釣り合わない成長
色々あった、この二ヶ月。けれどもレジリアが安全に成長期を通過できたのが1番の喜びだ、どれほど変わったんだろうか、少し気にはなる。
「やぁレジリア、どんな感じ...だ?」
「ごめんなさいちょっと閉じてくださいいいぃ!!」
「すまない、悪かった、申し訳ない。採寸が終わったら呼んでくれ。」
それにしても本当によかった、あの叫び声を延々と聞かされるのは正直きつかった、魔法の解析もしてみたがただの封印魔法、あの人らには感謝しておくべきだろうと思ったんだがいい経験だったというのと勇者だからと遠慮された。それにそもそも所持金全部でも足らんだろうと、普通なら金貨二枚ほどの大掛かりなものだったらしい。代わりと言ってはなんだが少し買い物していくか...まてよ、空が紅く...もう夕方か、先に宿を取りにい...違う、これは!十分にあり得る、約三ヶ月あったんだ。来る、奴らが!
「来い、ソウルイーター!この村を、レジリアを守るぞ!」
「勇者様!私たちも共に!」
「いやいい、お前らも避難しろ、どうしてもって言うならレジリアを守ってくれ。すまないが今俺はこの力をあまり上手に扱うことができないからな、もしかしたらあんたらを攻撃するかもしれないからな。そんなわけだ、頼んだ、レジリアのこと、信用してるぞ、この村の人たちのこと。」
「...わかりました、ご無事を祈ってます。」
空を飛んでる変な魔物...ガーゴイルっていうのか?ああいうのを、あとはゾンビとかその辺のやつとかスケルトン、あとはちらほらスケルトンロードがいるな...ボスはどのあたりだ、最近マップの存在を知ってどこにボスがいるかわかるようにはなった、フレンドとかいう機能も...いやそんなもの今はどうでもいい、ボスは...ここからは遠い、またあいつら頼みか、期待できんなこれは。
「炎よ、走れ!」
最近気づいたんだがこの腕は融通が効くというかこれが唯一のスキルなんだろう、多分、知らないけど。倒した敵の数でTPとSPが溜まる、なにかそれっぽいことを口に出すと溜めたTPとSPを消費して技を出してくれる、簡単な感じのものしか今は出せないがそれでも十分...それより辛いのは腕の侵食が少しきつくなる事だな、使い所は考えないと...。っと、危ない、こいつはスケルトンロードだな、わざわざ振り下ろすときに叫ばなくたっていいだろ、今のは危なかった。
「うおおおおお!!!」
硬い、やっぱりこいつは二、三撃打ち込んでも倒せない、周りの雑魚といい厄介だ。
「文也様後ろです!」
危ないっ!?助かった、いや待て、なんでここにレジリアが!
「レジリアさんがどうしてもと仰るので、我々も武装して参りました。そもそもの話、勇者様に全てを丸投げするというのがおかしいのです、武装といってもお粗末なものですが魔法もあります、無茶はなさらずに、勇者様。」
「そうですよ文也様!その腕、私は数えるほどしかみてませんがいつも辛そうに!」
「大丈夫、大丈夫だ。何回も出して引っ込めるをやっていたからな、大丈夫だ。...ほらな、関節までは引っ込めれた、よし、これで戦う。スケルトンロードは俺に任せろ、それ以外の取り巻きを頼む。レジリアには戦い方を教えてやってくれ、すまないがそいつ戦えないんだ!」
「わかりました、私たちにお任せくださ」
「私も一緒に行きます!」
「待て、お前戦えないだろ。それにスケルトンロードは強い、今の俺のレベルは25、それでも苦戦するんだ、戦い方も知らないのに俺よりレベルの低いお前が...俺よりステータスが高い、全体的に俺の1.4、5倍はある...。」
「成長期を終えた絶華族はステータスがとても増えるのです、それに至るまでにレベルが上がってもほぼステータスは増えないのですがその分が全て来るんです、扱いやすい短剣をお持ちのようですしそれはとても高性能です。加えて一応多少の戦い方は口でですが教えています。どうでしょう、連れて行ってあげてもいいんでは。」
心配もある、それでも目に届く範囲にいてくれる方がまだいいだろう、そっちの方が異変にもすぐ気づける...心配だが...というより体は大きくなったが中身は年相応か、その辺は俺たちと同じなんだな。
「...わかった、危なそうならすぐに逃げろ、よし。行くぞ、レジリアぁ!」
「わかりました、文也様っ!」




