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第9話 はじめての魔法

「カナデは魔法の才能ないかもね」

「グッ!わーってらっ!」


「さっき言ったようにもう一回やってみて」

「おう!俺は魔法を使うんだっ!」




この世界の魔法とは


魔法を使うには、魔素を元に、頭でイメージしながら魔素を練り上げ、言葉か陣を使って発動させる



魔素とは


体の中に魔臓なるものがあって、血液みたいに自然と作られるそうだ、多分俺やあの高校生達にはない

この世界の人達にもない人もいるらしい、でも空気中にも魔素がありそれを取り込んで自身の魔素として使えるそうだ



と、まぁー話は理解できる。

だが発動出来ない・・くそーーなんでだよー


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」


右手を突き出して、手のひらから炎が出るイメージだ


チュンチュン


遠くから鳥のさえずりが聞こえた

いい日だ


じゃねーーどーーなってやがるー

チクショー


「体の中を巡るイメージよ!隅々まで魔素が行き渡ってゆっくりと手のひらに集まる。炎は温かいから熱く、燃え上がるように」


体の中を巡る・・・

血液をイメージした・・・ゆっくりと熱く・・・


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」


だめだー

体の中を・・、今度は酸素をイメージする

すーっと大きく息を吸い込んで、口から足先まで体を巡って指先に到達。

空気がウネりながら炎に変わる


―ボンッ!


「で出来た?」

「出来たわね」


ライターで火を出した程度の炎が出た!

小さいが大きな一歩だ!


「やったーー!!アシュリー俺!出来たぞ!」

「おめでとうカナデ!」


わーわーと喜んでいると、クロエちゃんが近づいてきた


「領主様、カナデさん、夕食の準備が整いました」

「わかったわ、カナデ食事にしましょう」

「夕食?まだ日があるぞ?」


確かに朝以来食べていないから腹は減っているが、陰っているとはいえ、まだ太陽?は出ているし夕食には早すぎる


「光球が足りないのよ、屋敷に少しあるだけなの、だから領民も私達も、日の出と共に起きて、日の入りと共に床につくのよ」

「そうか」


光球って蛍光灯みたいなやつだろうか、しかしなー

理解したつもりでいたけど、全然理解していなかった。

王都と同じように過ごせるわけないな、平和ボケもいいとこだ


通されたのは、先程の応接室だった。食堂はボロボロだそうだ

蒸かし芋?とスープとサラダならぬ葉っぱ

カチャカチャと食器の音が寂しさを際立たせる


「なんか悪かった、魔法を教えてもらうより先に街を見回ったりする事があったのに、俺は・・」

「急いでも状況がよくなるとは限らないわ、魔法が役に立つかもしれないし、生活をするに当たっては魔法を使うのは重要よ」

「でも・・」


「クロエ、カナデ魔法を使えたのよ」

「おめでとうございますカナデさん!」


アシュリーは側で控えていたクロエに話しかけた

クロエちゃんは魔法を使えた事に喜んでくれた


―ボンッ


「どう?」


先程のライターを使った!俺はドヤ顔だ

クロエちゃんは目をパチくりさせていた

ん?なんで?


「カナデ、その火の大きさだと乳飲み子と同じくらいなのよ、伝えるのが遅くなってごめんね!喜んでいたから言いづらくて」

「クッ・・ 明日からはスキルを練習する」


「でも魔素を練れるから練習を重ねればきっともっと使えるようになるわ、きっと」


明らかな慰めだ

いいんだ、魔法は・・


「落ち着いたらまた教えてくれ・・」

「ええ、もちろんよ!カナデのお願いなら!」


アシュリーはニッコリ笑顔になった。

スキルは一人で練習したほうがいいなー

どれがチートか分からんし


「スキルは自分で何とかしたいから、明日は一人で練習してみる」

「分かったわ、何か解らない事があったらいつでも頼ってね」

「ああ、ありがとう」


食事を終えて部屋に戻り、風呂に入ろうとしたら風呂がなかった。

近くの川まで行かないと体を流せないらしい

うわーまた朝だな、とりあえず寝よう


明日からは本格的にスキルと向き合う


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