表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘタレの異世界無双   作者: garaha
一章 行き倒れた男
48/710

44話 家で準備! (ユウタ、セリア、モニカ、ロイ、アーティー、ゴメス)

タイトルが変わりました。今後ともよろしくお願いします。

 某日某時刻 ペダ村



 僕とアーティで二人そろって窯で作業をする。

 アーティはパンを作っている。僕は薪割りついでに手伝いだ。


 さっきからアーティはいつになく上機嫌だ。そんなに良かったのかな?

 僕もドキドキしたけれど。


 僕とアーティ、二人の仲をロクドさんが認めてくれるかどうか。

 それだけが心配だ。


「ふんふーんふ。っと出来たーふっくらなパン!」


「アーティ、いい出来じゃないか」


「でしょでしょロイ! これいいよねぇ。じゃアーンするよ。ほら口開いて」


 ええ?

 そ・・・そのみんなが見てるよ! 

 口に差し出されるパンを咀嚼する。


「はむっ・・・・・・美味しいよ」


「でしょー。んじゃ、今度はこっちー」


 蜂蜜にシロップを作って出来たお菓子なパンが差し出される。


 こんなものまで!? 

 アーティの料理の腕は確実に上がっている。


「アーティこれ美味しいよ! これは・・・お菓子パン? そんな感じで売れると思うよ」


「えへへ、ありがとロイ。でもこれゴメスさんがユウタから聞いて作られたんだけど、美味しいよね。そのうちロイのためだけの特製作ってあげるから期待しててよ」


 不味い・・・だ・抱きしめたい。

 でも周りの人の目もあるし僕は・・・。


 お返しにそっとパンをアーティに食べさせることが精一杯だった。


「はい、お返しにあーん」


「!・・・!? えええ・はむ」


 可愛いよアーティ・・・このままがずっと続けばいいのになあ。僕はそっとアーティの手を握りしめる。


 二人して見つめ合ってしまった。どれくらいだったのだろうか。一瞬だったかもしれない。


「うん。二人とも仲がいいのは大変よろしい。だがちゃんと仕事してもらわないと困るね。ほどほどにしておきたまえ」


「!! ゴメスさん」


「すいません、ゴメスさん。気を付けます」


 見つかってしまった。いや見つかってたけどあんまりやりすぎてるので注意されたんだ。


 アーティは真っ赤だし、多分僕も真っ赤だろう。

 チラリと横を見ると、アーティがニコッと笑ってくれた。


「アーティまだまだパンは必要だよ、早いとこ焼いくれよ。ロイも薪は数が揃っているようだが陶器の数が足りないぞ? 皿にコップまだまだサボっている時間はない。村のためきっちりやってくれ。なにもずっとイチャイチャするなとは言っていない、わかるかい? もう少し自重してくれということなんだ。重要な時期だってことは皆に説明しているんだし、ロイくんもわかってほしいね。君ら・・・ちゃんと聞いてるのかね」


「はいゴメスさんわかってます。それじゃまたねアーティ」


「うん。またねロイ」


 ふう、ゴメスさんにああ言われたけれど顔のニヤケが止まらないや。


 さっさと仕事を片付けてアーティと・・・フフフ・エヘ。薪割りの手元が狂ったりして危ない。


 陶芸してたら・・・トンでもないものができたりした。


 ロクドさんにも注意されてしまったけれどニヤつきがとまらない。



 フフフ。・・・僕はずっとニヤニヤしてた。











 賊共か盗賊か・・・。

 たまたまだと思いたいがまだつながっている連中がいるだろうか。


 仲間が仇討ちに来るだろうか。

 捕らえてやはり情報を聞き出すべきだったか?


 が・・・無力化して捕えるなんて、俺1人では無理だ。

 盗賊も強盗しにきて見つかって、生きて帰れると思うのもどうなのか。


 盗賊連中は自業自得だ。そう思うことにしよう。いや、美少女が2人この家に住んでいる。そして、少年が1人。


 盗賊連中の目的がレイプ強殺目的か人攫いだったとしたら?

 ・・・アイツらの仲間を探し出さないといけない。


 全身に力が漲ってきやがった。へこんでいる場合じゃない。


 王都にも盗賊集団がいるのかどうか。

 アサシンギルドみたいなとこがあるのかどうか。


 あーっ。日本はレイプに甘すぎた。

 俺の周りのオッサンで結婚していたやつは12人中3人だぞ!


 どうしてこうなった。そしてレイプや殺人の刑事罰も甘すぎた。

 やりたい放題でヤリ得っておかしいよ。


 ふと嫌なもん思い出した。

 風呂からいきなり出たので入り直したいところだ。


 今日もまたゴブリン退治するんだ、そのための準備をする途中だった。


 他人のことばかりに気を使っていたけど。

 毎日、なんとか自分の事もやらないといけない。


 快適生活のためセリアやモニカのためにも。

 衣食住を充実させていかないといけないな。


「おっし」


 これで、昼飯の準備うどんの仕込みなどなど終わった。

 麺だけは出来るんだよなあ。


 食事の塩味付けもまあまあだ。

 ふっくらパンはペダ村で手に入る予定だ。頼んであるからなんとかなる。


 胡椒もなんとかなった。

 タンポポコーヒーは無理だこれ量が少なすぎる。

 コーヒー豆なんとかしたいなあ。


 七味を作ってラーメンにスパゲティを実現せねばいかん。


 着る物も用意しないといけない。

 朝は時間がないので裁縫は諦めているが就寝前に夜なべでなんとかしよう。


 既に生地のほうは調達済みだ。

 糸から生地まで作るほうがいいもの出来るんだけど。

 そこまではまだということで。


 生活するにもパンツなしトランクスなしって・・・。

 下着なしって、その人としてどうなんだ。


 ズボンの下に着るものがなきゃフルチンで戦っている状況だ。

 ふんどしをするべきだろうか。


 邸宅の入口に人の気配がする。

 窓から様子を伺うと邸宅の門からセリアとモニカが入ってくるところだった。


 茶色いボロマントにボロボロの装備をさせて済まない。

 遠目から見ると改めて戦闘のあと装備更新が必要だ。


 モニカのは新調したがやはりマントは毎日換える必要があるような気がした。


 玄関からノックする音が聞こえると返事を返す。この気配はモニカとセリアか。


「はいはい、今行くから待ってね」


 ドアを開けると銀と茶の美女と美少女が2人いた。


 いやいや、やはり眼福だ。


 落ち込んだからってこれを投げ捨てるだと? 毎日が2人を見るためにあると言ってもいい。


「只今もどったご主人様」


「ご主人様只今帰宅しました」


「ああ・・・お帰り。荷物大変だったね」


 お・・よく見るとモニカはフルプレートメイルにプレートヘルムを買ったようだ。


 俺のも買ってきてくれたんだろうか。

 モニカが背中に背負っているのがそうなのかな?


「買い物を済ませてきた。モニカはそのまま装備している。こちらがご主人様のだ」


「・・・これ牛兜のような気がするのは気のせいかな」


「プレート系で安く仕上げたからなご主人様。あとこっちはハーフプレートだがいいものだぞ」


 ・・・装備品まとめて3000ゴルか格安なんじゃ。予想以上に安い。けど・・・牛兜見た目が相当終わっている。


 フルフェイス型な兜に角が両脇から生えたタイプだ。

 意味不明に角がついているというやつ。


 かっこよさからはかけ離れた残念装備だなこりゃ。

 実用性といってしまえばそれまでだけどさ。


 中にはカッコイイと言う人もいるだろう。

 安かろう悪かろうでは困るがセリアの目を信じるとするか。


 ハーフプレートメイルは身体の重要な部分を覆う感じなメイルだ。


 動きやすいがその分関節部分はむき出しだったり。

 ブーツやガントレットにショルダー。

 グリーブは元のやつつかっていかないといけない。


「そっか、ありがとうセリア。実は・・・ついさっき盗賊が襲ってきた。撃退したけれどまた来るかもしれない」


「そうか、そうではないかと早めに戻ってきたのだご主人様」


「セリアどういうこと。・・・? ・・・そうではないか。と、というか寝ている間に襲われていたりした?」


「ああ、まあ雑魚ばかりで手応えも全くなかったしな。生かして返す意味もないから知られないように処理していたのだが、ご主人様にバレてしまったようだ」


「セリアさんそうだったんですか。夜中ぐっすりねちゃってました」


「俺も気づかなかった。ありがとうセリア」


 奴隷に守られる主人・・・ある意味正しいが男が女に守られる?

 逆だよな。・・・悔しいがもっと腕を磨かねば。


 【直感】【気配察知】は磨いているつもりだけどまだまだだな。


「気にしないで欲しいご主人様。あと訓練は少しやりすぎたすまなかった」


「セリア・・いやこちらこそ済まなかった。今後も訓練の時は手加減抜きで限界攻めてくれ」


「いいんですか!? ご主人様」


 やる気満々じゃないか、プチマッチョ。お前にはいってねえええドワッ子め。アマゾネスが二人もいやがる。


 しかし同じモブキャラみたいな雰囲気を出しているのに顔と乳にスタイルだけで主人の上に立とうだと!?


 いや・・・いろいろ上なもの持ってた。


「わかった。それはそうと、もうアル様のところに向かうのか、ご主人様」


「2人とも時間までに風呂で汗を流して着替えしてくれ。準備は早めに頼むね」


「了解した、ご主人様」


「ご主人様わかりました」


 風呂に入ってもらっている間に装備や食料品の補充等済ませる。


 買ってきてもった物は食材から装備品多種に及ぶ。


 ショルダーバックや雑嚢に入れたとはいえこんなに持って疲れただろう。


 オヤツに甘い物でも用意するのも忘れない。朝から仕込んだがスポンジケーキくらいしかできなかった。


 卵、バター、グラニュー糖と薄力粉からできるんでわりと作りやすい。菓子用にグラニュー糖が売っていたのは幸いだった。砂糖があってよかった。無いと菓子は全滅だ。サトウキビとか探して作るとかきついよね。素人の菓子作り、まだまだ修行の余地がある。


 買い物の食材の中にシロップ、ミリンなかったか見てみるが見当たらない。服の新調、マントも換えを買ったり色々して余裕持って帰ってきたから間に合わなかったかもしれないし。酢がないとなると色々厄介だ。ここの塩は岩塩ばかりだった。胡椒は高いし調味料が少なく貴重だとなるとそれだけでゴルがかかってしょうがない。醤油も豆腐も味噌もない。日本人におなじみの物がない。肉とスープにパンばかりの食生活に飽きがくる。米もどうにかしたいけど大量の水をどうするのかが問題で麦畑のほかに作ってもらうのも大変だよな。まだまだ俺の食生活を取り戻す戦いは終わりそうにないな。


 日本の食生活がどれだけ恵まれていたのかを痛感させられる。日本最高だったんだよ。


 漫画もアニメもないゲームもないネットもないこんな世界で俺は一体何してんだろう。


 戻りてえ・・・。あっ、いかんまた引き籠もり思考になるところだった。


 セリア達が買ってきた物を漁っていくと意外に材料や物が多いのに気がつく。


 買い物するのに俺が渡したのは2万ゴル。


 セリアから受け取ったゴルは16000ゴルだったからまとめて4千ほど消費したことになる。


 初期の買い物全部セリアに任せるべきだっただろうか。節約かなりしてくれている。


 張り切って主人面してみたものの空振りしていた感じは否めない。


 ともあれ出発の準備は済んでいるし、セリアとモニカを待つか。


 そういえば・・・用意を忘れているものがある。

 風呂上がり用にタオル代わりに布を用意する。


 中に気配がしないか確認して更衣室を入って見ると・・・着替え用意してないな。こればかりは無理だ。


 いい加減、ここら辺の入浴マナーを学習して欲しい。

 裸とか半裸でうろつかれたら困る。


 後で言っておかないといけないな。嬉し恥ずかしのドッキリイベントは自分で体験するにはハードすぎる。


 ・・・あの盗賊共は一体誰の仕業なんだろう、身元につながりそうなものはなかった。仕事道具にわずかな小銭。只情報を掴んで忍び込んできたってとこだとまたその情報を売った奴を締め上げないとまたやって来るだろう。


 あー。簡単な結界魔術でも調べておくんだった。


 ・・・考えはまとまらない。脅威はいつも突然やってくる。

 悩んでも仕方がない当たって砕けろだ。



 日が登っても、正確な時間はわからない。

 が、時間も迫っているはずなのでアル様達を迎えに行くことにした。





 キューブステータス サナダ・ユウタ 16才 冒険者 

装備 ミスリルの剣 ハーフプレート チェイングリーブ プレートヘルム 硬い皮のブーツ 対魔術の盾 銅の篭手 オークの弓 オークのワンド

邸宅有り  セリア 人狼 モニカ 鍛冶士

スキル テレポート PT編成

特殊能力 なし         


固有能力( 人形使役(マリオネットハンドル)人形化 (マリオネット )幽体離脱(ダイブ)生命操作(ライフコントロール )力吸収エネルギーアブソーブ



  ▽

冒険者(アドベンチャー )LV55]市民(シティズン )60村人59戦士 (ファイター )59剣士 (セイバー )59弓士 ( アーチャー)59勇者 (ブレイバー )60狩人 ( ハンター)60魔術士 ( マジシャン)58商人 ( マーチャント)55薬剤士 (パーマシー )55騎兵 (ライダー )55弓騎兵55格闘士 (グラップラー )55英雄 (ヒーロー )55治癒士 (ヒーラー )55料理人 ( コック)54魔獣使い (ビーストテイマー )52付与術士 (チャント )52錬金術士 (アルケミスト )52木こり44下忍 (ニンジャ )44神官(プリースト)40人形使い(パペットマスター)40死霊王(アンリッチ)生命王(ライフキング)闘技士バトロラー


所持金 34万5千中ゴル(9万クーポン有)

閲覧ありがとうございます。

・・・サブキャラが・・いちゃつきだしました。

そして主人公は雑魚無双だったり・・。

そこ・・石投げないでぇ。


[ユウタ]・・・ギリギリ、バンバン


[モニカ]ご主人様暴れないでください。


[セリア]男の嫉妬は見苦しいぞ?ご主人様。


[・・・]この二人ダメだわ。全く、はやくこちらにこちらにいらして。


[・・・]ほんとねえ。あの・・元気出してくださいね。


次回・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ