たちを親の仇とかそんな感じに血眼になって探してるだろうからな。」

「わかり...ました、どうしてこうも世界のために戦ってくれているお二人がこんな目に...」

「さぁな、それでもこの状況をどうにかする手段なら思いついた。あとはこいつが起きるのがどれだけ早いかだ、そんなわけで行くぞ、レジリア。」

「はい!」

地下の本と翔也の情報...戦神、真王というべきか。そいつをどうにかすれば...いや、そいつの上、神とかその辺の類のやつだろうか。だが行動を起こさないことには不利になる一方だ、こいつが起きたら...計画実行だ。...

「なぁレジリア、一体いつ兵が来たんだ?」

...いつの時かわかって無さそうだな。

「地下に行って本とか箱調べてた時だ、俺が寝てる間に何があった?」

「なるほど...確かまず初めに金色に所々赤が入った髪の毛をひた女の人が来たんです。」

ラルカ...か、ただもうわかった、あいつが何をしているかは。次からは辺りにも警戒をおこならなければいい話、今は崖上から見られてるがあそこからなら映って俺だけだろう。

「そのあといきなり文也様を連れて行くって言うのでおかしいって言ったんですけどそのあと人が5、6人来て...」

「捕まったと言うわけか。」

「はい...申し訳ありま」

「構わないさ、もうすぐなんだ、もうすぐでちゃんとした救世主としての生活ができる。...よろしくな、レジリア。」

「...!はい!」

次の日に備えて俺も休みたいところだがこいつの腕が完璧にくっつくまでは警戒を緩めれない、起きて警戒を

「文也様、私が変わりましょうか?」

「なに、大丈夫だ。もうすぐ日が昇るんだ、早めに寝てろ。」

「...わかりました。」

さて、それじゃあ警戒を続けるとするかな...なぁ、俺。

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