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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第286話:記録されない会話

■ドラグナール竜騎帝国・演習場


演習後。


若い隊長と古参教官が歩いていた。


帳簿には残らない時間。


報告書にも書かれない。


隊長が聞く。


「昔なら、今のやり方を認めましたか」


教官は少し考える。


長い沈黙。


やがて首を振った。


「認めなかった」


正直な返答だった。


隊長は苦笑する。


教官も少し笑った。


「だから今のお前たちが必要なんだろう」


風が吹く。


竜たちは静かだった。


誰も英雄ではない。


ただ時代の途中にいる。


■最後


変化は議論だけで進まない。


理解しようとする会話もまた必要だった。


(次話へ)


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