37. 番外編 作戦準備
更新遅れて申し訳ないです。
可能な限り週一を目安にしていますが更新自体、不定期とさせて頂いてますのでご理解下さい。
□■□
と、まぁルーナが勧める通りにお茶会を開くことにしたのは良かったんだが―――
「―――どうやって姉上をご招待すればいいんだ!?」
直接お伝えするのは一応貴族的視点で考えると、即刻減点対象の行為だし…かと言って手紙も本当に姉上に渡るのか不安がある。本来であれば招待状を相手に送って、ハイおしまいの手続きなんだが…姉上の場合はそうもいかないから困る。―――正室と側室の違いだけで私達の間に扱いの差が出るのは構わない。
(もちろん、私が悪い扱いを受ける方で)
だが、実際はそうではなく…魔力量の差までもが判断基準に盛り込まれ、且つ姉上に対する扱いが不当なのが問題なんだ。侍従達の態度はまるで『触らぬ神に祟りなし』といったモノだ。不当な扱いをするのを望んでいる訳ではないが、姉上と関わることで他の王族達に目を付けられるのを恐れているといった感じだ。その雰囲気が姉上の立場を一層悪くするのを解っていて、なお彼らはその態度を改めようとはしない。
「……それを強要しているのが兄上達なのがなぁ」
「ライリー様???…急にどうされたのですか?」
おっと、いけない。つい、口から洩れてしまった。
何でもないと私はルーナに手を振って、茶会の正体方法をどうするかに思考を再び巡らせる。
「ルーナ、どうやって姉上をお茶会に招待すればいい?」
「――――――ハァ」
だっ、だから、その溜息をやめろ!!!
「なぜ今の問いに溜息を吐く必要がある!?だって、そうだろう!私が姉上に近づくことを城中の者が許さないのだから、招待状を渡すにしても何か方法を考えなければならないじゃないか」
「普段は頭がよく回りますのに……アリア様が絡むとその思考回路はいつもショートなされて、まるで使い物になりませんね。なぜご自分で渡そうなどと考えるのですか?まったく…では一つお聞きします、ライリー様」
「な、なんだ?」
「貴女様は誰ですか?」
……ダレだと?
「ライリー・エルヴィスだが…?」
「…ほんとっーに、お馬鹿様になりますね。私がお聞きしているのは貴女様の立場についてです」
ここぞとばかりに言いたい放題だな。いつもの殊勝な態度はどうしたんだ……私の侍女は。
「この国の王女だ」
「はい、そうでございます。では、一つ命じて下さればいいじゃないですか。『アリア王女に招待状を渡せ』と。恐れながら申し上げますと、どうせ余計な事まで考慮されていたのでしょう?それならば貴女様の侍女である私に任せて下されば良いのです。この城の中で王の次に権力があるのは、ライリー様なのですよ?その王女の侍女である私の行動をアリア王女の侍女達が止められる筈無いではございませんか。私が『ライリー王女に直接招待状をアリア王女に渡してこい』と命じられたと彼女達に言えば邪魔はされません。招待状をアリア王女に渡すことなく処分する事だって出来ないのですよ」
もうお解りですよね、という彼女の表情に私は満面の笑みで頷く他なかった。
「ルーナ、この招待状を今すぐにアリア姉上に渡してこい。―――もちろん手渡しで」
「かしこまりました、ライリー様」




