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栄光燈火

…ええと、どう説明すればいいのかな…?

あった事をそのまま説明しちゃう?


「何そのカラス?足が三本あるって事は魔物?カナデ、貴女【隷属契約】したの?それにしても見た事がないタイプね」


ごめんなさい、リーナちゃん。魔物じゃありません。≪神獣≫です。


「お?何だ、ツクモが帰って来たのか?一体何処に行ってたんだ?」

「む」

「あ、グランさん。お久しぶりです」


クロガネさんの説明について考えていたらBランクパーティー『輝く燈火グローリー・トーチ』のリーダー、グランさんが話しかけてきた。


「何よ、グラン。暑苦しいおっさんはお呼びじゃないのだけど」

「おいおい、ひでぇ言われ様だな。二週間以上も席を外していた同僚を心配しちゃ悪いのかよ?それに俺はまだ二十代だ。おっさんじゃねぇ」

「ふん」

「おーおー、相変わらずそっけない受付嬢だことで。ところでツクモ」

「あ、はい。何でしょうか?」

「その頭の上に乗ってるカラスは何だ?」

「そうよ!そのカラスは結局何の?」


あ、最初の質問に戻った。


「足が三足で両目がそれぞれ茶色と金色のオッドアイ、そして謎の首飾り。見たことが無い魔物だな」


そう言いつつグランさんがクロガネさんに手を伸ばし触れようとして…


「気安く触れようとするな、下民」


その手が別の手に捕まれ阻止されます。


「……あんた、何者だ?何時から其処にいた?」

「さっきから居ましたよ?そんな事も分からなかったのですか?」


一気にその場の空気が凍てつきました。

周りで様子を見ていた他の冒険者達もその空気を敏感に感じ取ったようです。


「おい、あの騎士鎧の嬢ちゃんいつからいたんだ?」

「全然気づかなかっぞ」

「なんつー影が薄い嬢ちゃんだ」


正確には今まで気配を消していたんですけどね。

じゃなくて!


「えっと、この人はセシリアさん。私を助けてくれた恩人さん」

「…セシリアと言います。以後お見知りおきを」

「…」

「…ちょっと待って。命の恩人?カナデ!貴女無茶はしないって約束したじゃない!」

「ご、ごめんなさい!」


……実際には殺そうとされたんだけど…。


「で、その命の恩人さんが何の用だ?」

「別に。ただ我らが王に薄汚れた手が触れようとしていたので、それを阻止しただけですが?」

「「王?」」


ちょっ!?


「ちょっとこっちに来てください、セシリアさん!」

「あ、カナデ!」

「すぐ戻ってくるから!」





「あの…セシリアさん、問題は起こさない様に頼みましたよね?」

「?何か問題がありましたか?」

「…いや、問題しかありませんでしたよ」

「成程。しかし、あれは我らが王に汚い手が付こうとしたから阻止しただけですが?」

「……あの、クロガネさんからも何か言ってください」

『……』

「クロガネさん?どうかしましたか?」

『なあ、あそこに売ってある串焼きうまそうじゃない?』

「今すぐ奪ってきます」

「やめてください!お願いします!!とゆうか私の話聞いていましたか?」

『…………カー』

「聞いていなかったんですね?」

『串焼き食べたい』

「…後で買ってあげますよ」

『汝の願いを言ってみよ。我が聞き届けてやろう』

「……最初の方がまだ威厳がありました…」

『んだと、コラ。あぁ?』

「クロガネさん、セシリアさん。問題だけは起こさないでくださいね?」

『あれ?スルー?』

「それは向こうの対応次第ですね」

「ハァ…」


大丈夫かなぁ?





「お、戻って来たか」

「すみません、グランさん」

「よし!じゃ、模擬選するか!」

「え?」


何で?



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