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第288話:地図の新しい印
■共同街道局
壁の地図。
橋。
宿。
街道。
そこへ新しい印が加わった。
小さな店。
若い係官が言う。
「店まで記録するんですか」
上司は頷いた。
「変化だからな」
橋だけでは足りない。
宿だけでも足りない。
人が集まり。
物が流れ。
店が生まれる。
その連鎖もまた重要だった。
昼。
橋の先の売店予定地。
木材が増えていた。
職人も増えている。
旅商人が立ち寄る。
まだ営業していない。
それでも人が集まっていた。
■レグナス
カイルが地図を見る。
「印が増えましたね」
ヴェルドは静かに頷く。
「世界が少し動いたのでしょう」
大きな戦争ではない。
英雄譚でもない。
だが確かな変化だった。
■最後
世界はまだ危うい。
それでも地図に新しい印が増えるたび、人々の暮らしも少しずつ変わっていく。
そんな静かな前進が今日も続いていた。
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