1 小さな大冒険
初めて出した作品は一度消えてしまい、再度中身をリニューアルし挑戦再開(泣)
半年かぁ、前の消えて・・・しばらく立ち直れなかったから・・・次気を付けねば!
此処はイースラっていう大陸にあるコープルって名の町だ。
そこそこ大きな町なんだけど、今その町で小さな冒険者が始まろうとしている。
この話の主人公ハンスは現在は6歳、そんなハンスに荒い声をかけられる。
「おいガキ!危ないぞ!」
「うわぁっ!」
大きな袋を肩に担いだ図体のいい知らないおじさんだった。
荷物の運搬中で立ち止まっているハンスが邪魔みたいで荒い声をかけられたんだが、正直避けて通ればいいと思う。
今僕がいる所は町の入口付近の大通りで、どうにか正門の外に出る方法がないか考えているんだけど。
「ヒヒーーン!ブルルルッ・・・」
んっ?馬か、そっか!馬車の荷台に隠れれば良いんだ!
***その頃ハンス宅では***
「なぁローズ?今日ハンスを見てないか?畑には来なかったが」
畑仕事から昼飯で帰ってきたハンスの父<オールド>
こう見えてオールドも現役の冒険者ランクBだ。
町ではちょっと有名人、ロングソードを武器とし、全身強化(自分だけしか効果はないが)の魔法を使う。
たまにドジなとこもあるが、皆から頼られている人物だった。
「えっ?オールと一緒じゃなかったの!?確か・・・オールが朝早くに畑仕事に出た後すぐに追いかける様に出ていったから」
ローズは優しく、料理が上手く今でも現役の冒険者ランクCの弓使い。
しかも、簡単な風系魔法を使える、実はちょっと自慢んのお母さん。
時計は高価なもので一般の人はまず持ってない。が、定時で教会からの鐘の音でそこに住む人は時間を知る。
「帰りがてらにトーマスの所に気になって行ってみたが・・・今日は見てないらしい、ハンスのやつ何処に行ったんだ?」
トーマスは町の鍛冶屋で、ハンスとよく遊ぶ幼馴染みのトーマスの娘レインがいる。
ぼくは好奇心旺盛でトーマスの鍛治作業を見に行く時もある。
また、畑仕事の手伝いがない時はレインと二人でよく町中を遊んでいる仲だった。
「私も辺りを探してくるわ!ミト母さん、ハンスが戻ってくるかも知れないから、家はお願いしてもいいかしら?」
ミトはオールドの母親でハンスにとっては祖母にあたる。
しかも、薬学の知識があったりもして、簡単な傷薬等を作っては家の人や、近所の人が怪我した時は頼りにされている。
更に言えば、昔冒険者で火・土・水等の魔法を扱える魔法使いだった。
「全く、誰に似たのかね、オールドもしょっちゅう家を抜け出してたよ」
「ちょっと!お母さん昔の事は良してくれ、これでも・・・立派な冒険者ランクBで一児の父親なんだから」
「私にしたらお前は幾つになっても子供だよ!」
「ふふっ、そしてハンスは可愛い孫ですもんね」
「当たり前さね!オールド、ハンスに何かあれば黙っちゃ居れないからね」
「ハハハ・・・頼りにしてます・・・それじゃ、俺も探しに行くからお母さん、家は任せたよ」
「ああっ、任せな、ローズも気を付けてお行き」
「遅くなってもハンスがまだ帰らないなら、オールド、1度ガジさんに言った方が良いんじゃない?」
「そのつもりだ」
<ガジ>とはオールドの親友の1人で、町の警備隊の隊長さんだ。
主に町の正門の警備室か、拠点として正門にほとんどの時間居たりもする。
「ふふっ、天下のオールド様もお母さんには形無しね」
「ローズ、それを言わないでくれ」
***その頃ハンスは***
あぅーっ、困った、正門から出るだけで良かったんだけど、かなり町から離れてしまった。
馬車に乗り外へ出られたが、その後馬車が止まらずに走るものだから降りれないでいた。
出る事しか考えてなかったや、動いている時は降りれないしな、この馬車って隣町のレイブンに行くって言ったから不味いな、歩きだと何日かかるやら。
「ヒヒーン!」
うわっと!ビックリした・・・どうしたんだろ?急に止まって、でもチャンス!良し、今のうちに!
ハンスの運が良かったのか不意に馬車が止まる。
どうやら反対側にいた馬車の車輪が穴にハマって動けないでいるようで、この馬車の持ち主達も加勢しに行くとの事だった。
よいしょ、とりあえず街道沿いの森に隠れるか、
ありがとうね馬車の皆さん!・・・ちょっと町から離れすぎたけど無事に抜け出せたよ。
「今から僕の冒険が始まるんだ!ああっ!ドキドキするや、宝物見つかるかなぁ。んっ!何か良さげな木の棒見っけ!良し!ハンスは剣を装備した!」
いやっ、ただの棒である、それはただの木の棒である。
「んっ?今誰かツッコミを入れたような感じがしたんだけど、気のせいか、この調子でどんどん探すぞ!」
その後も綺麗な形の石を拾ってはバックに入れ、大分時間が過ぎた時、不意に茂みが音を立てる。
ガサガサガサガサ
「うわっ!何だ?動物かな?」
「キューン」
「動物?って、怪我してる!今手当するから心配しないで」
「クゥーン」
「君・・・大丈夫?誰にやられたの?・・・っと良し、これで大丈夫!うちのおばあちゃん特製の傷薬は良く効いて早く治るで有名だから」
「アン!」
「ハハッ、くすぐったいよ、そうだ!今からお昼にしようかと思うんだけど、この干肉食べる?」
「ハッハッハッハ!」
「ふふっ、どうぞ、これはうちのお母さんの作った干肉は美味しいんだから。
こっちのおばあちゃんが作った薬草茶は苦いけど・・・怪我してるなら尚更体に良いからね」
「クゥーン」
「あはっ、やっぱり苦かったか、大丈夫だよ僕も少し苦手だから」
良し!干肉も食べたし探索の続きでもするか!
「んっ?君行っちゃうの?うん、元気でね!ちゃんと両親の所まで帰るんだよ!」
「ワン!」
良し!僕ももう少し探索して帰ろうかな、あんまり遅いと怒られるしね。
んっ?あそこ青白く光っているの何だろ?ちょっと行ってみるか?これは水晶?綺麗だなぁ、水晶の中には炎が凍った様に見えるし、周りの石も綺麗な青色してるし、よし!持って帰って宝物にしよっと。
今日はここ迄で家に帰るか、なるべく町に帰るように森の中歩いたからそう遠くないと思うし、多分。まさか迷子になったとか・・・無いよね?
ガサ、ガサガサガサ!
「んっ?さっきの仔犬かな、もど・・・」
「ギィゲチャグガ」
「ひぃ、ゴ、ゴブリン!」
に、逃げなきゃ!
ドサッ!
ビクッ!このゴブリン、誰かにやられたのか分からないけど、全身に怪我してる、もう動けないみたいだけど・・・。
「グゥギギィ」
「うわぁっ!」
ガン!ガン!ガン!
驚いたハンスは木の棒でゴブリンを我武者羅に叩く!叩く!叩く!
「グエッ!」
「ハアッ、ハアッ、ハア、ビックリした、僕・・・ゴブリン倒しちゃった・・・?ま、まあっ、相手は怪我してたし・・・」
確か、ゴブリンの魔石って売れるんだったよね?このナイフで取れないかな?って、難しいな、よいしょっと!やっぱり動物なら捌いているの手伝った事あるだけど・・・っと、良し!取れた、前にお父さんに見せてもらったやつと同じだ。
っと、このゴブリン・・・あっちから来たけど、何かあったのかな?ちょっとだけ!ちょっとだけなら見に行っても良いよね?イザとなったら逃げるし!
***
この茂みから来たんだよな?
!?
こっちにもゴブリンが倒れてる!2匹も居るし!
「ギィ」
「ギィグ」
(って、こっちもまだ生きてるんだ・・・良し!出番だ僕の剣!)
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
先程のゴブリン同様に木の棒で叩きまくる。
「ブエッ!」
「グブッ!」
やったか?
「ギィ」
ひっ!まだ生きてる!
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!バギッ!
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、僕の剣・・・じゃなかった木の棒が・・・」
でも何とか倒せた・・・。ま、魔石取らなきや、よいしょ、流石に2回目からだからかな?さっきよりはコツを掴んだかなっと!
よし!取れた、最後の1匹は・・・もう一踏ん張りっと、良し取れたぞ。
***【剥ぎ取り】を修得しました***
「うわっ!ビックリした!神様の声か?久々聞いたや、料理と農業のスキルを覚えて以来だったかな?前も急にだったから驚いたけど・・・流石に森の中では更に驚くよね・・・。でも、剥ぎ取りか、スキルって・・・案外、簡単に覚えるものなのかな?」
「ギィグアアアアヅ!」
「またゴブリン?どうせまた瀕死な・・・わぁぁぁっ!ピンピンしてるゴブリンだった!に、逃げ無きゃ!」
「ガガギィ!」
ハア、ハア、ハア、ハア、ハアッ、まだ追って来てる!ハア、ハアッ・・・駄目だっ!追い付かれるっ!
「ギギィグァ!」
初め、ゴブリンは仲間の死体に目が行き、呆然と見ていたが、ハンスが逃げようと離れて行くのに気付くのが遅れ、少しの間が空き追いかけ始めた。
そのゴブリンは仲間を見て食料!と思っていたけど、逃げている人間の子供の方が断然美味しいと判断し襲い掛かって来るみたいだった。
距離が少し離れていても子供とゴブリンではスピードに違いがあり、あっという間に追い付かれる。
ハンスは咄嗟に折れた木の棒を投げる。が、明後日の方向へ飛んでいくだけだった。
走りながら物を後に投げるなんて今のハンスには不可能の事だった。
でも、追い付かれれば確実に死ぬ、そんな中での行動だった。
***危ない!***
不意にハンスの頭の中に声が響く、今までとは違い2つの声が同時に聞こえてきた。
その声と同時にハンスの身体は白い光を放つ。
「グギィィ!」
急に光り出すハンスに驚き、攻撃をやめてしまうゴブリン、
「わぁぁぁっ!」
自分の体に何が起きたか分からず叫ぶハンス。
その森からはハンスの叫び声が響き、ハンスの体が急にその場から消え去る。
***
目を開けるとそこは何も無いただ広い空間だった。
イースラ大陸にこの様な場所は聞いたことが無く、ダンジョンの中でも無い、上を見れば見慣れた太陽が輝く、そこでハンスの思考は止まってしまう。
「えっ・・・」
何処からか吹いてくる風、それは優しく包み込み孤独さが増す。
「僕・・・死んだのかな・・・」
そう思っても仕方が無い。
だって、気が付いたらそう思える様な場所に居るのだから。
「お前はまだ死んでない!」
「わぁぁぁっ!ビックリした!」
急に後から大きな声で話しかけられる。
「いや、俺もかなり今の驚いたぞ!」
「・・・・・・」
振り向くと赤を基調した高そうな服を身につけた男性が居た。
その隣には白を基調した高そうな服を身につけた女性が居た。
またその奥には白い大きな神殿だ立っていた。
あっ、何も無い空間じゃ無く、後ろには建物ちゃんとあるし・・・人も居るんだ。って!でもその他は何も無いし・・・
「んっ?どうしたハンス?」
「・・・どちら様で?」
「なっ!ハンスまさか!?」
「バルベリア、無理もありません。
逆に私でも同じ反応をすると思います」
「そ、そうか、そうだったな・・・」
「すみません。
私は愛と癒しを司るベルナート」
「そして俺が!時空と力を司るバルベリアだ」
「私達はハンス、貴方の親でもあります」
「えっ!バルベリアとベルナートって・・・確か・・・教会で崇められている神様の名前?しかも、僕の親って!ちょっと待ってよ!僕の親ってオールドとローズって言って、れっきとした人間の子だよ!」
「ハンス、理解出来ないのは分かります。私達の話を聞いてください」
その後僕は全てを聞いた、2人の話が本当なら僕には父親が2人・母親が2人いる事になる。
理解したいけど・・・頭がついてこない、だって実感沸かないし、僕は僕でただの人間なんだから。
でも、2人の話が本当の事であるって言っているし・・・。
どうしてこうなったのかはまず、バルベリアさんとベルナートさんに子どもが出来て、丁度その時に魔界からの侵略を受け、神界は戦争が始まったそうだ。
2人は生まれる前の僕を助ける為に下界、つまり僕が住んでいる世界へ魂を飛ばし、丁度子どもを身ごもった夫婦の子どもの魂と半融合したらしい。
その夫婦はオールドとローズであったこと。
神界に攻めてきた魔界の神は神界の神によって封印されたらしい。が、本来なら封印され神界に保管されるはずの魔界の神はその魂がバラバラになり神界・魔界・下界へと散ったらしい。
無事。とは行かなかったが、戦争も終わりバルベリアさん達は自分の子どもの魂を元に戻そうとした。が、運が悪くもし魂を元に戻せば人間の体が死んでしまう。
下界に送り出した時はよっぽど慌ててたのか、気が付いたら融合してしまった。
融合するなんて二人にも予想外の事だったらしい。
2人は自分の子どもを元に戻せば人間の子どもは死ぬのを耐えれなくて、2人は神界から出てこの空間から今まで僕を見守っていたそうだ。
因みにスキルを覚えた時のあの声はベルナートさんだった。
父親のオールドが昔言っていたのを思い出したが、僕が生まれた時に自分の魔力が暴走したらしく、今僕は貴重な素材を使って封印のペンダントを作ってもらいそれで異常な魔力を封印している。
その原因かわからない、教会に調べてもらったら魂のブレを感じるとしか分からなかった。
僕は封印された状態の魔力でも大の大人の魔法使いより遥かに多く、何十人合わせてやっと僕と同じだとか。
でも、僕が魔法は使えない、怖くて使えないのではなく魔力にブレが生じるから魔法が発動しない。
そしてこれから僕がどうなるのか分からず質問する。
「僕はこれからどうなるんですか?元の場所には戻れますか?」
「元の場所には戻れます。ここと下界では時間の流れが違うから、ハンスにはしばらくここで暮らしてもらいます」
「じ、時間の流れ!じゃぁ、僕の世界では何日も過ぎてるとか!」
「それは大丈夫です、下界では1秒も時が過ぎていませんから」
正確には此処は神界では無くバルベリアさんが創り出した空間の中、その中で時間は速めたり・止めたり・遅くしたりと自由に出来るらしい。
流石は神様、最早何でもありなんだろう。
「僕は直ぐには帰れないんですか?」
「ごめんなさい、まずハンスの魂は半融合しているのは先程説明しましたよね?まず、魂を完璧に融合させます」
「融合・・・何か変わる事ってあるんですか?」
「私達の力とハンスの親から受け継いだ力が完璧に受け継がれ、その身体もそれに相応しいように1度再構築されます。」
「勿論、見た目は変わらないので安心して下さい」
「未だに信じられない事が沢山で・・・」
「安心しろ!ハンス、お前は俺達の息子であり、そもそも俺達は神だから任せておけ」
厳しい口調だが優しさも感じられ言われるがままに魂の融合を了承し実行する。
身体が光り出すとともに目の前が暗くなる。
そしてハンスは意識を失なった。
とりあえず1話掲載できました。
これからもよろしくお願いいたします。
3月7日句読点、誤字等やり直しました。




