稲が無事収穫できたことだしこのあたりが原産地のはずのサトウキビを探してみよう
さて、基本的な食料の供給については稲の焼き畑を作ったこともあってほぼ飢えたりはしないで済むようになった。
雨季が終わって乾季になると雨量が減って稲が育ってるあたりも地面が見えるようになる。
乾季に水がなくなれば種を落として葉などは枯れてしまうが、ここの稲は川の湿地で育ってるのでそのまままた来年には実を実らすっぽいな。
「よし、みんなで稲の穂を刈るぞ」
「かるぞー」
「ええ、そうしましょう」
この時代の米は熟してしまうと地面へ落ちてしまうので落ちる前に黒曜石のナイフで穂を刈り取ってそれを乾燥させる。
余力があれば稲の茎も根っこから刈り取って稲わらを丈夫な繊維として利用もできるがこれは相当な重労働でもあるし必要そうな量だけだ。
干した稲わらは草鞋や草履のような履物や蓑笠のような雨具、茣蓙のような敷物として使う事もできるし、稲わらというのはなかなか便利な存在なのだ。
もう一度火をつけて灰にしてもいいしな。
刈り取った稲穂は竹のかごに入れて高床式住居で乾燥させつつ保管する。
洞窟だとねずみなどに食われてしまう可能性が高いからな。
今日の夕食は新米の焼き米。
「さて新しい米が無事収穫できたことに対してみんな太陽と雨と大地に感謝しような」
子どもたちが嬉しそうに感謝の言葉を捧げる。
「たいようさん、あめさん、だいちさんありがとー」
「ありがとー」
雨を降らせる天空神と作物などを実らせ豊穣をもたらす大地母神は世界でも多くの人間が崇める神の一つだ。
むろん人間が生きていくには日照も必要なので太陽神も重要なんだが、太陽神が優先されるか天空神が優先されるかはその土地の気候により異なり、乾燥によって水が得にくい場所では天空神の方が、水は十分得られる場所では太陽神のほうが優先される傾向が強いようだ。
「じゃ焼米にしてみんなで食べるぞー」
「たべよー」
「たべましょう」
こうして収穫した新米を籾のまま火で炙って籾殻を取り去って口にするとひなあられのようでなかなかうまい。
本当は一度蒸すか煮た方が軟らかくなってたべやすいらしいけど火で炙って熱を加えるだけでもある程度デンプンがアルファ化するのでこれでも十分なのだ。
けどもまあ子供にはそのままだとちょっと食べづらいっぽいけどな。
「んーかたーい」
「んじゃ、柔らかくするためお湯をくわえてたべるとするか」
焼き米を土器に入れてそこに水をくわえて軽く煮れば米もだいぶ柔らかくなる。
そこにちょこっと塩を入れて丸めて握り飯にする。
「ほれ柔らかくて食べやすくなったはずだぞ」
俺は子供に小さなおむすびを手渡し子供はそれを土にする。
そしてにパット笑顔になった。
「おいしー。まいさまあいあとー」
「ん、美味しく食べられるのはいいよな」
甘味料があれば雛あられのような菓子にも出来るんだが……って、よく考えたらサトウキビの原産もこのあたりだったか。
探してみるのもいいかもしれないな。
もっともこの時代ではサトウキビが甘くないと言う可能性もあるけど。
というわけで一晩たっぷり寝て翌朝サトウキビ探しに出ることにした。
この時代ではオーストラリアとニューギニアが陸続きになっていてサフルランドと呼ばれる大陸を形成しているのだが、スンダランドとサフルランドは海で隔たれれていて、フローレス島は東にあるティモール島やヤムテナ島とはつながっているがトランガン島やオーストラリア大陸とはつながっていない。
まあつながっていたら動きの遅い有袋類は絶滅していた可能性が高いんだけど。
しかしその距離はさほど遠くないので船を使って行ったり来たりするくらいは出来るはずだ。
実際アボリジニの先祖は今ぐらいの時代にオーストラリアに渡ったはずだしな。
「波が有ってもひっくり返りにくいカヌーを作るとしようか」
太めの木を切り倒して中をくり抜きアウトリガーをつけることで横転しづらいようにする。
後はパドルも削って作れば完成。
そんなにいっぱい乗れないから俺と一緒に行く3人を選抜して海をわたることにする。
「じゃ、ちょっと行ってくるな」
フローレス人は心配げにしているものもいる。
「神様ちゃんと戻ってきてくださいね」
「ああ、ちゃんと戻ってくるさ」
俺たちがいた21世紀ではフローレス島がある場所から東に進んで時々バナナを食べて栄養を補給し、ココナッツを割って水分も補給しながら東に進み続けて、海を渡りトランガン島に到着する。
「ここならあるかな?」
サトウキビはススキやオギに似た外見をしているが、その栽培には十分な日照と温度、さらに豊富な水が必要な植物だったりする。
しばらく歩き回ってそれっぽい植物を見つけまずはパッチテストで汁を肘の内側に塗ってみたり、唇に塗ってみたりしたが問題はないようだ。
そして直接口にしてみる。
「お、甘いぞ、やった見つかったぞ」
一緒に来たサピエンスが不思議そうにしている。
「甘い?」
「ああ、じゃあちょっとかじってみてくれ」
サトウキビを切ったものをそれぞれに渡してみる。
「これはたしかに甘いですな」
「こんな草があるとは」
「さすがは神様ですな」
「こいつは枝を挿すことで増やさるはずだ。
ちょっと手間だが枝を切っていくぞ」
「わかりました」
こうして俺はサトウキビの枝を手に入れた。
それをかごに入れて西に戻ることにする。
「もどったぞー」
子どもたちが嬉しそうに駆け寄ってくる。
「まいさあ、おきゃえりなしゃー」
「おう、ちゃんと帰ってきたぞ。
あと、これをちょっとかじってみてくれ」
俺はサトウキビの幹を子供に差し出してそういった。
「かじる……あまー」
他のサピエンスやフローレス人たちにもサトウキビの幹を渡して回ったがやはり喜んでいる。
「ん、甘くて美味しいだろだからこれをうえて育てるぞ」
「そだてるー」
「育てましょう」
こうして俺たちは焼き畑にサトウキビの枝を地面に刺していってこれも増やすことにしたのさ。
無事に見つかり持って帰ってこれてよかったぜ。
サトウキビはカロリーベースではかなり優秀な作物のはずだしな。
さて、基本的な食料の供給については稲の焼き畑を作ったこともあってほぼ飢えたりはしないで済むようになった。
雨季が終わって乾季になると雨量が減って稲が育ってるあたりも地面が見えるようになる。
乾季に水がなくなれば種を落として葉などは枯れてしまうがここの稲は川の湿地で育ってるのでそのまままた来年には実を実らすっぽいな。
「よし、みんなで稲の穂を刈るぞ」
「かるぞー」
「ええ、そうしましょう」
この時代の米は熟してしまうと地面へ落ちてしまうので落ちる前に黒曜石のナイフで穂を刈り取ってそれを乾燥させる。
余力があれば稲の茎も根っこから刈り取って稲わらを丈夫な繊維として利用もできるがこれは相当な重労働でもあるし必要そうな量だけだ。
干した稲わらは草鞋や草履のような履物や蓑笠のような雨具、茣蓙のような敷物として使う事もできるし、稲わらというのはなかなか便利なそんざいなのだ。
もう一度火をつけて灰にしてもいいしな。
刈り取った稲穂は竹のかごに入れて高床式住居で乾燥させつつ保管する。
洞窟だとねずみなどに食われてしまう可能性が高いからな。
今日の夕食は新米の焼き米。
「さて新しい米が無事収穫できたことに対してみんな太陽と雨と大地に感謝しような」
子どもたちが嬉しそうに感謝の言葉を捧げる。
「たいようさんあめさんだいちさんありがとー」
「ありがとー」
雨を降らせる天空神と作物などを実らせ豊穣をもたらす大地母神は世界でも多くの人間が崇める神の一つだ。
むろん人間が生きていくには日照も必要なので太陽神も重要なんだが太陽神が優先されるか天空神が優先されるかはその土地の気候により異なり乾燥によって水が得にくい場所では天空神の方が、水は十分得られる場所では太陽神のほうが優先される傾向が強いようだ。
「じゃ焼米にしてみんなで食べるぞー」
「たべよー」
「たべましょう」
こうして収穫した新米を籾のまま火で炙って籾殻を取り去って口にするとひなあられのようでなかなかうまい。
本当は一度蒸すか煮た方が軟らかくなってたべやすいらしいけど火で炙って熱を加えるだけでもある程度デンプンがアルファ化するのでこれでも十分なのだ。
けどもまあ子供にはそのままだとちょっと食べづらいっぽいけどな。
「んーかたーい」
「んじゃ、柔らかくするためお湯をくわえてたべるとするか」
焼き米を土器に入れてそこに水をくわえて軽く煮れば米もだいぶ柔らかくなる。
そこにちょこっと塩を入れて丸めて握り飯にする。
「ほれ柔らかくて食べやすくなったはずだぞ」
俺は子供に小さなおむすびを手渡し子供はそれを土にする。
そしてにパット笑顔になった。
「おいしー。まいさまあいあとー」
「ん、美味しく食べられるのはいいよな」
甘味料があれば雛あられのような菓子にも出来るんだが……って、よく考えたらサトウキビの原産もこのあたりだったか。
探してみるのもいいかもしれないな。
最もこの時代ではサトウキビが甘くないと言う可能性もあるけど。
というわけで一晩たっぷり寝て翌朝サトウキビ探しに出ることにした。
この時代ではオーストラリアとニューギニアが陸続きになっていてサフルランドと呼ばれる大陸を形成しているのだがスンダランドとサフルランドは海で隔たれれていて、フローレス島は東にあるティモール島やヤムテナ島とはつながっているがトランガン島やオーストラリア大陸とはつながっていない。
まあつながっていたら動きの遅い有袋類は絶滅していた可能性が高いんだけど。
しかしその距離はさほど遠くないので船を使って行ったり来たりするくらいは出来るはずだ。
実際アボリジニの先祖は今ぐらいの時代にオーストラリアに渡ったはずだしな。
「波が有ってもひっくり返りにくいカヌーを作るとしようか」
太めの木を切り倒して中をくり抜きアウトリガーをつけることで横転しづらいようにする。
後はパドルも削って作れば完成。
そんなにいっぱい乗れないから俺と一緒に行く3人を選抜して海をわたることにする。
「じゃ、ちょっと行ってくるな」
フローレス人は心配げにしているものもいる。
「神様ちゃんと戻ってきてくださいね」
「ああ、ちゃんと戻ってくるさ」
俺たちがいた21世紀ではフローレス島がある場所から東に進んで時々バナナを食べて栄養を補給しココナッツを割って水分も補給しながら東に進み続けて、海を渡りトランガン島に到着する。
「ここならあるかな?」
サトウキビはススキやオギに似た外見をしているがその栽培には十分な日照と温度、さらに豊富な水が必要な植物だったりする。
しばらく歩き回ってそれっぽい植物を見つけまずはパッチテストで汁を肘の内側に塗ってみたり、唇に塗ってみたりしたが問題はないようだ。
そして直接口にしてみる。
「お、甘いぞ、やった見つかったぞ」
一緒に来たサピエンスが不思議そうにしている。
「甘い?」
「ああ、じゃあちょっとかじってみてくれ」
サトウキビを切ったものをそれぞれに渡してみる。
「これはたしかに甘いですな」
「こんな草があるとは」
「さすがは神様ですな」
「こいつは枝を挿すことで増やさるはずだ。
ちょっと手間だが枝を切っていくぞ」
「わかりました」
こうして俺はサトウキビの枝を手に入れた。
それをかごに入れて西に戻ることにする。
「もどったぞー」
子どもたちが嬉しそうに駆け寄ってくる。
「まいさあ、おきゃえりなしゃー」
「おう、ちゃんと帰ってきたぞ。
あと、これをちょっとかじってみてくれ」
俺はサトウキビの幹を子供に差し出してそういった。
「かじる……あまー」
他のサピエンスやフローレス人たちにもサトウキビの幹を渡して回ったがやはり喜んでいる。
「ん、甘くて美味しいだろだからこれをうえて育てるぞ」
「そだてるー」
「育てましょう」
こうして俺たちは焼き畑にサトウキビの枝を地面に刺していってこれも増やすことにしたのさ。
無事に見つかり持って帰ってこれてよかったぜ。
サトウキビはカロリベースではかなり優秀な作物のはずだしな。




