3/26
〜血の雨時々、涙の跡〜
閲覧ありがとうございます、今回は短めです。
キーンコーンカーンコーン…
どこか間の抜けたチャイムの音が鳴り響き、校舎に静寂が訪れる
「それじゃあ1人ずつ自己紹介していけ〜」
クラス担任の開始の合図でクラスメイトの自己紹介が始まる
「〜〜よろしく!」「マリナでぇす!よろしくお願いします!」「〜お願いします。」
「…山田タケシです…よろしくお願いします…」
(タケシの奴相変わらず暗いな〜)
吉田サラの前にいる同じ中学だった眼鏡の暗い男子の自己紹介が終わり、吉田サラの番が来た
「吉田サラ、髪の毛はよく染めてるって言われるけど自前の茶髪なんでよろしく。」
ざわ・・・ざわ・・・
「アレが吉田…」「めっちゃ可愛いじゃん…」「自前って絶対嘘でしょ」
(あー…またかい…嫌だな…)
既に慣れてしまったいつもの反応、何度説明しても変わり映えのない景色
それが彼女の日常だった
その日が来るまでは