# 第8話 ## 「五十歳、新たな壁に挑む」
# 第8話
## 「五十歳、新たな壁に挑む」
ロックタイタン。
S級魔物。
その巨体は山のようだった。
---
「グオオオオオオ!!」
---
拳が振り下ろされる。
---
ドォォォォォン!!
---
地面が割れた。
騎士たちが吹き飛ばされる。
---
「まずい!」
セシリアが叫ぶ。
---
修司は駆け出した。
---
【走力 Lv4→Lv5】
---
「戦いながら成長するのか……!」
セシリアが驚く。
---
修司はロックタイタンの懐へ飛び込む。
拳を叩き込む。
---
ドン!!
---
しかし。
---
「硬っ!!」
---
岩だ。
本当に岩だった。
---
ロックタイタンはびくともしない。
---
逆に反撃が来る。
---
ゴォォォ!!
---
巨大な腕。
---
修司は避ける。
---
【回避 Lv14→Lv15】
---
だが。
完全には避けきれない。
---
ドガァ!!
---
吹き飛ばされた。
---
「修司さん!」
エルナが叫ぶ。
---
岩壁に激突する。
息が苦しい。
---
「強いな……」
---
これまでの敵とは違う。
---
レベルだけでは勝てない。
---
その時だった。
---
頭の中に表示が現れる。
---
【条件達成】
【解析 Lv1 獲得】
---
「解析?」
---
修司がロックタイタンを見る。
---
すると。
体のあちこちに光る線が見えた。
---
胸。
首。
右肩。
---
そこだけ魔力が集中している。
---
「弱点か……!」
---
修司は立ち上がる。
---
その様子を見たセシリアが近づく。
---
「何かわかったのか?」
---
「胸の中心だ」
---
「胸?」
---
「そこを壊せば倒せる」
---
セシリアは驚いた。
---
だが。
すぐに剣を構える。
---
「信じる」
---
修司は笑った。
---
初対面なのに。
迷いがない。
---
「規則です!」
---
「なんでそこで規則なんだ」
---
「仲間を信じるのも騎士の規則です!」
---
「そんな規則あるのか?」
---
「今作りました!」
---
エルナが吹き出した。
---
ミーナも笑う。
---
緊張が少しだけ消える。
---
そして。
反撃が始まった。
---
エルナが魔法陣を展開する。
---
「風よ!」
---
巨大な竜巻が発生する。
---
ミーナは獣化。
---
「お腹すいたー!!」
---
「気合いの入れ方がおかしい!」
---
セシリアは剣を構える。
---
「騎士団!」
---
「はっ!」
---
「突撃!」
---
騎士たちが前進する。
---
ロックタイタンの注意が散る。
---
今だ。
---
修司は走る。
---
全力で。
---
人生で一番速く。
---
【走力 Lv5→Lv6】
---
【闘志 Lv1獲得】
---
ロックタイタンが気づく。
---
巨大な拳が迫る。
---
だが。
---
避ける。
---
【回避 Lv15→Lv16】
---
さらに。
---
避ける。
---
【回避 Lv16→Lv17】
---
修司は胸元へ到達した。
---
そこに。
黒い結晶が埋まっていた。
---
「あれだ!」
---
だが。
武器がない。
---
拳では壊せない。
---
その瞬間。
---
セシリアが剣を投げた。
---
「使え!」
---
「!?」
---
空中で剣を掴む。
---
修司は叫ぶ。
---
「おおおおおお!!」
---
全力で突き刺した。
---
ガァァァァァン!!
---
結晶にヒビが入る。
---
さらに。
---
【剣術 Lv1獲得】
---
「今かよ!」
---
もう一度。
---
突き刺す。
---
バキィィィン!!
---
黒い結晶が砕けた。
---
次の瞬間。
---
ロックタイタンが止まる。
---
そして。
---
崩れ落ちた。
---
ズゥゥゥゥゥン……
---
大地が揺れる。
---
静寂。
---
勝った。
---
S級魔物討伐。
成功。
---
騎士たちから歓声が上がる。
---
セシリアは剣を受け取りながら言った。
---
「見事だった」
---
修司は笑う。
---
「仲間のおかげだ」
---
すると頭の中に。
---
【Lv15→Lv22】
---
【称号獲得】
### 『壁を越える者』
---
【新スキル】
### 成長加速
獲得
---
修司は静かに空を見上げた。
---
五十歳。
異世界に来てまだ数週間。
---
それでも。
昨日の自分より強くなっている。
---
少しずつ。
一歩ずつ。
---
「まだ伸びる」
---
その言葉に。
仲間たちは笑った。
---
だが誰も知らない。
ロックタイタンを操っていた存在がいることを。
そしてその存在が――
王国の闇そのものであることを。
---
## 次回予告
### 第9話
**「闇の司祭と謎の少女」**
ロックタイタン事件の黒幕発覚!
王国の地下で動く謎の組織!
そして修司の前に現れる黒髪の少女。
彼女が語る衝撃の言葉とは――
**「あなたは、この世界を救う人です」**
物語はいよいよ大きく動き出す――!




