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私の周りは恋愛絡み  作者: 癒月サクラ
26/27

22恋目~デートってなんですか?ー 千里編~

凛視点の千里と初デートするお話。

ーーあれから、数日後デートの日になってしまった。

凛は待ち合わせの場所へと歩いて行く。


昨日、千里(ちさと)からのLIME(ライム)がきた。

内容は、というと待ち合わせの時間とかそんなことだ。



千:『凛、明日のことなんだけど待ち合わせ、凛ん家の近くの永谷(ながや)公園ら辺でいい? その近くの須賀駅から電車、乗るし』

凛:『うん、いいよ。近いと助かる』

千:『了解。待ち合わせ時間とかで希望ってある?』

凛:『ううん、ないよ。千里が決めてどうぞ~』

千:『じゃあ、10時半に公園で』



最後に凛は「りょ!」というスタンプを押して既読がついたことを確認してその後、デートの準備をしたことを覚えている。

(デートって初めてだと、緊張して寝れないって聞いたことあるけどぐっすり寝てしまった......)



それはそれでいいか。

今はデートを楽しむ......って、できるわけないよ!



自分自身にツッコミを入れて、冷静さを保とうとする凛。頭の中はすでに脳内会議が始まっていた。


待ち合わせの場所に着くと千里の姿があった。

凛は駆け足で千里のもとに駆け寄る。息を切らし、肩で呼吸する。

すると、千里は「そんな急がなくていいよ」と微笑みながら「大丈夫?」と続けた。

呼吸が整ったことを確認すると、凛に手を差し出しながら言う。


「さっ、時間は有限だから急ぐよっ」

「え? 手、繋ぐの?」

「繋ぐよ、だってデートだもん。それに......今は僕のものだからっ」


ニヤッ、と口角が少し上がったのが見えた。


そのあと千里は「ほら、行くよっ!」と、凛の手を自分から繋ぐ。

その小悪魔(イジワル)な顔に少しドキッとしたのは気のせいではなかった。



電車内アナウンスが「......次は沙汰駅~、沙汰駅~お出口は右側です。The next station is Sata. The doors on the right side will open. 電車内では......」と流れる。電車に乗るときいつも聞こえるアナウンス。今日は、何だか胸の音で聞こえづらい。沙汰駅に降りた後バスで移動し、1時間半かかってようやく着いた。


そこは動物園。

凛は、人生で家族と片手ぐらいの回数しか行ったことがない。しかもそれは小さい頃のことで覚えがなく、きちんと行くのは初めてであった。


「動物園かぁ~」

「......もしかして、嫌だった?」

「全然! 小さい頃に来たんだけど、きちんと来たのは初めてだな~って思っただけっ」

「そっか! よかった~」


二人はゲートをくぐり、もらった園内パンフレットを開き、見る。

すると、動物たちにエサをあげることができる、「餌やり体験」という名のイベントがあり、ここの動物園は珍しくイベントが他の動物園よりたくさんある。

(「餌やり体験」かぁ~。ウサギの餌やりしたいな~でも、言い出せない......)


「ウサギの餌やりしたいの?」

「!」


(今、口に出してないよね......)

口に出してないはずなのに、千里が凛の心を見透かしたように言ってくるので驚きが隠せず、目をぱちぱちとさせる。


「”どうして?”って顔したっ。ふっ、凛面白いっ......だってわかるよ。ずーっとウサギの餌やりん(とこ)、見てんだもん」

「そーだった?」

「う、ん......ぷっ、ははっ」

「もう! 笑わないでよー。言い出せなかったんだからぁ~」


ムスッとしている凛に「ごめんって」と笑いながら謝る千里。笑いが収まると、凛の手を引き歩き出す。


「どこ行くの?」

「どこって、ウサギの餌やりだよ。やりたいんでしょ?」

「うんっ、やりたい!」


デートだということを忘れてるかのように、無邪気な笑顔の凛を見て「そんな笑顔......反則でしょ」と呟く。勿論、その声は周りで消されたのもあってか、凛には届かなかった。



そして、ウサギがいるところへ着く。


「ウサギ、可愛い~! わぁ~食べてくれた~!」

「本当だ。凛、見て僕のも食べてくれてるよ」

「千里の近く、ウサギいっぱいいるね」

「凛の方だっていっぱいいるよ」

「だねぇ~」


そんなほのぼのとした会話をしながら、凛と千里は餌やりを続ける。

少し経ち、ウサギ餌がなくなると千里は凛に「他、どこ見たい?」と聞かれ、凛は首をかしげて「う~ん」と悩んだが、もう一度機会があれば見たいと思っていた、ゾウと熊を見ようと言った。二人はゾウと熊を見た後、園内を見て回り、少しふらついてから動物園を出ることにした。



「このあと、お昼に新しくできたパンケーキ専門店行かない? 美味しいって友達が言ってたんだ」

「パンケーキ! 食べたい! パンケーキ好きなんだ。......で、でも二人で行くの恥ずかしい、かな......目立っちゃうし」

「そこのパンケーキ専門店、カップルに人気だから僕らが行っても違和感ないよ」

「そーなの!? なら、恥ずかしくないね」

「永谷公園の近くの駅にあるんだけど......」

「そこなら私の家にも近いし、良いね」


「じゃっ、行こっか!」とまた凛の手を引いて、丁度来た沙汰駅行きのバスに乗る。須賀駅に着くまで電車内では、どんなパンケーキがあるかスマホで調べて、画像を見ながら話していた。



   *        *        *



「ここだよ」

「カフェっぽくていい~」

「気に入ってくれた? 喜んでもらえて嬉しいな」


休日だからか、列ができている。見たところカップルが多く、本当にカップルに人気の店だった。

店の規模は小さくもなく、大きすぎでもない普通の大きさ。

こげ茶の木風の建物で、ガラスになっているところから店内が見える。


数分したら店内に入れた。


店内は木が主に使われていて、暗めの照明が落ち着いた雰囲気を出す。上を見ると2階と3階もあるらしく、上から賑わった声が聞こえる。だが、その声は店の雰囲気の影響もあってか、声に落ち着きがあった。

吹き抜け部分があり、2・3階は1階より少し狭くなっている。

店の外側から見たガラスの方でなく、店の奥にはガラス張りの壁があり、その向こうには庭が見え、解放感があった。


1階は客で埋め尽くされている。


すると、「いらっしゃいませ~、お二人様ですね。3階へご案内しまーす」と愛想よく女性店員が言う。

席に案内され、座る。

「ご注文がお決まりでしたらスタッフまでお知らせください」と浅く一礼してから自分の持ち場へと行ってしまった。


「3階建てだからすぐ入れたんだね~」

「みたいだね、凛何食べるの?」


凛はメニューを手に取り、載っている写真を見る。

千里も一緒になってメニューを眺めている。


「じゃあ......私、このコレにしようかな、千里は?」

「僕は......コレ、じゃあ頼むよ。すみませ~ん、注文いいですか~?」


さっきの人と違う女性店員が返事をしたあと、こちらに向かって来る。


「はーい、承りま~す! ......どうぞ~!」

「えっと、『ハニー&バニラパンケーキ』を1つ、それと『チョコ&バナナパンケーキ~ホイップのせ~』を1つで」


「......はい、繰り返しますね。『ハニー&バニラパンケーキ』と『チョコ&バナナパンケーキ~ホイップのせ~』を、おひとつずつですね、ご注文にお間違えありますでしょうか?」


「大丈夫です」と千里が言うと「お待ち時間は約15分くらいですので、ゆっくりお過ごしくださいっ!」と、またその女性店員も浅く一礼してから下へ向かった。


「ここの店員さん、元気で丁寧......」

「そーだね~ココ、今度は芽衣子と来よっかな~」

「良いんじゃない? 桜田さん喜ぶよ」


注文したパンケーキを待つ間、他にどんなパンケーキがあるのか見たり、来週ある文化祭の話をしていた。

すると、もうあっという間に15分くらい経ち、パンケーキが運ばれてきた。


「お待たせ致しました。『ハニー&バニラパンケーキ』......」

「あっ私です」

「と、『チョコ&バナナパンケーキ~ホイップのせ~』で~す」


さっきの注文を聞いた女性店員がトレイからパンケーキを取り出して、凛と千里の前に置く。その際、凛は自分が選んだパンケーキだと言い、千里はもう1つのパンケーキが目の前に置かれると座ったまま、首を少し動かしただけの礼をした。


「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」

「大丈夫です」

「ごゆっくりどうぞ~」


凛が答えると、女性店員は笑顔を見せてまた浅い礼をした。

置かれたパンケーキを見ると、凛の『ハニー&バニラパンケーキ』はパンケーキが三角に切られていて食べやすくなっている。上にシュガーとバニラアイスとハチミツがかかっていて見た目だけで美味しいとわかるようなパンケーキだ。


千里の『チョコ&バナナパンケーキ~ホイップのせ~』は3枚重なっている分厚いパンケーキがもう半分に切られていて、名の通り、上にカットバナナとホイップクリームが乗っている。チョコも、かかっている。暑さは大体1枚5㎝で、パンケーキの生地の中にもバナナが練り込まれているパンケーキだ。

バナナの香りがほのかに香る。


二人は手を合わせ「いただきます」と小声で言ったあとパンケーキを口に運ぶ。


「ん~! 美味しい~! 甘ぁ~い」

「んっ! ......コレ、バナナの風味がすごい......!」


二人のパンケーキはどちらもふっくらと膨らんでいて、味もさすが専門店のことだけあるような上品な味と、香りも甘さも口全体に広がる。



   *        *        *



「美味しかった~、ねっ!」

「うんっ、そーだね~」


食べ終わり、お会計を済ませた後、二人は食べたパンケーキの話をしていた。そして、千里は凛を家まで送る。


「......今日は楽しかった。ありがとう」

「僕の方こそ楽しかったよ、じゃあまた月曜日」

「じゃあね」


ガチャリとドアを閉め、二階の自分の部屋に入る。


(楽しかったけど......デート、だったのかな?)

「デート」という言葉で、はっとなる。



(明日は......悟史とデート......)



胸の辺りがトクトクと振動が速くなる。

(あれ......? 何でだろ.....明日になったらわかるかな......)



部屋は寒かったのに、凛の周りは体温で少し暖かくなっていた。

[第2回]クイズコーナー


百 「百合と!」

優 「優の......」


百・優「何でしょク~イズ(っ!)......」


百 「またぁ~、優ぅ~」

優 「眠いから......元気、ムリ」

百 「そっか~、まぁでも寝ないでね~

  それにしてもまさか第2回目があるとは!」

優 「びっくりだね......」


百 「さてさて、今回のゲストは~?

  恋の悩み真っ盛りの小野 凛さんで~す!」

凛 「あっ、ど、どうも~......小野 凛です」

百 「クイズ3問、こちらで出すので

  その際、ボタンを押してお答えくださいね」

凛 「あっ、はい!」


百 「問題『紗綾会長の嫌いな食べ物とは!』」

凛 「そんな簡単で良いんですか?

  (ボタンを押す)

  料理されてない......『生野菜』ですよね!」

百 「正解っ!」


優 「次の問題......

  『では、好きな食べ物は?』」

凛 「コレも簡単です! やったー!

  (ボタンを押す)

  『オムライス』です!」

優 「正解......」


百 「じゃあ最後の問題!

  『紗綾がなぜ"家庭科部"

  に入ったのでしょうかっ!』」

凛 「え? え~と

  『料理をするのが好きだから』ですか?」

百 「残念!

  正解は......と言いたいとこですが

  ネタバレなるので『冬斗に関係あるから』

  とまでしか言えません! すいません!」


優 「もう終わりの時間だね.....

  クイズはここまで」

百 「また次のどこかで!」

凛 「(なにこれって本当になるんですね......

  真里先輩の気持ち少しわかった気がします)」


 * * *


次回『23恋目~デートってなんですか?ー 悟史編~』です


*早く更新しようとして、誤字脱字がある可能性が大です。

そこは軽く流してもらえたら嬉しいです。


*凛、誕生日おめでとう! ......忘れてた。

凛 「え!」

作者「ごめんね(笑)」

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