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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第266話:納得しない男

■ドラグナール竜騎帝国・地方駐屯地


酒場。


古参兵たちが集まっていた。


最近の軍の話になる。


「帰還率」


「休息日」


「食事管理」


誰かが笑う。


誰かが頷く。


だが一人だけ不機嫌な男がいた。


元竜騎隊長だった。


「気に入らん」


静かな声。


周囲が見る。


「何がです」


若い兵が聞く。


男は杯を置く。


「強くなるのはいい」


一拍。


「だが、楽になるのは違う」


酒場は静まった。


反論する者もいる。


黙る者もいる。


結論は出ない。


それで良かった。


国全体が同じ考えになるには早すぎた。


■最後


変化には時間がかかる。


納得しない者もまた、世界の一部だった。


(次話へ)


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