# 第13話 ## 「ミーナの秘密」
# 第13話
## 「ミーナの秘密」
山頂は炎に包まれていた。
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七災将・グレン。
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伝説の英雄ガイアス。
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二人の戦いは人間の領域を超えていた。
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ドォォォォォン!!
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剣がぶつかる。
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山が揺れる。
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空が裂ける。
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「すごい……」
エルナが呟く。
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セシリアも言葉を失う。
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修司も見ていた。
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だが。
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その隣で。
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ミーナだけが震えていた。
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「ミーナ?」
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修司が呼ぶ。
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ミーナは下を向いていた。
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「ごめん……」
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「何がだ?」
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「私のせい……」
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その声は小さかった。
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いつもの元気がない。
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修司は隣に座った。
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「話してみろ」
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ミーナは唇を噛む。
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そして。
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覚悟を決めたように顔を上げた。
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「私……」
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「普通の獣人じゃないの」
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静寂。
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ルナが目を閉じる。
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知っていた顔だった。
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ミーナは続ける。
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「お母さんが教えてくれた」
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「私の一族は昔」
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「獣王を守る一族だったって」
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修司は黙って聞く。
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「でも」
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「みんな殺された」
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エルナの顔が曇る。
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セシリアも拳を握る。
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ミーナは震えていた。
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「だから隠れて生きてきた」
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「誰にも見つからないように」
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「ずっと一人で……」
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その時だった。
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ポン。
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修司がミーナの頭に手を置く。
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「もう一人じゃない」
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ミーナの目が大きくなる。
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「え?」
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「仲間だろ」
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ミーナの瞳が潤む。
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「でも私がいると」
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「面倒事ばっかりだぞ」
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修司は笑った。
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「今さらだ」
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エルナも笑う。
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「確かに」
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セシリアも頷く。
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「規則です」
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「何の規則だよ」
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「仲間を守る規則です」
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「また作ったな」
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少しだけ。
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ミーナが笑った。
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その瞬間だった。
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ドォォォォォン!!
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遠くで爆発。
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全員が振り返る。
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ガイアスが吹き飛ばされた。
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「師匠!」
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修司が叫ぶ。
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グレンが立っている。
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ほぼ無傷で。
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「楽しかったぞ」
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炎が揺れる。
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ガイアスは立ち上がる。
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しかし。
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肩から血が流れていた。
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初めてだった。
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ガイアスが傷つく姿を見たのは。
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「まずい……」
ルナが呟く。
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グレンは笑う。
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そして。
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ミーナを見る。
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「次はお前だ」
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炎の翼が広がる。
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一瞬で距離を詰めてくる。
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速い。
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誰も反応できない。
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ミーナが目を閉じた。
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その時。
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修司が飛び出した。
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「修司!」
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グレンの拳。
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修司の拳。
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正面衝突。
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ドガァァァァン!!
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大地が割れる。
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修司は吹き飛ばされた。
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だが。
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止めた。
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グレンの動きを。
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「ほう?」
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グレンが笑う。
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「面白い」
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修司は立ち上がる。
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腕は痺れている。
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痛い。
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圧倒的な力の差。
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それでも。
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後ろには仲間がいる。
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守りたいものがある。
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頭の中に文字が現れる。
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【守護者 Lv1 獲得】
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【人望 Lv3→Lv4】
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【覚悟 Lv1 獲得】
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修司は拳を握る。
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そして。
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ゆっくり言った。
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「ミーナには」
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グレンが笑う。
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「なんだ?」
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修司の目が燃える。
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「指一本触れさせない」
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空気が震えた。
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仲間たちが息を呑む。
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その瞬間。
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修司の体から淡い光が溢れ始める。
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ガイアスが目を見開く。
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「まさか……」
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ルナも驚く。
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「未来が変わった……?」
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何かが起きる。
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無限成長の力が。
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新たな段階へ進もうとしていた。
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## 次回予告
### 第14話
**「無限成長、覚醒」**
仲間を守りたい。
その想いが奇跡を起こす!
修司の新たな力とは――?
そして七災将グレンとの決着へ!
**「俺はまだ伸びる!」**
シリーズ前半最大の激闘、開幕!




